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フェミニズムに救われた男性だって多いと思うんだよね。
私は世間の「男らしさ」の規範からは「外れている」存在だから、それでかなり悩んできた。その時に感じていたモヤモヤをフェミニズムやジェンダー学が紐解いてくれる助けになった。直接的にも間接的にも助けられた人は女性に限らず多いと思う。
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権力と特権の特徴とは考察の対象にならないということ。
内省することのない不可視の存在であるということ。
性暴力の問題の中心は大半の加害者である男性なのに、男性のことが語られることはほとんどない。
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白人に人種アイデンティティがないかのように、
異性愛者に性的指向がないかのように、
男性にジェンダーがないかのように置換され、
支配のシステムは維持され、そして再生産される。
つまり安定した支配層は自分の優位に無自覚である。
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「ジェンダー」と聞くと女性の問題だと思ってしまう。
「人種」と聞くと、有色人種の問題だと思ってしまう。
「性的指向」と聞くと、非異性愛者の問題と思ってしまう。
誰も支配層のことは気にしない。
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性暴力の問題は女性の問題ではない、男性の問題である(加害者の大半が男性だから)。「女性の問題」とすることで男性は耳を貸さなくなる。
Jackson Katz氏のテッドトークでは、男性が性暴力解決に積極的に取り組まなければならないと説いています。
ted.com/talks/jackson_…
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たとえば、私が学校で「女っぽい」、「女々しい」、「オカマ」と言われた時に問題になっていたのは私の同性愛性ではなく女性性だったんだなと今になって思う。周りの男子たちがpolicing(監視)していたのは[男の体から放たれる女性性]。ということは問題の根幹は女性性嫌悪ではないかと。
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Homophobia(同性愛嫌悪)とされているものの中には実際にはeffeminophobia (女性性嫌悪 *[misogyny]女性嫌悪ではない)と捉えた方が正確なものが多くて、端的にホモフォビックと処理してしまうとその問題の根本が埋もれて見えなくなってしまう危険性がある。