鎌倉武士が一回の戦闘で使った矢の数 「源平盛衰記」には衣笠城防衛に当たり各人に「弓二、三張り、矢四、五腰を用意せよ」とある 一腰とは箙(えびら)一つ分で、矢25本が標準だが、16ないし32本を盛る箙もある。一人およそ百本強 弓を複数用意するのは、当時の弓が壊れやすかったということだろうか
一回の戦闘で使う矢100本を作る手間 「射学大成」より。荒矯め1日半、削り2日、洗浄2日半、木賊磨き1日、仕上げ矯め2日、目漆(節陰、7回塗り乾かす)15日、筈と筈巻き、漆塗り2日、矢羽の鏝焼き2日、沓巻き根太巻き2日、同漆塗り1日半、矧3日、同漆1日半、鏃を入れる1日。計37日もかかる
この映像を見ずして鎌倉武士を語るなかれ 鎌倉武士と言えば騎射戦闘。その技量の優劣が生死を分かちました とにかくすごい、貴重な動画。@tono_mikadoさんは甲冑騎乗による実証実験の先駆者であるとともに現在でも第一人者。現在、この人に匹敵する甲冑騎射技量のある人って他に誰もいないですよね twitter.com/tono_mikado/st…
家来は辛いよ 一遍上人絵伝に描かれた主従。ご主人は軽快に馬で駈歩。家来は主人の胴丸鎧と太刀を自分の足で運んでる。弓と矢を盛った箙を運ぶ家来は、もう暑くて肌脱ぎ。主従とも裸足のようだ 幕末だが、従者が騎馬の主人に遅れず長々と着いて行くので驚いたと言う、西洋人の目撃証言があるらしい
どうも、この記事を読んで「やっぱり日本の馬は人が駈けるよりも遅い」と、だいぶ以前の妄説を再び確信した人がいるようです。それ間違いです そりゃ、家来が着いて来てる時には加減もしますよ 下の映像では最後尾の馬でも36-37km/h 本気を出せば40km/h以上は軽く出ます #紅葉台木曽馬牧場 #和式馬術 twitter.com/kerpanen/statu…
巴御前、強さの秘密は馬術? 非現実的な大力伝説は巧みな馬術によって生まれたのではないだろうか。御田八郎師重を引き寄せたのは馬の力。太刀、薙刀の斬撃にも馬の推進力を用い。馬術で機敏に敵の死角に入り弓を引いた 馬上武芸の真髄は「馬に切らせろ、馬に突かせろ」馬の力を十全に使えなのである
巴御前、木曽義仲1/35騎馬武者フィギュア フィギュアセットと写真集の製作がスタート。映像はその取材のため3月17日に御猟野乃杜賀茂神社で撮影 巴御前を演ずるのは、これ以上の適任者はいないと思われる和式馬術の達人。馬ももちろん木曽系の和種馬 詳細は月刊アーマーモデリング4月13日発売号参照 twitter.com/kerpanen/statu…
モデルカステンのデカールを貼った1/12「鎌倉時代の鎧武者」。各所の絵韋と籠手の家地、鎧直垂の文様がデカール。デカールは19日発売、1,300円 チャチャッと塗って、我ながら上手にできたと思ったんだけど、写真に撮って拡大なんてするもんじゃないね 13日発売の月刊アーマーモデリングに製作記事
まさにこれですね 甲冑を着用して弓を引くと、前のめりになっていないと弦が鳩尾の板や、太刀に引っかかります で、ここで便乗宣伝 まーこさんがモデルを務めてくれている「赤絲威鎧武者写真集」現在、編集中。8月末、モデルカステンから発売予定。1/12鎌倉時代の鎧武者プラモデルには必須の資料です twitter.com/sh0hta/status/…
鎧を着て射ると、あちこちが邪魔になって、弓を大きく引けないので、普段より強い弓を引くか、前のめりの姿勢で引く 木馬での追物射で弦が鳩尾の板に当たり、その後、前傾で引くと見事クリア。その様子が映像ではっきりと確認できる #紅葉台木曽馬牧場 #大鎧騎乗会 #甲冑装束騎乗会 #鎌倉もののふ隊 twitter.com/kerpanen/statu…
鎌倉武士の箙(えびら)、矢束(やたばね)の緒の編み方 江戸時代の「止戈枢要」にある矢束の緒の編み方を元に絵巻物や、箙を使ってきた自分自身の経験を加えて推定した鎌倉武士の矢束の編み方 この箙では一段に4-5隻(本)の矢を編み込み、一段ごとに編み始めと反対側の端手(はたで)に緒の端を結んでいる
スポーツ流鏑馬入門 和式馬術、弓道の先生方の指導を受け、始めたばかりの初心者の視点で、数多くの写真図版を使って作られたスポーツとしての流鏑馬を始めたい人、興味のある人の疑問に答える入門書です。A-5判、112頁(カラー48頁)、税込2,420円新紀元社2016年刊 #紅葉台木曽馬牧場 #サドルバック牧場
拙著、ビルマ航空戦の上巻、版元品切れとなりました。完売に20年もかかったので重版は難しいでしょう 当時はまだ従軍体験者がご存命でしたので、出来る限り話を聞き、また日本側と連合軍側の損害資料を突き合わせ、データの裏付けを得て戦闘機「隼」の思いがけない活躍を出来る限り客観的に書きました
ようやく会心の音が出た 犬射蟇目(いぬいひきめ)、弓力16キロの弓で90cmくらい引いて30mほど飛ばした。蟇目鏑の胴体は朴の木からの削り出し。頭の部分は壊れやすいので丈夫なFRPで作ってる 木管楽器のような柔らかな音色が出ました 2023年2月11日撮影 #サドルバック牧場 #馬上弓くらべスクール
騎乗木刀を試用 片手で振った時のすっぽ抜け防止の為、柄に滑り止めの革を巻き、柄頭に腕抜き緒を着けた騎乗用木刀を初めて実際の騎乗で試しました 面頬(めんぽう)には、騎乗で抜刀する際に馬を斬らないよう上に抜刀した時、自分の顔を傷つけないようにする役割もあると言います #紅葉台木曽馬牧場 twitter.com/i/web/status/1…
初心者が馬上で太刀を振るとこんな感じ。手近な枝を打とうとしてますが全然届かない。攻撃範囲はとても狭いですね 金子有鄰先生は著書「馬上武芸」の中で、太刀しか持っていない時に長物を携えた敵に出会ったら、とても戦えないからすぐ逃げろと書いています #紅葉台木曽馬牧場 #馬上武芸 #和式馬術
金子先生は騎乗戦闘で太刀が役に立たないと言っているのではないので誤解なきよう。太刀は長物や弓には対抗し難いサイドアーム的に役割で、現代戦で拳銃しか持ってない時に突撃銃や擲弾発射器を持ってる敵に出会ったら不利、と言うのと同じ。かと言って拳銃が武器として役立たずとはならないでしょ
日本の在来馬(左)と、洋種馬(右) 同じ馬でもこんなに違う。日本在来の和種馬が消滅の危機にあるのは以前から問題にされてきたが、状況は改善されず、今も少しずつ減り続けている 和種馬に乗る人が増え、乗馬としての活用が広がり、飼育、繁殖が収益になることが唯一の対策である #紅葉台木曽馬牧場 twitter.com/gatch1028/stat…
騎乗で馬を切らない太刀の抜き方 まず太刀の柄が鞍に当たらぬよう、馬の右側から乗る(西洋でも日本でも左から乗るのが普通) 金子有隣先生の「馬上武芸」に記されている通り、鞘ごと太刀を回して、刃を上に向けて抜く。こうすれば馬を切ってしまうことはない #紅葉台木曽馬牧場 #和式馬術 #和種馬 twitter.com/kerpanen/statu…
名著「馬上武芸」で金子先生は概略、西洋の騎馬戦は一撃離脱の繰り返し、日本のは巴戦と述べている(もちろん例外も多い)。奇しくも空戦と同じだ 日本の騎馬戦は急旋回を繰り返して敵の後方を狙う。源氏の騎馬武者、熊谷直実は、零戦撃墜王の坂井三郎の捻りこみのように、鋭い急旋回で勝利を得ていた
人馬一体 古武術家三騎による馬上武芸検証 「馬には人間の能力の及ばない神秘的な大能力がある」 金子有鄰(なりちか)先生の「馬上武芸」にはこんな一節がある 月刊秘伝に連載していた馬上武芸記事取材の最中に、それを彷彿とさせるような人馬一体の一例を見た #紅葉台木曽馬牧場 #和種馬 #和式馬術
長巻、最強の馬上打ち物 長巻は薙刀より刃先が重く打力が強い。薙刀のように広く縦横には振り回せないが、徒士戦と違い、接近馬戦では槍や薙刀の柄を叩き折れるほど打力が強く、小手回しが利き、槍に対しても辷り込んで敵を斬ることができる長巻に利がある 「馬上武芸」金子有鄰 #紅葉台木曽馬牧場
馬の朱色の厚総、額は面懸(おもがい)、胸は胸懸(むながい)、尻は尻懸(しりがい)、併せて三懸(さんがい)と言う 騎乗で木刀を振ってみると、振り抜けた木刀の切っ先が馬の額や尻をかすってしまうことがある もしかしたら面懸、尻懸は自分の太刀の切っ先除け? 胸懸は敵の徒士が横に払ってくる薙刀除け?
最強の馬上打物、長巻 馬は紅葉台木曽馬牧場の日本在来馬「銀次」 小柄だが超パワフル。手綱を放すと、たちまち時速50キロ超まで加速する 長く(全長180 - 210cm、刀身90cm前後)、重い長巻に馬の速度が加わった一撃は恐ろしい威力 2017年、石和八幡宮例大祭の甲斐駒流鏑馬神事 #和式馬術 #馬上武芸 twitter.com/kerpanen/statu…
戦車第26連隊の連隊長として硫黄島で戦死した「バロン西」西竹一大佐がロサンゼルスオリンピックで金メダルを獲得した時の愛馬ウラヌスは、イタリアの騎兵隊で手に負えないとして持て余されていた悍馬だった 金子有鄰先生は日本の武人にはこんな悍馬を乗りこなす伝統があったのかも知れないとしている twitter.com/tono_mikado/st…