276
「2度の議員辞職勧告決議を大変重く受け止めている」「深く反省しております」「捜査、聴取を受けているのでお話できない」と木下都議。どっかで聞いたことのあるセリフ……。「責任はある、責任をとればいいというものではない」とみんなが言い出した。
277
安倍氏が派閥の会長に就くのだという。首相を辞めたときには、今後の活動について「基本的には球拾いをしていく」と読売のインタビューに答えていたが……。この際いっそ、派閥の名称を「清和会」から「桜見会」とでも変えてはいかがか。その方がわかりやすい。
278
人権問題担当の首相補佐官に自民党の中谷元・元防衛相を起用の方針。まず、スリランカ女性ウィシュマさん死亡の全容解明、情報開示を。
279
自民党がますます軍拡に傾斜し、改憲に前のめりになっているいま、憲法の理念を生かし、核兵器禁止条約への参加や脱原発の実現をめざすことで一致する勢力が、票が分散しないよう候補者を一本化して選挙戦を闘う。なにかおかしいですか、連合会長さん。
280
「(立憲民主党は)政策を無視した共闘では支持が広がらないことを肝に銘じるべきだ」と読売政治部記者。どんだけ上から目線なんだろ。議席確保のため憲法観の違いを無視して連立する自公両党は何を肝に銘じますか。
281
石原伸晃氏が「大物議員」であったとは、うかつにも今回の落選で初めて知った。
282
「私がいなくなれば大変なことになる」と苦戦の自民党・甘利幹事長。
大丈夫です、そう言って落選した議員はたくさんいますが、それで日本が大変なことになったことは一度もありません。ご心配なく。
283
憲法の規定に反して臨時国会を開かず、ずーっとサボってきた政権与党の幹部が、選挙になったら「(落選しそうだから)助けてください!」と叫んでいる。
仕事はしない、でも票をください――とは図々しい。
284
男性にしか参政権がなかった帝国憲法下の55年間、日本は、軍隊を他国に送り込んで戦争ばかりしていた。女性が参政権を獲得、行使してきた現行憲法下の75年間、日本は(さまざま留保はつくものの)戦争をしなかった。投票は特定候補者の当落を決める以上の意味をもつ。さあ、選挙に行こう。
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在庫は安倍さんにお買い上げいただくしかないでしょう、アベのマスクなんだから。
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「温暖化のおかげで北海道のコメがうまくなった」の麻生発言に関し、「適切ではなかった。申し訳ないと思う」と岸田首相が陳謝した。共同通信。
麻生は何で自分で謝罪しないのか。首相も情けない。麻生の使いか。
287
「WiLL」「Hanada」最新号のトップは、どちらも「岸田総理インタビュー」(読売新聞掲載の広告から)。
極右にすり寄り、極右に取り込まれた岸田氏。だめだこりゃ。
288
「私自身は、当事者とはいえない世代ですから、反省なんかしておりませんし、反省を求められるいわれもない」高市早苗氏、95年3月衆院外務委。戦後世代だから過去なんて関係ないと。一方で靖国参拝は「日本人として感謝をささげるのは当たり前」と。前後矛盾。自家撞着というやつですね。
289
安倍、菅両政権の路線を「継承するべきだ」26.7%、「転換するべきだ」68.9%(共同通信世論調査)。路線転換を岸田政権に求めてもムリであることは、二階→甘利の幹事長人事ひとつ見ても明らか。
安倍・菅・岸田、3アウト・チェンジ。
290
「今回の選挙は未来選択選挙」と岸田首相。それはいつの選挙も同じでしょう。ウソと隠蔽の暗黒政治を続けるのか、やめるのか。それを選択する選挙。
「公文書一つ残せなくて国防も外交もないでしょと思ってしまいます」作家・高村薫さん、毎日新聞。
291
敵基地攻撃能力。読売インタビューに岸田首相「一つの選択肢」「あらゆる選択肢を検討する姿勢は大事だ」。これしか言ってないのに読売は1面で「国家安全保障戦略への明記に意欲」と。これ、モリすぎでしょう。「一つの選択肢」と「意欲」の間には距離がある。私見ではそもそも選択肢たり得ないが。
292
時の政権が「NHKはオレのもの」とでもいうように、夜7時のニュース時間帯に記者会見をやり始めたのはいつからなのだろう。それまでは午後3時とか4時とか、そんな時間帯にやっていたはずだが。NHKは政権のものじゃないぞ。
293
自民党の総選挙公約、高市色濃厚と各紙が報道。岸田氏が総裁選で訴えた所得倍増などは盛り込まず。一方で防衛費の大幅増めざす。
「あくまでも党の公約だ(岸田氏の公約ではない)」と高市氏。なんだなんだ、これじゃまるで高市政権。総裁選で当選したのは岸田氏じゃなかったのか。
294
金融所得課税の強化→先送り。
所得倍増計画→立ち消え。
夫婦別姓→トーンダウン。
森友再調査→明言せず。
またたく間に「安倍・菅」のサヤにおさまった岸田政権。
295
学術会議会員任命拒否。「まず6人を任命して学者らを代表する学術会議との関係を修復し、多様な意見にしっかり耳を傾ける。首相の「聞く力」は本物か、国民は注視している」朝日新聞社説。
学問は政治から独立する。菅政権は自由の根幹に手を突っこんだ。負の遺産を清算せずに次には進めない。
296
桜を見る会。安倍元首相は「不起訴相当」だというが、この人が日本の政治・社会のモラルをどれほど荒廃させたか。政治を私物化し、虚偽答弁を重ねて説明責任を放棄した――その政治的責任、道義的責任まで、今回の「不起訴相当」の議決によって免れたわけではない。
297
甘利氏の幹事長登用が岸田内閣の支持率を10%下げた、という見方があるらしい。「菅じゃ衆院選を戦えない」といって菅氏をおろしたのに、今度は「甘利じゃ戦えない」と言い出しかねない。カネの問題を抱えた甘利氏をしれっと幹事長にすえるなんて、そもそも有権者をなめ切っている。
298
世論調査によると、自民党支持者のなかにも安倍・菅路線の転換を求める人がかなりいるようだ。安倍氏の顔色をうかがう岸田首相にその転換を期待するのは、八百屋に行って魚を求めるようなもの。いつまで待っても魚は出てこない。
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新閣僚を紹介する際、日本会議国会議員懇談会の会員かどうか、メディアは明示すべきだ。趣味や好きな食べ物は別にいいから。
300
麻生副総裁、甘利幹事長……。
虚偽と隠蔽の政治をなおも続けるつもりですか、岸田さん。