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なんの根拠もなく、ある産婦人科医が「性交渉の経験があるなら、HPVワクチンは打たなくていい」と女性に明言していてふざけるなと思った。SNSで広がるデマのほとんどは、無知かつ無責任な人たちの主張。あなたたちは、年間約1万人の子宮頸がん罹患、約3,000人の死亡の責任をさらに増やしたいの??
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医療のデマに惑わされないよう、これだけは覚えておいてほしい。一般人がネットで拾ったソースがわからない謎の情報よりも、医学部を卒業して医師免許をもっている我々のほうが正しい知識がある。
「ピル飲むな」「HPVワクチン打つな」無知な素人の善意のアドバイスで、まわりの人を追い込まないで。
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「患者にワクチン打ってるのに、医者はワクチン打たないのはなぜ?」とか聞かれますが、僕は4回打ってます。2次情報、3次情報の一部を切り取って伝えるメディアに洗脳されるほうがワクチンより遥かに危険。
ゼロリスクが理想ですが、1万人の中の1人の大きな声より、9999人の何も言わない事実を参考に。
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【拡散希望】損することでもあるので、みなさんに知ってほしい。10月1日から、大きな病院に紹介状なしで受診されたら保険割合関係なく最低7000円もかかります。軽い症状なら身近なかかりつけ医にまず相談しましょう。「最適な人に最適な医療を届けたい」これは医療現場で働く全員の願いです。
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2022年10月1日、改定が行われたのは「選定療養費」
大きな病院を受診する際、紹介状なしで受診するとかかる費用。保険の負担割合なども関係ない。
そもそも紹介状なしで行くなという話なのですが、まだまだ世の中にたくさんいらっしゃるので、お金でブロックをかけようとする動きですね。。
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一方で、クリニックがあまりないような医療過疎地域だと、そもそも200床以上規模の病院に初手でかかる必要がある。その際、毎回初診で7000円以上の金額を上乗せされるのは相当な負担。
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生理痛の度合いをネットで検索しないでください。痛みは人それぞれ。痛くて寝込む/鎮痛剤を飲んでも痛みが続く/痛みが長い、等のセルフチェックより「痛みで困っているか」を基準に、医療機関に相談してください。生理痛は、痛みを我慢する利点は特にありません。治療で楽になってほしい。
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センシティブな話ですが、流産は15~20%の確率で起き、40歳以降では40~50%に高まるデータもある。あまり学校教育でも触れられず、40歳のお産が身近になった現代だからこそズレた知識の人も多く、しばしばつらい症例を経験します。「卵子の老化」による流産は基本的に防げない、親の行いのせいではない。
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子ども激減。2018年は92万→86万→84万そして今年の出生はなんと77万人。若者へ出すお金を徹底的にカットしてきた日本の末路。外国人にお金をバラまく前に、20代30代の若者が希望をもてる未来をつくるのが日本政府のすべきことじゃないの?産婦人科医として、子ども激減ニュースはすごく腹立たしい。
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何度も言いたい苦言ですが、月経前症候群(PMS)でピルを常用している女性はそこそこいます。学校や職場で「ピルを飲んでヤリまくってるらしい」という酷すぎる言葉のナイフが女性を傷つけます。それをみて内服できない子もいました。もっと思いやりをもってほしいです。産婦人科からの切実な願いです。
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低用量ピルの効用ですが、避妊以外に、月経痛改善、月経量減少、PMS改善(一部)、ニキビ改善、などいろいろある。子宮内膜症の治療に用いられることも。
ピル = 避妊としか考えられないのは、単なる知識のなさに過ぎず、無知で失礼な人は、どうかだまっててほしい。
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ついに!子宮頸がんを防ぐHPVワクチンや9価ワクチンが、今日から26歳以下無料になりました!ご存知ないかもしれませんが、1年間に2,000人以上の方が子宮頸がんで亡くなっています。昨日までは10万円弱もしたので経済的な余裕がある人しか打てなかった。子宮頸がんの撲滅は全産婦人科医の願いです。
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こちら、厚生労働省のページ。
「2023年4月から、シルガード9も公費で受けられるようになりました」
15歳以下なら、これまで3回だったのが、2回に減ったのも楽になってうれしいですね。
どうかこの機会に、ぜひ。
mhlw.go.jp/stf/seisakunit…
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ちなみに本件は、4月1日だからといって、エイプリルフールとは何ら関係ないです。
2022年4月から 9月までの期間での初回接種率は30%程度でした。2023年こそは、ぜひとも、2013年頃の水準の接種率80%超えを目指したいですよね
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医者なりたての頃、定期的な抗がん剤治療のため入院する子宮頸がん患者さんを担当しました。自分と同世代で、小学生のお子さんもいました。
「中学生のときにHPVワクチンがあればなぁ」とお話されていたことを、今でも思い出します。
防げるがんを適切に防げる未来になってほしい。
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「コンドームつけたら気持ち良くないと言われて…」「中出しじゃないと興奮しないと言われて同意なく…」アフターピルを処方するとき、理由を聞く必要があるのですが、男性の言葉がひどすぎて悲しい。性教育とは、避妊の方法を教えるのではなく「大切に育てられた人を大切にするためのもの」です。
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2人目の子どもをつくりたいと産婦人科に来られた仲睦まじいご夫婦のご主人を検査したところ「無精子症」が発覚したと医師仲間からよく聞く。女性ばかり不妊治療するケースがありますが、男性も100人に1人は無精子症であると言われています。1人目の子どもはコウノトリが運んでくれたという奇跡の話。