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良い所も、天花寺よ……と思ってしまう所もひっくるめて、彼のことをリスペクトしています。私から見れば猫が好きな所くらいしか共通点がないほど(笑)、自信に満ち溢れ、行動力があり、眩しい魅力がある人。星谷に「お前には華がある」と言った天花寺の後ろにも、大きな大きな華が見えます。
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星箱で鳳が言っていたように、天花寺は本当は“分別のつく子”なのでしょう。いつかの座談会で遥斗が言っていたように、遥斗より遥かに長い芸歴を持ちながら礼儀正しく同業者に挨拶が出来る“玄人”なのでしょう。彼はアニメ本編で見せる姿より、ずっと大人で、もう遥か先の将来を見据えています。
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自分が、歌舞伎界を背負って立ち、後継を育てるのみならず、その世界の行く末を、一生涯かけて見届ける立場であること。そういう特別な人生を歩み、何十年、何百年先へと繋げてゆくこと。
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長い長い、歌舞伎界の歴史、天花寺家の歴史に比べれば、彼の高校生活は瞬きするほど一瞬です。その一瞬に、一生の友人たちと出会ってくれたことが幸せです。天花寺がどんなに偉そぶったって(笑)、星谷と那雪は「天花寺(くん)凄い!」とキラキラ目を輝かせてくれるでしょう。
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天花寺がどんなに格式高い立場になっても、空閑は「バカか?」とツッコミを入れてくれるでしょう。月皇は、同じくひとつの業界を牽引していく立場の者同士、時に離れ、時に合流し、互いに互いの頑張りを確認し合い、やっているなと目配せし合う相手となるでしょう。
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team柊のメンバーとも、将来きっとどこかの舞台で会うことでしょう。北原南條とも、たまに映像やストレートプレイの現場で会っていがみ合ったりするかもしれません。誤解されやすい揚羽や危なっかしい蜂矢と再会することがあれば、同窓のよしみできっと守ってあげるでしょう。
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カッコいいぞ天花寺。やっぱ猫好きに悪い人間はいないじゃない。おめでとうございます。
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小学生の女の子が「私たち大人になってもおばあちゃんになってもずーっと親友」とお揃いのキーホルダーを大事にしたりするかのように、「俺たちミュージカル俳優になっても引退してもずーっと親友」とお揃いの絶交事件という思い出を押し付けてくる友人に付き纏われ続ける男・魚住朝喜の誕生日。
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友情が綻びを見せたその時「お前のこと親友だと思ってたのにバーカバーカ!」と言った魚住と「有難う! 俺もお前のこと親友だと思ってる!」と言った遥斗。早乙女が言うところの海の阿呆と空の阿呆。しかしそれが偉大であったと星箱SSで四季世代――こと冬沢千秋を書く機会があり、改めて思いました。
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というわけで――毎年プリンスコンビの話になるのも芸がないし、今年は何を書こうかしらと考えてはいたのですが、やはり誕生日だからこそ原点に。彼らのことに触れておこうと思います。ラストイヤーですしね。後輩達よ、超次元すぎて参考にならんかもしれんが今後の人生に役立ちそうなら役立てておくれ。
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2人の出会いは中等部1年次。無双のサラブレッドだった遥斗がついに自分を脅かすような相手がうじゃうじゃいるかもしれないと期待に胸を膨らませ、綾薙に足を踏み入れた頃。しかし残念なことに友人たちから向けられる瞳に羨望の色はあれど闘争心に燃える炎は見えませんでした。
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そんな中ただひとり燃える熱視線で遥斗を見ていた男――それこそが我らの魚住朝喜12歳。自分ではまだ何も成してないくせに親の功績褒められてヘラヘラしてる情けねえ奴。俺とは合わん。関わらんとこ。というスタンスを決め込んでいたはずが、い~い加減耳障りでつい悪態を零してしまったあの日。
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双葉に言わせれば人生終わった瞬間(笑)。確かにあれがなければ魚住の人生は今とは変わっていたでしょう。実力が飛び抜けている者同士、横目で意識はしていても交わることはなく、当たり障りなく一緒に華桜会を務め、卒業記念公演で共演し「やっぱ上手いな」「流石だな」「じゃーな」「また」と別れ、
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舞台の現場で再会すれば、腹の内に思うことあれど「よお月皇」「やあ魚住」と大人な挨拶を交わし合う仲になっていたかもしれません。でも私はやっぱり「よお月皇くん💢」「あっははは」な2人が好きですよ。ごめんね魚住。
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スタミュに携わり、本当に、色々な男の友情、色々な絆の形を描いてきました。それぞれに印象的だったやりとりがあります。魚住と遥斗が時々交わす禅問答のような「分かるだろ、言いたいこと」「分かってるよ」というくだり。書く度に、一旦筆を止め、“答え”を書こうかどうか、考えます。
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そして結局、この二言の奥にあるそれ以上の言葉は2人だけが分かっている。そういう関係なのである。ということを提示する。という不親切な道を選んできました。なので――あの、稽古合宿最後の日の朝、「俺を玉座から引きずりおろせる役者はお前だけ」と言った遥斗に「厚かましい」と答えた魚住が、
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「分かるだろ、言いたいこと。お前がそうやってくる限り、俺はお前と普通の友達はやれねえんだよ」と言ったこと、「分かってるよ。だけど、それでもお前と並んで行きたいんだよ」と遥斗が言ったこと、は――ここだけの話。彼らは青春を共に生きてきて、お互いの朱夏白秋玄冬を見届ける親友同士。
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「ごめんだね!!」と怒るでしょうが、残念、そうなんですよ。分かってると思うけど。早くイギリスにお行き。おめでとう。あと、いつも2年生たちの肩を持ってくれて有難う。
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長い付き合いなのでどのキャラクターのことも愛してしまってますが、それでもやっぱり大好きな、蜂矢聡の誕生日。残暑の季節ではありますが、明るくて大きい向日葵の花のような男の子だと感じます。どこかヌボッとしていますが、暖かく眩しい太陽に向かって、いつも一生懸命顔を上げているのです。
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揚羽の相方という立ち位置で登場した経緯もあり、本編中はどメインというよりバイプレイヤーとして物語を支えてくれていた印象ですが、前にも書いた通りわりと主人公気質を持った人だと思っています。アニメ以外の現場では「蜂矢はストテラ組ののび太です」と説明します。
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崖から落ちて気絶すれば背負ってくれた揚羽です。蜂矢が馬鹿にされたら一番先に怒ってくれます。馴れ合いナヨナヨ嫌いな北原が「お前のこと気に入ってる」と言い、レモン汁で痛い目見ても一緒に焼肉行ったりと、結構普通に付き合ってくれます。南條は、意外と根性のある蜂矢を実は認めていますよ。
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スタミュの世界の優しさは、蜂矢を通過し蜂矢に還る。ちょっとツイート数多くなってしまいましたがお許しを。こんな時だからこそ、蜂矢の温かい優しさを知って欲しいのです。おめでとう。
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まだしばらく余裕がなさそうなので、ご飯が出来るまでの時間で祝い逃げ。楪=クリスチアン=リオンの誕生日、でした。最近こればっかで申し訳ないのですが、とっても好きなキャラクターの1人です。まあみんな好きなんですけど。
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ミュージカルの話題に触れたので今回は楪という役者について少し書こうかと思います。卒業記念公演『Shadow&Lights』で楪が抜擢されたのは悪役ルーカス。アンシエント世代だと早乙女が演じたと設定されている役です。(四季世代だと誰が演じるんですかね。ちょっと気になります)。
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たまに我儘に、たまにちょっと図々しく、でも許せてしまう、華やかな笑顔をいつも忘れない楪。遥斗→柊→辰己、遥斗→鳳→星谷、というようなラインがある中で、遥斗→楪→揚羽と繋がるラインもある。楪が抽出して極めた武器は、しっかり次の世代へ。立派だぞ! おめでとうございました。