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今日はささやかながら『スタミュ』のある月曜日。
星箱 書き下ろしSS更新されました。
構成考える時に久々に過去のSS読み返しましたが、魚住が「月皇」と呼んでいたり、双葉が「月皇くんと魚住くん」と言っていたりと、今とは違う距離感で、少し新鮮でした(笑)
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2人の世界ではいつまでも変わらず「「ふふふふ」」と、エレガンスに。好きなだけ末代まで仲良くしなさい。壮大な友情に今年も乾杯! おめでとうございます――って日付変わっとる!!
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2人はジ・エレガンス。くまのさんが綺麗な言葉をたくさん繋ぎ合わせたと仰っていた2人の歌そのままに、世界一耽美な世界でヤンチャに遊ぶ、申渡と辰己。役者として、これから2人は切磋琢磨し、競い、比べられ、時には勝ったり負けたり、励まし合ったり、喜び合ったりするでしょうけれど、
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さて。申渡のことを書くといつもサブリミナル辰己が顔を出すのですが、やっぱり今年も、ちゃんと書いておきましょう。生まれる前からの大親友だものね。手を繋いで一緒に輪年転生を繰り返していたり、お互いの娘と息子が結ばれていたり、毎年いろいろ空想するのはとてもロマンがあって楽しかったです。
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その熟考の末の結論が「好意があれば時間が解決します」という70年生きた人望あるおじいちゃんみたいな解決方法だったことも含めて、彼らしさ。確かユーモアに片思いしてましたよね。作品が世に出て5年…申渡よ、いざという時の君の言動は、どことなく普通じゃなくてユーモラスだったかもしれない。
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南條が本気か悪ふざけか分からないようなアイデアをポンポン連発する傍らで、じっくり真顔で思案していた申渡(ドラマCDなので顔は見えてませんがきっと真顔でしょう)。今思うと彼らしいです。南條は時短で『まあ善い』を目指しますが、申渡は時間をかけて『最善』を目指す人なのです。
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サブリーダーズという括りで言えば、蜂矢とも申渡は中等部からの付き合い。音楽コースの特進クラスで同級でした。そんなよしみでスター枠結成当初、揚羽との関係に思い悩んでいた蜂矢の相談に乗ったこともありました。今にして思うとあの時のメンツ少し面白いですね。申渡、蜂矢、南條……。
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人心掌握術に長け、相手を気分良くさせて思うがままにコントロールするのが得意技の南條からすれば、自分の利益を優先せず、猪突猛進いつも早歩きで目的地に向かって進む申渡のような人間はコントロール不能。若干辰己姫を舐めてかかっている南條も、ナイト様は油断ならぬ相手だと思っているようです。
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南條的には、申渡の『勇ましさ』は自分にないものだと感じていそうです。教師に信頼され同輩たちに一目置かれている境遇は似ていても、リスクを回避し安全圏を保持する主義の自分と、ピンチにも動じず、いざとなれば他者のために真摯に前進していく申渡は、本質的に違うと気付いています。
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辰己が輝く場面では彼を立て、辰己が至らない場面ではさりげなく力を添える。中等部時代は特に自分のことで精一杯だった月皇から見ると、申渡は視野が広く余裕のあるちょっと大人な男に見えたのではないでしょうか。『五つの花編』でもありましたが、辰己が暴走すると「申渡!」と言う月皇が好きです。
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月皇は、申渡の持つ『包容力』を自分にはないものとして尊敬している気がします。中等部1年の時に辰己に出会い、2年に上がるまでの1年間、申渡なしで辰己と付き合ったからこそ、申渡が現れた時は「なんて大した奴なんだ……!」と思ったことでしょう。
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受動性は彼の誠実さ、彼の包容力。能動性は彼の勇ましさ、彼の理知。申渡をよく知る友人たちが彼に一目置くのは、どこかに敵わぬ部分があると認めているからなのかもしれません。2年MS組のメンツでは、例えば月皇と南條などは申渡と同じくチームの参謀的ポジションを担うことが多いキャラですが、
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彼は人の話を聞き流すということがありません。どんな些細なお喋りや、どんな場所のお土産話にも興味津々。彼にとっては全く未開の趣味の話でも前のめりに聞いてくれ、果ては「私もご一緒しても?」などと言い出しかねないででしょう(笑)。申渡は受動性と能動性を半分ずつ兼ね備えた人なのです。
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新しい挑戦を1ミリも恐れない積極性と前進力を両腕に抱く、私が心から尊敬する男、申渡栄吾の誕生日。以前アニメ雑誌の取材で『team柊で一番お婿さんにおススメなのは誰か』というスタミュにしては珍しい質問を受けたことがありますが、自信を持って申渡と答えました。
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まずは『続・仲良しアンシエント編』。高校星の話じゃないと言っても社会人の話とは言ってない。久々にあそこの時系列から始まります。
宜しくお願い致します!!!!
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『スタミュ』FC星箱 書き下ろしSS 来週30日~連載させて頂きます。
ここしばらく高校星メイン話をたくさん書いていたので、インスタライブで予告した通り今回はOB編。『続・仲良しアンシエント編』&『仲良し前・華桜会編』となります。
また少しの間、月曜日はスタミュで宜しくお願い致します☆
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ちなみにteam鳳で唯一退寮したら一人暮らしをすると明言されている月皇。兄貴は父親が仕事部屋に購入していた部屋を借りているという設定ですが、海斗はしっかり自分で自分に相応な部屋を見つけて暮らしそうなので、そういうところは兄貴より立派だぞ(笑)! おめでとう。
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鳳のように楽しそうに、魚住のように格好よく、兄のように我が道を突き進む――ほんのひと匙ずつでも、勇気をくれた友人たちの、尊敬する先輩たちの、力を、素直に自分のものに出来たら、その時は、たった一人の月皇海斗になれるはず。聡さと感じやすさ、両方持っているからこそです。
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絶望があること、夢ばかりではないことを、月皇は知っています。でも、諦めない強さを、意地を、持つ人間の眩しさも知っています。星谷のように素直に、那雪のように直向きに、天花寺のように堂々と、空閑のように強く、辰己のように広い視野を持ち、申渡のように自分を客観視し、
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もし彼が、いつかラブストーリーを演じたら、「幸せばかりじゃない。いつかは終わりが来るかもしれない。だけど……そうとは限らない。不確かな未来を憂うことはしない、今だけは……!」と、想いを込めて歌うのではないかと想像します。
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コントロール不能な、本人が欠陥だと感じてきた壊れやすいそれこそが、“機微”というものであり、彼の“オリジナリティ”。気付いて良かった。彼はもしかしたら納得していないのかもしれないし、まだ気付いていないのかもしれないけれど、そこが好きで大事だと、思ってくれる友人達に出会って良かった。
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月皇は自分で把握しているよりずっと感情的で、情熱があり、ナイーブです。逆鱗に触れられて声を荒げてしまう自分、目標に食らいつこうと必死になる自分、傷つきやすい自分、それが嫌いで、封じ込めてしまいたいと思い続けてきた。でも、それらをコントロールできない不器用なところがあるのです。
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魚住ならば、「この先幸せばかりではないだろう、それでもどんなことがあっても守ってみせる」という誓いを胸に秘め、包み込むように同じ歌を歌うでしょう。月皇はどちらかと言えば――も何もおそらく完全に後者なタイプの気がします。同じ環境同じ両親同じ教育を受けていても、不思議なものです……。
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情熱的なラブストーリーならば、彼の兄は生まれながらに飼い慣らしたスター性を容赦なく、遠慮なく、躊躇いなくぶん回して、非常にドストレートに、例えばヒロインに向けて愛の歌を歌う時、「この先何が起ころうと、好き好き大好き止まれない」と追いかけ捕まえるように熱く歌い上げる気がします。
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そんな役を演じた遥斗の現実世界での弟・月皇海斗の誕生日。将来天花寺が伝統芸能の世界を牽引してゆくように、いつしかミュージカル界を牽引してゆくであろう彼。そろそろ社会へ飛び立つ準備を始めなくては。なので今年はちょっと背伸びをさせて、兄貴や師匠と同じように“役者”としての彼の話を。