東京の「ポレポレ東中野」@Pole2_theater にて本日1/2(月)から1/13(金)までアンコール上映が行われます。僭越ですが1/5(木)、7(土)、8(日)の3日間、私の舞台挨拶があります。 新しい年も皆さんの心に中村哲医師の「希望の灯」が届くことを願い話しをさせていただきます。 監督 谷津賢二
真夏に始まった上映は6か月目に入り、動員観客数はもう少しで3万5千人を超えます。 これほど多くの方々に支持されたこと、万感胸に迫る思いです。観客の皆さまと劇場スタッフの皆さんへは深い感謝しかありません。 来る年も中村医師の「希望の灯」を心して伝え続けたいと思います。 監督 谷津賢二
今日は中村医師のご命日。あの日から3年が過ぎました。「希望、良心、信義」という旗を高く掲げた生き様。「仁と義」をまとい人に接した心根。「クレヨンしんちゃん」が好きで優しかった人柄。 私たちの心に希望の灯をともし続ける中村医師のことを、これからも伝え続けて行きます。 監督 谷津賢二
皆さんへ改めて。 映画の観客動員数が3万人を超え、その事実の重みに気が引き締まる思いです。観て下さった方々が映画のことを誰かに伝えくださり、静かに広がって行く。 その様は中村医師が言う「良心を束ねて氷河となす」そのもの。この温かな流れが絶えぬよう、頑張ります。 監督 谷津賢二
真夏に始まった上映は今も各地で続き、観客動員数が3万人を超えました。これは観客の皆様と劇場の皆さんに支えられてのこと。心から感謝いたします。 人々の心にも荒野が広がるこの世情この世界。心の荒野を希望の灯で照らす中村医師の生き様に触れてみてください。上映は続きます。 監督 谷津賢二
②『砂漠からよみがえった緑の大地に立つとき、文字通り地についた平和な感情に支配される。 そして、この実感は座して得られたものではなく、命の尊さを共有しようとする努力の結実であることを知る。』 中村哲 監督 谷津賢二
2005年6月、中村医師がペシャワール会会報に寄せた言葉。2回に分けてお伝えします。 ①『対テロ戦争とは、実体のない亡霊との戦いである。こんなものに先人たちの死を無駄にし、私たちの子供たちを供えてはならない。平和は軍事力では達成できないことを私たちは見てきた。』
中村医師の深い洞察と言葉。 信頼は一朝にして築かれるものではない。利害を超え忍耐を重ね、裏切られても裏切り返さない誠実さこそが人々の心に触れる。それは武力以上に強固な安全を提供してくれ、人々を動かすことができる。私たちにとって、平和とは理念ではなく現実の力なのだ。 監督 谷津賢二
『私も医者になりたての頃、40年後に作業着を着て、アフガニスタンで石を担いだり、パワーショベルを運転しているとは思ってもいませんでした。そして今は、この用水路建設の仕事が一番楽しいですね。一番自分にむいている仕事だと思っているんです。』 監督 谷津賢二
2006年、講演会で中村医師は学生からこんな言葉をかけられました。「先生、私に何か良い言葉をいただけませんか?」。 そして中村医師が若者に贈った言葉は…「犬も歩けば棒にあたる」。 学生も聴衆もあっけにとられる中、中村医師はこう続けました。 続く ↓
2001年11月、中村医師はこんなことを語りました。 『ここでは色んなことに遭遇するんですね。みんなが善人じゃない。ウソはつく、人は殺す、悪いやつはいる。しかし、何かがあるんです、ここには。人間らしい共感できるものが。それに、私は励まされて来たということです。』 続く 監督 谷津賢二
2006年4月のインタビューで中村医師はこんなことを語りました。 『(社会で)みんな色んな物に縛られ生きてるんですね。その中で人間、最低限のルールとして持って置かなくちゃいけないこと、それは真心なんですね。これをしっかりと放さない。そのことが一番大切だと思いますね。』 監督 谷津賢二
かつて横浜での講演会で、中村医師は聴衆の大学生にこう説きました。 『人が守るべき事は何かと問われましたが、逆に守るべきでは無いことの一つに「収入と地位」があると思いますね。こうした事に捕らわれず、喜びを持って進める事に、真っすぐに進んで行って欲しいと思います。』 監督 谷津賢二
中村医師は偉大だが、尊大ではなく、静かな佇まいの人でした。ただ、ここぞという時の気魄は圧倒的でした。 仰ぎ見る聖人ではなく、喜びも悲しみも背負い懸命に生きた私達と同じ「人」だったと思います。 遺された言葉の多くは「命」と向き合う中で紡ぎ出された物だと思っています。 監督 谷津賢二
『平和とは取り敢えず戦いが無いことを言うのでしょうが、本当の平和とは人々が互いに助け合い、依存し合って生きていくこと。それをもう少し自覚し人の命を大切にする。そうすれば互いに得るものが多いと思いますね。』 中村医師が私に語った平和は温かく、思いやりに満ちています。 監督 谷津賢二
『裏切られ盗まれ、これまで色々ありました。しかし、どんな悪人にも真心はあり、それは信頼に足る。逆に善人の中にも影はある。それをひっくるめて、人は愛するに足り、真心は信ずるに足ると思いますね。』 2006年のインタビューでこう語った中村医師。人間観の全てだと感じました。 監督 谷津賢二
9/24(土)から神戸の「元町映画館」@moto_eiで上映開始です。 中村医師とアフガン農民が命を賭したのは「生きるための戦い」でした。戦いに挑んだ中村医師の生き方が「本当の平和とは何なのか?」と静かに問いかける90分。 神戸と神戸近郊の皆さん、よろしくお願いいたします。 監督 谷津賢二
映画を観て下さった沢山の方々が想いを投稿してくれています。 その多くが中村医師の素朴な優しさと、真っ直ぐな勇気、そして深い慈しみの心への賛辞。本当に嬉しく拝読しています。 私にとって中村医師は、為政者が複雑にしてしまった社会で生きる為に必要な、温かな灯です。 監督 谷津賢二
かつて中村医師は日本に関して、こんなことを語りました。 『GDPの大きさや現金収入の多寡で豊かさを測るといった、全てを金で評価する社会は行き詰りますね。今の社会を作った古い世代が、自分達の考えと利益に固執しないこと、これが大事ですね。』 若い世代に希望を持つ方でした。 監督 谷津賢二
先の投稿に掲げた左の写真は2009年、右は2019年に撮影したもの。 激変した背景に、真心を信じて生きた人の底力を感じます。 監督 谷津賢二
2006年のインタビューで「人として大切にすべきことは?」という私の問いに中村医師はこう答えました。 『友達がイジメられていたら庇うとか、お母さんが辛い時にはご飯を作ってやるだとか、何でもない小さな真心をじっと守る。そのことが大切なんじゃないかと思いますね。』 監督 谷津賢二 続く⬇️
東京の「ポレポレ東中野」@Pole2_theater での上映は今日で53日目。 長く続けてもらった1日2回上映は9/16(金)で終了。1週間の休映を挟み9/24(土)〜10/7(金)は14:20〜の1回上映になりますが、まだまだ上映は続きます。 中村医師のこの笑顔に会いに来てください! 監督 谷津賢二
かつてインタビューの中で中村医師は自身の活動をこう述べました。 『人が生まれて死んでいく。その尊さは世界中どこでも変わらないはずです。それを大切にし自分に出来ることをする。目の前に人が倒れていたら、どうしましたか、と声をかける。これに尽きると思いますね。』 監督 谷津賢二 続く⇩
中村医師が若者に強く勧めた本が内村鑑三の『後世への最大遺物』でした。 人が遺せるものは「お金、事業、思想…」と様々あるが、最大の遺物は『勇ましい高尚なる生涯』と内村は言います。 これは中村医師の生き方に他ならず、金や物でなく尊重されるべきは生き方。大切なことです。 監督 谷津賢二
お一人お一人に御礼を伝えることは出来ませんが、心から感謝しています。 中村医師の見事な生き様を伝え続ける皆さんが作ってくださった「良心の流れ」を途絶えさせぬ為には、これからも皆さんの応援が頼りです。 この映画を、どうぞ宜しくお願いいたします。 監督 谷津賢二