701
彼女「あー。疲れた。月曜は生クリームを吸いたくなるね」
僕「買ってこいよ」
彼女「無理。生クリーム吸わないと動けない」
僕「ケーキ買ってこようか?」
彼女「違うの。今はケーキじゃなくて、生クリームに、生クリームを乗せて、生クリームを吸いたいの。分かるでしょ?」
僕「分かんねえな」
702
僕「お待たせ」
彼女「遅い。先に寝るとこだったよ」
僕「…あれ?これ枕の高さが違う。お前、俺の使ってるよ」
彼女「分かってる」
僕「俺の方が合う?」
彼女「ううん。返す。どうせ待っててもお前遅くなるだろうし、多分寝ちゃうと思ったからお前の匂いのついた枕で寝ようって作戦だっただけ」
703
彼女からの電話
彼女『今帰ってるとこ!もうバス降りたよ!どこにいるでしょうか?』
僕「…パン屋付近?」
彼女『何で分かったの!』
僕「特徴のある場所じゃないと答えられないでしょ?」
彼女『さすが!』
僕「お前とは頭の出来が…」
ピンポーン
僕「えっ」
彼女「頭の出来が何だって?」
704
彼女「手袋の落し物無かった。お前が買ってくれたやつだったのに…」
僕「いいよいいよ。新しいの買いな」
彼女「見つかるまで待つ」
僕「手寒いじゃん。買いなよ」
彼女「嫌」
僕「いいから買えって」
彼女「じゃあ、私がお前に新しい手袋買ってあげるから、お前が今使ってる手袋ちょうだい!」
705
彼女「手袋落としたかも」
僕「心当たりは?」
彼女「多分帰り道」
僕「今度交番行こう」
彼女「おみくじ大吉だったのに…」
僕「あ!おみくじの探し物のとこ大吉ならすぐ見つかるとか書いてあったんじゃない?!」
彼女「実はもう失くしちゃったから分かんない…」
僕「どうしようもねえな…」
706
夜中に寒さで目を覚ますと、寝相の悪い彼女が布団を独り占めしていた。このままでは眠れないので、彼女に掛かってる布団を引っ張ってバサバサと直していたら、彼女に「寒い!布団をバサバサと寝ぼけるのも大概にしろ!お前は人だよ!羽ばたこうとするな!寝ろ!」って言われた。寝ぼけてるのはお前だ。
707
僕「決めた」
彼女「?」
僕「今年の俺の目標はお前を甘やかさない。これにする」
彼女「ふふっ…笑わせんな!そんなの無理だね!」
僕「あ?」
彼女「私の今年の目標はあの手この手で必要以上にお前に甘やかしてもらうにする!私とお前どっちが目標を達成できるか勝負な!」
僕「ざけんなよ!」
708
僕「出る準備できた?」
彼女「待って!やっぱりあっちの服にする!」
僕「この服着ないの?」
彼女「うん」
僕「じゃあ、出しっ放しにしないでのけなよ」
彼女「ぎゅっ!」
僕「のけろ」
彼女「ぎゅっ!」
僕「…」
彼女「ぎゅっ!」
僕「もういいや。俺がのける」
彼女「ちょろい!」
709
彼女「すーっ」(深呼吸)
僕「?」
彼女「あまままままままま!」
僕「…」
彼女「すーーーっ!」(深呼吸)
彼女「あんまままままままままままままままーー!!!」
僕「…」
彼女「ちょっとやそっとの頭のおかしい行動じゃお前がもう反応してくれなくなった。私どうしたら良いの?悲しい…」
710
僕「暑いからちょっと離れて」
彼女「いいの?」
僕「うん。汗かいてきた。このまま寝たら無意識に布団はいで風邪引く」
彼女「寂しくない?」
僕「うん」
彼女「本当に?」
僕「うん」
彼女「我慢しなくて良いんだよ?」
僕「大丈夫」
彼女「そんなはずはない!素直になれ!私は寂しい!」
711
彼女「私、男に生まれたかった!」
僕「でも、やることは男より男前じゃん」
彼女「だからだよ!これで男だったらモテモテの女たぶらかす人生イージーモードだったのに!」
僕「男女共通の敵だな」
彼女「それが性別を間違えたばかりにただのイケメンな女になっちまった!」
僕「めでたしじゃん」
712
彼女「…zzZ」
僕「コタツで寝るな。起きろ」
彼女「…zzZ」
僕「起きろ!(パンッ!)」(彼女の頭上で手を叩く)
彼女「?!?!」
僕「コタツで寝たら死ぬかもだからダメだって」
彼女「…ぎゅってして」
僕「何でだよ」
彼女「ビックリして心臓止まって死んでるかもしれないから…」
713
彼女「どっちがおみくじ良いの引くか勝負!」
僕「よし!」
彼女「いくよ!」
僕「いっせーの!」
彼女「大吉!やったー!」
僕「凶!凶?!初詣だよ!接待おみくじじゃないの?!」
彼女「わー!おいしいー!」
僕「…痛っ!何でいきなりつねるの?!」
彼女「凶だねー!」
僕「凶だなー!」
714
715
夕飯はすき焼きでした。
彼女「大晦日に肉の取り合いをするのは嫌!最後の一枚は私が食べる!これで恨みっこなし!」
僕「それじゃあ恨みしか残んないだろうが!」
彼女「そういうのは2016年に置いていこう!」
今年一年ありがとうございました!来年もよろしくお願いします!良いお年を!