@ぷりめ(@prime46502218)さんの人気ツイート(いいね順)

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「ミスト」映画版のラストは「蠅の王」なのだと今更気づきました。あまりにも唐突に秩序が戻ってきて、極限状態であるいは正当化されたやもしれぬあらゆる行為が、単なる判断ミスや愚かさや刑事罰の対象になってしまった。善悪の基準がいきなり変わるのです。革命が起きた国みたいに。
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南米やアフリカの大半の地域だと一昔前まで 『最悪の民主主義と最悪の専制君主』の二択 『最悪の専制君主が次々替わる(クーデターや暗殺で)』 みたいな状態がふつうだったので、 田中芳樹先生も小野不由美先生も、自分で思ってらっしゃるよりは政府というものを信用していますよね。
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事情に疎い現場の将軍がこれこれの部隊を率いて首都を防衛しろと命じられ「まだこんなに部隊があったとは知りませんでした! 」と安心顔。それを見る軍首脳部の、後ろめたい、何とも言えない顔。 総統のイエスマン、逮捕されたら死刑不可避な将軍たちばかり。逃げ場は地球のどこにもない。
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豊臣秀吉の出生とか実父の研究、トンデモ以外は 「資料が全然なくてイマイチわかんない」 「しかし秀吉が天下人になった後も大規模な法要も顕彰もしなかった」 「ということは、秀吉本人にとって宣伝したい生まれじゃなかったんだろう」 あたりに収れんしていきますね。
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部隊は降伏していく。腹心のゲーリングやヒムラーやシュペーアまで裏切り、兵卒の服着て逃げたり自分の裁量で勝手に降伏交渉したり。 下っ端の秘書や運転手たちは何も知らないから何となく前向き。倒産不可避と理解してる将軍たちはストレスから浴びるように飲酒してる。
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あれと「イモータン・ジョーが俺を見てくれたんだ!」「輸血袋を見たのさ!」の会話の所で、ウォーボーイズが 「わけのわからん頭おかしいカルト」から「彼らなりの価値観に沿って生きてて、友情や仲間意識もちゃんとあるけど命の軽い、文化の違う人たち」になったのがすごくうまい。
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敗戦後に「犠牲者たちの分まで平和を生きよう」というメッセージが生まれたのは日本が経済的に再興できたからなんだな、と。 「建国後初の敗戦」の後、黄金時代の水準に戻ることは二度となく、高失業率、通貨危機×2、債務不履行×3を経験したアルゼンチンの戦争映画を見てそう思いました。救いがない。
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「アフガニスタンの米軍将校は評価基準が『何回パトロールしたか』などで出世のためノルマ消化ばかりしてた」 「現地将兵を訓練する最重要任務は評価が難しく、出世できないので誰もやらず」 「政府も徴税機構も存在せず、給料未払いの現地警察は市民を逮捕し身代金をとった」 jpost.com/middle-east/th…
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「独裁者は民主国家より一貫した狡猾な外交政策がとれる」と思っていたが、 「独裁者は自分の宣伝を自分で信じてしまったり、高齢で焦ったりと余計なことをしてしまう」と学んだ一年。
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ファンタジー世界の衛兵とか兵卒で、おそろいの制服を着て同じ武器の人たちいますよね。すごいことです。明治新政府軍もエンピール銃とスナイドル銃がごたまぜで、統一までに10年以上かかったらしいので、ファンタジー政府はだいぶカネがあるなとにらんでいます。
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『鋼の錬金術師』の「大総統府」、ホワイトハウスと国防省と参謀本部と国軍最高司令部が一体化した軍事政権ならではの省庁だと大人になってから気づく。 ハガレンの舞台アメストリス国、最初期から明確に軍事独裁なのに荒川弘先生の脱臭があまりにも巧み。
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「戦争が起きたら真っ先に逃げる」という人が少し前にいましたけど、具体的にどこに逃げるつもりだったんでしょう。開戦と同時に空港は閉鎖される。日本から船で行ける範囲はロシア中国北朝鮮韓国台湾フィリピン。日本が戦争に突入した時点で間違いなく軍事的緊張が高まってる場所。香港ももう望み薄。
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「ルワンダ内戦やコンゴ紛争は国際的な関心が低かった。なぜウクライナのことばかり」 本当になんでなんだろう。 「チェチェンやシリアでやってきたことをウクライナの白人相手にやったら大問題になった」とプライムニュースで丸の内OL先生が言ってましたが、やっぱこれが一番大きいのかなって。
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「統治権や軍の指揮権が女王から姫へ受け継がれていく社会、女王がたくさん産まないと世代が先細りするのに妊娠中は軍隊が行動できないじゃん」というツッコミに、 「姉妹20数名で共同即位し共同統治、貴重な夫を共有して代わる代わる子を産み、代わる代わる戦争します」という回答をした作品。
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トマホークを緊急で売ってもらえるのが外交の勝利じゃないなら何が勝利なんだ。
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『1984』でも『Vフォー・ヴェンデッタ』でも『未来世紀ブラジル』でも「あ、法治主義が染みついた英国人が考える独裁なんだな」って匂いがあって、 例えばブラジルの冒頭で内務大臣がインタビューで「反爆弾闘争は九年目です」と聞かれて「そんなになるのかね」って返す所。インタビューはするのです
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『1984』も作中の英国を支配する「党」は記録の改ざんをしまくっているんですけど、あれは公文書とか統計とか新聞とか日記とか雑誌とか写真とか、「文書記録」が大量に存在して整理されていていつでもアクセスできること前提のヨーロッパ人が考える独裁だとは思います。
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『レイド・オン・トーキョー 』、開戦前から 「事故で首都圏の電話回線が途絶して」 「海底通信ケーブルの事故でアメリカとの通信が」 「政治評論家や弁護士の誘拐」 「津軽海峡トンネルが事故で通行不能」 「空自幕僚長と空挺団長が行方不明」 と兆候がたくさんあるのが今や生々しいです。
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そもそも政府とはなんなのか理解してない人たち視点で独裁者を描くと、 「よく知らんけどずっと昔から官邸にいて、ラジオから声が流れてくるけど顔を知る者はおらず、たまに親衛隊と名乗るやつらが兵舎から出てきてトウモロコシやニワトリを出せと言う、みんなから大統領と呼ばれてるやつ」になります
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ジュール・ベルヌ作品、現代ではスチームパンクによく分類されるんですけど、本人は「電気こそ未来だ! 蒸気なんて古くせえ!」なんですよね。 でも電気推進の潜水艦ノーチラス号に当時の常識に従って貴族趣味の談話室とかつけるから現代人にはレトロなスチパンに見える。
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映画版ナウシカの世界、トルメキア軍が「雲の中は乱流と電気の地獄だ!」と言ってる。だから少なくともトルメキア知識階級には「電気」という概念がある。 なら原始的な内燃機関くらいは生産できるのかも知れない。戦車の動力はそれかも知れない(航空機用の高性能エンジンはもう作れず貴重品)。
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追記します。おそらく書かれた当時のアメリカでは「長い腕(long arm)を持った友人」=「ワイロをとって便宜をはかる警官」という暗喩が読者に通じたんでしょう。 しかし日本語に訳した方には意味が分からなかったので「長い銃(long arm)をもった殺し屋」と直訳してしまった。私の推測ですけど。
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バルボッサがエリザベスにリンゴをすすめる場面、「イブに知恵の実をすすめた悪賢い蛇の暗喩か?高い知能を感じる」と初見では思わせておいて、 「好物のリンゴを10年も食えてない。せめて他人が美味そうに食べる場面だけでも見たい」なの笑えてしまいます。呪いが解けたら飽きるまで食うぞ。
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「強い言葉をぶつけて相手の価値観を揺らがせ、自分の意見に沿うように考えを『自発的』に変えさせる」芹沢さんのやり方を組織的にやったのが特高警察の『転向』なので、話し方がラーメンハゲに似てる人には気をつけた方が良いです。言ってることが正しくても付き合うと壊されます。
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「御成敗式目」、あまりにも当然のことしか書いてない(殺すな犯すな盗むな密通するな悪口いうな判決覆すな)せいで時代を超えてずっと道徳規範になったのキリストや仏陀の教えとも少し似ています。