区より「管内のコロナ病床はもう一杯で緊急入院は困難。緊急時は救急要請を」と。 どうせ救急車を呼んでも「搬送先なく、患者さんに厳しい話をして不搬送」という流れになるのは明白です。 酸素飽和度89-90%くらいなら、救急要請ではなく自宅で粘る方向で対応せざるを得ないという状況。
コロナ患者増を感じる毎日ですが、最近は受診が遅めでこじらせかける方が散見。 発熱外来が混んでいて受けられなかったのではなく、「コロナは終わったと思っていた」と話される方が少なくない。多くの方は入院は要しませんが、カゼよりも体力を削られる方も少なくないので、多少は用心されて下さい。
「昼間は下がるのに夜熱上がる」 夜になるとこう言う相談が増えてきますね。昼間平熱で夜高熱が出ることを“間欠熱”と言います。新型コロナやインフルなどの感染症ではよくある熱のパターンです。 明け方ごろに分泌されるホルモンには抗炎症作用があり、天然の解熱剤として作用し、昼間は解熱します。
今週末もタフでした。 最近の所感です。ノーマスク派の人たちについて個人的にどうこう思うことはあまりないですが、発症したあと(症状がある時)はマスクをしてきて欲しい欲しいです。ノーマスク状態で咳こんで飛沫を撒き散らかしながら街中を移動するなどバイオテロに等しいです。
「普段元気な高齢者、コロナ、飲まず食わず、意識障害、体動困難、失禁」という状態であれば、“合わせ技一本”どころではありません。このフレーズだけで、2秒以内に入院が必要だと判定できない医者はモグリでしょう。 これくらい一目瞭然な人が入院できずにここまで来たなんて本当に東京は終わってます
僕は現場で「保健所にも病院にも相談できず、119にしか頼ることができなかった(でも結局不搬送)」と言う人を何人も見てきています。 なので、偉そうに「適切な救急車の利用を!」と訴えるなら、同時に不安でたまらない人のケアのあり方も見直してください。
ほんと、緩和はバンバン進むな。 次にどんな病原性の株で大波が来るかわからないというのに。 重篤化した患者を受け止めきることができる体制作りをする事なく緩和に踏み切るのであれば、その科学的根拠、リスク、対策は丁寧に説明すべき!
夕方の出来事。 某患者「発熱でかかりつけに行ったが入口で抗原陽性となり診察なしで帰された。食事も取れず点滴でもと思ってかかりつけ医に電話したら“コロナは診られない”の一点張りでした。やむなくひなたさんに電話しました。」
深夜にかけて「咳がひどい」という相談が多数寄せられた。 多くが療養期間終了間際か、コロナ自体は治った人たち。 今回のコロナは【症状改善後に咳が長引く人】が多い。咳は夜に出やすく咳止めが効かない人が殆どなので、寝不足に悩む人も。 参考までに「咳に効いた」というのがあれば教えて下さい🙇‍♂️
酸素3L吸入でSpO2 80%という大変厳しい状況で救急隊にこんなにも繋がらないとは、かなり厳しい。
写真の方はもともとピンピンしていた方です。ワクチンは3回目まで済。 それがコロナ発症からたった5日後には、ぐったりして食事も取れず、意識も朦朧としてしまっていました。 僕らが往診したときには、胸骨を拳で強く圧迫しても顔色一つ変えないず、【痛み刺激に反応なし】という重篤な状態でした。
6時間ほど経って、ご家族が不搬送に同意されました。 最近は、厳しい現実を受け入れてもらうための救急要請に成り下がっています。 僕らにできることは、絶望のさなかにある当事者らに寄り添い、「僕たちは何があっても見捨てません」というメッセージを伝えて孤独感を癒すことしかないです。 twitter.com/homecare_hinat…
水を含ませても飲み込むことができずにこぼしてしまう。 そんな母親の口元を拭いながら、息子さんは「入院を待ってる間にどんどん弱っていっちゃって。今は水分すらほとんど受け付けない。死ぬのを待ってるだけです」とこぼす。 少しでも心の支えになるために、明日も訪問します。
再掲ですが、ご高齢の方や基礎疾患を有する方など、もしコロナ陽性になってしまったら、診断医に「自分は抗ウイルス薬(特にパキロビット)の適応はないか?」と尋ねていただくよう、お心がけください。 パキロビットやラゲブリオといった抗ウイルス薬は、重症化を抑制する効果が確かめられています。
最近のコロナ事情ですが、感染をきっかけに基礎疾患を悪化させるなどして消耗してしまった高齢者は多く、死亡者も増加傾向です。 コロナ病床は介護依存度の高い方で目詰まりを起こし始めています。感染した医療スタッフも増えており、実際に運用できる“実効病床”は大変厳しくなっているようです。
そして...到着した瞬間「先生テレビ見てます?搬送なんてできないのになんで呼ぶんですか。不搬送で良いですか」と聞いてきた救急隊員よ。ファイティンポーズ取る前に白旗を振ってはならぬ。 あなた方にとってはありふれた光景でも、患者にとっては人生で初めて経験する衝撃であることを忘れてはならぬ
「低体温症を防ぐにはどうすれば?」と聞かれることがありますが難しい問題です。現場にいると、経済的理由で暖房器具を使用控えせざるをえない方が多いことがわかります。自助に限界があり、公助も行き届かない人に教科書的な対応を押し付けても厳しい。 僕らにはカイロを配ることくらいしかできない
予想できた事態だが胸が痛む。緩和策、無策の尻拭いは地域医療の現場に押し付けられているのが現実! 【独自】「起こるべくして起こった」救急車の“居眠り”横転事故 隊員は約17時間ぶっ続けで活動…コロナ第8波の過酷な勤務実態(TBS NEWS DIG Powered by JNN) #Yahooニュース news.yahoo.co.jp/articles/29f33…
これまでにコロナ対応した患者さんやそのご家族に対して、家庭内の感染対策について偉そうに押しつけがましく説明してきた自分を恥じています。 『子供が部屋から出ちゃうんです』と言われても「出ないようにしてください」とか。 自分で経験して、こんなに大変なものだったのかと身に染みています🙇‍♂️
「コロナ急減してるのに忙しそうなのはなんで?」と聞かれること多いですが、僕の実感としてコロナ患者が少なくなっているという印象はほとんどないです😓 若い人たちは減っているのかもしれないですが、特に高齢者施設関連での感染拡大はダラダラと続いています。
今日も「自分でやった抗原検査で陰性。しかし、病院で再検査すると抗原陽性」という事例が。今日“も”ということなので、こういうケースは少なくない。 一般の方が恐る恐る自分の鼻をこちょこちょする検査と、我々の様なプロが行う技とでは、結果の信頼性に大きな差があります。
「コロナ消えたね」というムードに医療者もなりつつあるのに憂慮しています。今の発熱外来のキャパでは冬にインフルが流行したら、今夏以上に発熱患者が路頭に迷い、死亡者が増えるではないかと強く懸念しています。落ち着きつつある今だからこそ、医療機関のwithコロナのあり方を真剣に考えるべきです
超えないわけがない。 国やら都やら医師会やら、「オミクロンは重症化しないから〜」とか「コロナ死は無いので〜」とかいうひとは、一度現場に来るといい。少しはマシになるだろう。 コロナ死者「最高値超える懸念」 #Yahooニュース news.yahoo.co.jp/pickup/6436066
最近も #コロナ2019 未対応の先生に「5類になりますし、先生も準備されるんですか?」と“嫌味なく”尋ねたら、「アメーバ赤痢とかHIVとか、クロイツフェルト・ヤコブ病とかも5類でしょ。僕、こういうの診られないもん。コロナも一緒」とのことでした。 5類になれば自然に門戸が広がるというのは夢物語。
新規感染者は減っていますが、コロナでひどく消耗した高齢者は多く、“立て直し中”です。その多くが「コロナでここまで弱るとは...」と溢されます。 突発的な類型移行やマスク緩和の指針。医療体制の整備なくこれらが進むことで、「国に見放されるのか」と不安に感じる社会的弱者を、多く目にします。