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わたしはかつてある書評家の方の本を読み、作者自身より読んだ回数が多いのではというぐらい何度も読み返して一つの原稿を仕上げられているのを知り、評するってこういうことだったんだと、その矜持に深い敬意を抱きました。
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わたしは小説が好きです。書くことだけでなく、読むこと、語ることで救われてきました。だからこそ、まるで「余白」や「ひらかれている」といったワードを使えばなんでも誤魔化せる(汚い言い方でごめんなさい)かのようなずるくてダサい姿勢は到底受け入れられません。
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鴻巣友季子さんからご意見の表明がありました。わたしは、これは無理のある詭弁だと考えます。自分の解釈とはっきり書かれていることを混同したまま、まとめてしまっています。不誠実かつ未熟な評だと思います。
evernote.com/shard/s611/sh/…
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これだけ大きな媒体で、事実と全く異なる内容が拡散され、訂正してもらえないことを思うと。本当はこんなことを書くべきではないのですが。いまは、泣いても、泣いても…。ただただ辛いです。大人なのにこんな感情を見せてしまってごめんなさい。
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評者の鴻巣友季子さんは、これを受けて「読みであり批評だ」とお答えになり、文學界編集部との話し合いは平行線で終わったとのことです。
しかしわたしは、上記の理由で、批評ではない未熟な文章だったと考えています。
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(自分の担当者から説明を聞いたので、伝言ゲーム状態ではありますが…)朝日新聞の文芸時評担当者によると、この部分は議論になったが、「いっぱいいじめたね。(略)ごめんなさいね……」(p43)といった描写から、虐待があったかもとも読み解けるとしてゴーサインが出たとのことです。(続)
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現在、文學界編集部が評者の方にネット記事の訂正を申し入れています。
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〝健康な夫婦の不仲〟と〝病人への虐待〟は全く違うことですので……。事実ではないデマが広がってしまうだろうととても懸念しています。
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〝記憶の中の母は(略)怒りの発作を抱えており、嵐になるたび、父はこらえていた〟〝「不仲だったころもあったよね」「覚えてない」〟(p28)は健康だった若いころについての話であり、〝「いっぱい虐めたね。(略)ごめんなさいね……」(覚えてたのか……)〟(p43)もそれについてのやりとりです。
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この記事でご紹介いただいたのですが、わたしの原稿に〝介護中の虐待〟は書かれておらず、またそのような事実もありません。わたしの書き方がわかりづらかったのかもしれず、その場合は申しわけありません。影響の大きな媒体であり、とても心配です。否定させてください。
asahi.com/articles/DA3S1…
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〝個別性は聖痕ではなく、異分子はウイルスではなく、我々がそれぞれ異なる資質を持つ個人であることは、そもそも、祝福なのだと。〟ーー「文學界」9月号に中編「少女を埋める」が掲載されています。
bunshun.co.jp/business/bunga…
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「記憶が歴史を作るということだけでなく、一人の人間にとっても、記憶こそが人生を形作るんだ、と」ーー「週刊文春WOMAN」に稲垣吾郎さんとの対談が掲載されています。
bunshun.jp/articles/-/439…
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『小説 火の鳥 大地編』(手塚治虫、桜庭一樹 朝日新聞出版)、そろそろ書店に並び始めます!
publications.asahi.com/ecs/detail/?it…
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『小説 火の鳥 大地編(上/下)』(手塚治虫、桜庭一樹/朝日新聞出版)は2月19日刊行です。ネット書店で予約を開始しました。みなさま、よろしくお願いします。
e-hon.ne.jp/bec/SP/SA/Deta…
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ナツイチフェアの企画として、声優の江口拓也さんに表題作「じごくゆきっ」を朗読していただきました! 前半はこちらから無料でお聴きいただけます。後半は購入者特典となっています。
bunko.shueisha.co.jp/natsuichi/yoma…
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『じごくゆきっ』(集英社文庫)が発売されました。こちらから立ち読みもできます。
bunko.shueisha.co.jp/newbook/index.…
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『川元利浩SketchBook』にアニメ『GOSICK』のキャラクターデザインも掲載されています。
#GOSICK
animestyle.jp/news/2019/12/1…
tv-tokyo.co.jp/anime/gosick/
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去年の夏、パリで絵本をたくさん買ってきたのですが、その中でもとっておきだった一冊を、日本で翻訳出版することになりました。 twitter.com/sakurabakazuki…
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「僕らは人を好きになってく」っていい歌詞だなぁ、といまごろ気づきました。人間の状態、経験、成長がたった11文字でわかる。(誰も好きじゃなかったが、大事な人と出会い、その人を通じて外の世界に開かれていった)こうやって時間の流れと事件と変化があると物語になる。堂本剛作詞だったのか…