柿沼陽平 Yohei Kakinuma(@yoheikakinuma)さんの人気ツイート(いいね順)

三国時代の2つの集落のケーススタディ。個々の家主の2割近くが傷病者と役人。三国時代めっちゃキツいからね。拙著『劉備と諸葛亮』(文春新書)であーゆー主張をした学術的根拠の一つです。『三国志』読むだけでは見えにくい三国時代の実態です。三国志時代の簡牘の公開数はいまや10万本前後です。
皆さん諸葛亮の給料に興味津々ですね。では漢代の農民は毎月いくらかせいでたのでしょう?キングダムの英雄たちは?漫画では兵士がバシバシ死んでいきますが、あれどれぐらいの給料もらってやってると思います?柿沼陽平『中国古代の貨幣 お金をめぐる人びとと暮らし』(吉川弘文館)ご覧いただければ
斜め上はいまのすぶた。この学生さんは結局この復元分析を卒論としました笑 卒論でなにしてよいかわかんない?これみても新書ごらんいただいてもわかるとおもいますが、なんでも課題になりますよ。楽しんでください^_^
論文の主旨は、集落内の戸主のメンツが短期間にコロコロ変わりすぎで、たぶん戦争のせいだかなってことと、長江中流域の人は焼畑とかで農地転々としてて、「定住」ていっていいの?って話。逆にモンゴルは「遊牧」っていわれるけど、ナマクタリヤ農法してるし、家畜は特定地点回ってるだけだし。
漢代以降の仏教伝来に伴い、中国には剃髪した坊さんが登場。周囲にも「ハゲ最高」と迫る。拒絶する中華人に対し、仏僧はいかに理論武装し対抗したのか。両者の決着やいかに⁉️この点を論じたのが新刊論文。柿沼陽平「魏晋南北朝時代における仏教と剃髪」(『東洋学報』第104巻第2号、2022年、1–30頁)
漢代では、役人も民もみんな爵位をもってます。奴隷もマイナス爵位とみるべきだなんて説もあります。で、国家からプレゼントがあるときや、罪を犯したときの量刑、飲み会の席次まで爵位で決まります。がんばると誰でも途中までのぼります。途中からは役人でないとダメ。(続く)
あ、編集長とはなんどもお会いし、じきじきに担当してくれてます。光栄です。校閲者の方にもおあいしたい。校閲は本当に重要です、私みたいなずぼらな人間にとっては。16万字とか書いていると、必ずどこかにミスがあるものです。執筆者なら誰でもわかると思いますが笑 今回は能力者に出会いました。
さあさあ拙著『古代中国の24時間』(中公新書)の台湾版の現物がうちにとどきましたよっと。装丁クール❤️ 台湾の他分野の先生方から推薦、評価いただきました!感謝感激🥲  #早稲田
来月刊行予定の柿沼陽平『古代中国の24時間』(中公新書)もまさにこんな感じの、みんなにとっても身近に感じてもらえるような、中国古代の問題を論じます。もうamazonとかで予約できるのでぜひ。#古代中国の24時間
だから政治家に対する過度な美化は、そのぶん実態からの乖離につながりかねません。過去の政治家をいまさらディスってもしょうがない?なら逆に、無条件に英雄を褒めるのも意味がないでしょう。なにより犠牲者がいたことを忘れることは、他者理解の第一歩を否定することです。(続く)
でもそれなら専門書を配架してほしい。専門書はただでさえマイナス。科研費で刊行できても著者には一円も入らず、むしろ献本で数十万は飛びます。出版社も在庫に辟易。研究者らは聖職だから儲けるな?家計から数十万だして出版して批判受ける人なんて、ドMか、就職希望の若手しかいないでしょう。
東日本大震災で死んだ135歳の貝の殻がみつかったとか。西太后の時代、辛亥革命以前を生きた貝なんだなあとついつい考えてしまう。職業病ですね。。 google.com/amp/s/www.asah…
趣味の歴史評論ならともかく、研究教育としての歴史学にとっては、これは譲れぬ一線です。このあたりはレヴィナスやデリダが参考になります。現代日本の閉塞状況を打開すべく改革を叫ぶ方は尊敬に値しますが、一方で改革賛同者はどこまで改革の犠牲者に目を向けているか。私はここに注意したいのです。
中国古代には早く結婚しないと課税する仕組みがあり、子供作らないと非難され、妻は離縁された。結婚や子供の有無が課税制度(とそれと表裏をなす支援制度)と連動する点はいまと変わらず、最近はさらにこの方向にすすむ気配。商鞅変法の目玉政策の一つはこれだった。良し悪しはともかく。#中国古代
漢室復興をかかげて北伐するのも、漢を倒して魏を建国するのも、商人を味方に孫氏が台頭するのも、それぞれに賛同者がいる一方で、実際にそれを「はっきりいってマジ迷惑」と考える人も当時からいました。一人息子が徴兵されてすぐ殺された母親、農繁期に戦争に動員された若者などがそれです。(続く)
三国志の動乱のきっかけは、宦官でも黄巾でもなく、寒冷化現象とそれによる羌族の南下だと考えます。これは拙著『劉備と諸葛亮』でのべたとおり。寒冷化は竺可禎氏以来の説で、一部異論もありますが、羌族問題はたしかにありました。
本を書くと一部が批判がされ、やがて本全体の価値も忘れられる。で、忘れられた部分がのちにwebサイトに転載され、web管理人の儲けになる。あげく大学レポート採点時に学生が当該webを典拠として挙げ、もとの執筆者は自説の劣化版を読まされる。対面する現実です。学問の裾野を広げてる?まさか。
大学受験生や高校生に一言。大学は皆さんが今まで頑張ってきた証として学歴を提供するだけでなく、遊び場になるだけでもなく、『世の中の不思議』を自分で解明する手がかりを得られる場でもあります。大学教員はその相談役です。だから進学先にどういう教員がいるかを調べたほうがよいです。
柿沼陽平『古代中国の24時間』(中公新書)が、大好評につき、中国語圏に逆輸入されました‼️まずは台湾版が出ました‼️‼️ 古代中國的24小時:秦漢時代的性愛與食衣住行 (Traditional Chinese Edition) amzn.asia/d/c5jYOUu #Amazon
仏教伝来は漢代。伝世文献にはそう明記されてるが、前々から普及度については疑問視する声も。でもこれで150年代に仏像が中国にあることに。三国志の笮融が仏教支援した話もやはり誇張ではないかも知れませんね。 news.yahoo.co.jp/articles/07a2e…
柿沼陽平『古代中国の24時間』(中公新書)のインタビューがまたまた出ました‼️ぜひぜひ^_^ realsound.jp/book/2022/02/p…
諸葛亮孔明について、亮と孔明を一緒に書くなというご意見もあるようです。レッドクリフを監修した渡邉義浩先生は私の同僚ですが、やはり『諸葛亮孔明』という本を出しています。亮と孔明を併記不能とするのはたんなる俗説であって、しかも現代人にはかかわりないことです。#諸葛亮 #亮と孔明
中国古代の墓室に残る神話・伝説、そして殺し屋の暗殺シーン。なぜこんなものがレリーフに⁉️秦王政はいかに暗殺者に狙われたか。『キングダム』の裏に何が❓早稲田が入手した拓本公開。12月1日から来年1月末まで會津八一記念博物館で!私も含む研究者の解説つき図版本も^_^ waseda.jp/culture/aizu-m…