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私はかつてゼミで、中国古代の料理本を解読し、レシピ通りに料理を作ってきて、正確かつ激うまはA、微妙なのはB、私の毒殺を図ったらCという授業をしました。大人気授業でしたが、学校から「食中毒者が出たらクビです」といわれ、諦めました。もっともですが、またやりたいなあ。#古代中国の24時間
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いま新書の校正をしていますが、中公新書の編集長と校閲者はマジで凄い。今回じつはすべての漢文史料を添付して段ボールで渡したのですが(暴挙)、全部ファクトチェックして返してくれました。何とかお会いして御礼を言いたいレベルです。むろん誤りがあれば私の責任ですが。#古代中国の24時間
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秦は圧政を布いたから短命でおわり、漢は善政を行なったから400年続いたとよくいわれます。しかし戦国時代、統一秦、前漢時代の法律の簡牘が別々にみつかり、ほぼ似たような内容であったため、上記の見方には現在再考が迫られています。秦が短命、漢が長命な理由も新たに探さねばなりません(続く)
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新著『古代中国の24時間』販売開始です!必ずや映画、テレビ番組、漫画、小説、アニメ、ドラマ、ブログ等の創作者に役立つと確信しています。参考文献欄やクレジットにお加えいただき、どこかで『面白い』とつぶやいてくだされば、それだけで私は救われます。感謝感謝です。#古代中国
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「諸葛亮孔明の月俸と財産」(『ユリイカ2019年6月号 特集=「三国志」の世界』青土社,2019年5月)
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柿沼陽平『古代中国の24時間ーー秦漢時代の衣食住から性愛まで ーー』(中央公論新社、2021年)が刊行されます‼️ 新著です。朝から晩まで、秦漢時代を中心に、戦国時代や三国志の時代もふくむある1日24時間の歴史です。プロモ動画もご覧いただければ。 #古代中国の24時間 youtube.com/watch?v=2kPkFs…
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宇都宮清吉以降の研究によって、漢代の給与体系は判明しています。晋代のも中村圭爾先生の研究で判明済。あとは両者を見据えて三国志関連史料を読むと、孔明の給料がわかります。やはり結構もらってますね。資産もすごい。ただそれでも清廉潔白なほうですが。うらやま。
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私は以前『劉備と諸葛亮』(文春)を書きました。編集部が帯に「全員悪人!?」と銘打ち、一部に誤解を招きました。歴史人物を善悪で判断することが困難なことくらい私にもわかりますし、それを読者に考えてもらうことが主張のひとつでした。でも私がホントに言いたかったのは別にありました。(続く)
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正直にいえば。。刊行直後の新書を図書館に入れられるのは辛いです。印刷部数が1桁多い漫画ならまだしも、図書館300館が入れて10人ずつ予約したら、儲けは激減。掲載図版の版権確保も無料でなく、費用対効果は最悪です。これを図書館員の知人に話したら、著者の利益より良書を残すのが仕事と。
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経済史の研究って驚くほど少ないのです。こんなのが調べられたことないくらいに。むろん以前はマルクス経済史研究がありましたが、みんな土地制度と税制の研究にいきました。私なんかは実家が客商売ですから、給料に話が行くのです。かなしいかな、お里が知れます。
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またこんなものを書いてしまった。ハゲに関する中国史論文。学会発表時から中国のSNSでも話題沸騰してました笑 ハゲはいつからいかに恥ずかしくなったか。我が苦悩に共感せよ!柿沼陽平「中国古代禿頭攷」(『中国文化の統一性と多様性』汲古書院、2022年4月,451-488頁)。kyuko.asia/book/b603100.h…
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柿沼陽平「三国時代における孫呉の郷里社会――荊州長沙郡臨湘侯国の小武陵郷吉陽里と南郷宜陽里を例に――」(『三国志研究』第17輯、2022年9月,37-61頁)
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新書『古代中国の24時間』で論じた風景を、そのまま3D化し、ネット上で皆さんに散策していただける仕組みを作ろうと思っています。準備は万端。あとは資金の問題です。もし完成したら、ぜひ中国古代の街中でお会いしましょう‼️ #古代中国の24時間
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それは「政治家が理想をぶち上げる裏で、何が犠牲になっているかをつねに考えてみませんか?それはあなたかも知れない」です。結局万能な政治家なんていないわけで、名君とされる者の政治も、必ずどこかを切り捨てており、その犠牲者に焦点をあてる歴史学があってもよいと私は考えているのです(続く)
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こうした問題にとりくんだのが工藤元男先生たちです。現在はさらに出土が続き、むしろ「まずは細かく読んでいこーぜ」という流れになりつつあります。こうした細分化を批判する方もいますが、問題関心を細分化できるだけの史料が出土してきた結果でもあり、私はシンプルにワクワクがとまりません。
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三国時代の2つの集落のケーススタディ。個々の家主の2割近くが傷病者と役人。三国時代めっちゃキツいからね。拙著『劉備と諸葛亮』(文春新書)であーゆー主張をした学術的根拠の一つです。『三国志』読むだけでは見えにくい三国時代の実態です。三国志時代の簡牘の公開数はいまや10万本前後です。
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柿沼陽平『古代中国の24時間』(中公新書)、いくつかの中国の出版社から、『中国で翻訳を出版しませんか』と話がきました‼️‼️ わーい。読んで決めるの早っ。どこからいつ出そうかな。中国の読者とも笑いや楽しさを共有できたらいいな。
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でもそれなら専門書を配架してほしい。専門書はただでさえマイナス。科研費で刊行できても著者には一円も入らず、むしろ献本で数十万は飛びます。出版社も在庫に辟易。研究者らは聖職だから儲けるな?家計から数十万だして出版して批判受ける人なんて、ドMか、就職希望の若手しかいないでしょう。
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殷代まで遡ると、至上神の帝は祭られない。凄すぎて祭っても意味ないから。人ごときの言うこと聞かんし。これ『もののけ姫』のシシ神と同じ。周代になると至上神が天になり、徐々に天は祭祀対象に。だから祭天とは人間中心主義の萌芽でもある。神頼みして失敗したら神を恨む。これが人の傲慢さ。私もだ