201
おれは、彼此5000人には奢られてるから、いろんなひとを見たけど。仕事でメンタルを病んだひとの、トラウマが何かっていうとね、「働くこと」より、「働いて、バカにされること」なんだ。やったのに成果がでない。バカにされる。だから、なにもしたくない。なにもしない。鬱になり、なにもできなくなる
202
そうなんだよね。ほんとうは、「仕事ができなくて死ぬ」なんてことはないんだ。けど、「あなたは仕事ができない、あなたは必要ない、あなたの仕事に価値はない」と言われ続けたら、ひとは死ぬんだ。とくに、「働かないと生きちゃいけない」と思ってるひとは。
203
そんな彼の話をきいて、ああ、「働かないと生きちゃいけない」と思ってるひとにとっては、仕事の成果こそが人格で、人格なんて、仕事の成果の投影でしかなかったんだな、って思ったんだよな。だから、生きちゃいけない、って言われないために、思わないために、みんな成果にカリカリしてるんだよねえ。
204
そして、おれは聞いていくわけだ。「あなたは、いつからそんなに、穏やかな性格になったの?」「お金を持ったとき?」「いや違う」「じゃあ、時間ができたとき?」「いや違う」。じゃあいつだろう?「働かなくても、べつに良いんだって、わかったときです」。
205
【仕事に呪われた人のはなし】
おれは奢られて生活してるから、もちろん、常連もいるんだけどね。よく奢りにくるひとに、絵に描いたように穏やかで、前向きな性格の、中年の男がいる。そんな穏やかな彼は、じつはむかし、仕事のストレスで、自サツして失敗したり、傷害罪で捕まった事があるんだって。
207
こないだ奢りにきた某大手勤務マンが「リモートワークで暇」「暇潰しに副業やったら儲かった」「退職して競合他社つくってウチの会社倒す」と言っていて、やはり人は暇になるとすぐ打倒幕府を志しがちなので、「通勤」という名の参勤交代を導入し、無駄なコストを払わせるのはやはり合理的なんだよな。
208
こないだ奢りにきた丸の内OLが「上司のハラスメントで鬱に」「薬では治らなかった」「だけど、どうしたら上司を完全犯罪で殺れるか綿密に考えて、『その気になればいつでも殺れる』と想像するようになってから鬱が治った」などと言っていて、このツイート、全国の上司に届いてくれ、頼む、と思った、
209
こないだ奢りにきたサラリーマンが「会社でパワハラ被害に」「でも自分が猟銃所持者と公言してから上司が優しくなった」「今なんとなく生きづらいなと思ってる人はとりあえず狩猟免許を取るといい」「狩猟免許は最もコスパのいい資格」などと言っていて、アメリカ社会のつくりかた、という感じがした、
210
こないだ精神科医が奢りにきたので、「なんかみんな病んでるけど、極端に言ったら何が原因なの?」と聞いてみたら「仕事。だいたいの精神病は仕事を辞めればだいたい治る」「退職は頭痛・肩こり・吐き気・動悸・息切れ・発熱・食欲不振・不幸に効く無料の万能薬です」と言っていて、極端すぎてウケた、
211
こないだ奢りにきた高級ホテルマンが「理不尽な常連客は沢山いる」「当時はそれが原因で鬱だった」「けど、理不尽な客リストに載ってる客に対応するとボーナスが出る仕組みになってからは『おっ、今日のボーナスはよく喋るな』と考えるようになり、鬱が治った」などと言っていて、設計の妙だ、などと、
212
もっと詳しい話は、ここに書いてあるよ
『ビーガンの親』に生まれた、『か細い少女』は、やがて自身も親になり、そして、いま、なにを思う? #ヴィーガン
note.com/taichinakaji/n…
214
彼女は、生シラス食いながら言ってた。「飯のうまさは、個体数と若さ、血の新鮮さに比例しますね」「生き物うますぎワロタ」。漫画に出てくる、ひとを食らうタイプのグルメな妖怪かな?って思ったよ。そんなおはなしでした。好物はシラウオと、生しらす丼と、鮎の塩焼きだそう。お後がよろしいようで。
215
だから、彼女は、ほんとうにおいしそうにたべるんだよ。廻らないお寿司だから、勝手にコースが運ばれてくるんだけどね。そんなはなしを聞いていたら、「生しらす」がやってきて、「うわ!!!しらすですよ!!!こんな若い命が、こんなに乱雑に、、、、罪深い、、、」とかって言ってた。ウケちゃった。
216
彼女は、その悪魔の食べ物、「てりやきチキン」が忘れられなくって、それ以来、親には内緒で肉食するようになった。だから食事がほんとうに楽しくて堪らないんだってさ。人って、そういうとこあるよな。「10代の頃に規制された事を、一生わるい事と錯覚して、その背徳感を味わい続ける」っていうか。
217
で、彼女は、仲間の溜まり場で、ピザを食べた。勿論、親には内緒で。ちょうどシンナーを吸う時みたいに。「ほら、あんたもやんなよ」って、悪いともだちに進められてさ。ウケるよね。べつにただ、ピザーラのてりやきチキンをたべてるだけなのに。同調圧力でクスリを薦められるヤンキー社会みたいでさ。
218
私ってヘンなんなのかなぁ、って感じで過ごしながら、なんだかんだ、彼女も高校生になる。それくらいになると、髪をそめたり、タバコ吸ったり、ピアスあけたり、スーパーで菓子を万引きしたり、そういう「あたりまえからの逸脱」っていうの?誰しもやるじゃない。で、彼女にとっての逸脱は、肉食だった
219
それで、彼女は小学生になるんだけど、ほら、小学生といったらさ、クラスの誰か兄弟の居るやつが、エロい言葉なんかをしってて、みんなに言いまわったりしたじゃない。そんな感じで、「なんで給食たべないの?給食費ないの?」とかって、言われる訳よ。で彼女は、「え?私、ヘンなの?」ってきづくわけ
220
だから、彼女は疑いなく、生活をしてた訳だよ。皆が、なんとなく決められてるから、学校にいき、同じ年にうまれただけの他人と生活して、苛められたり苛めたりして、よくわからん勉強をして、400万払って大学に入って、よくわからん講義をきいて、就職して、ひとの顔色を伺って生きてくみたいにね。
221
まあ、みんなも分かるとおもうけど。こどもってのはさ、常に親の管理下にあるものだから、言っちゃえば、「ママは、かみさま!ゼウスさま!」ってかんじじゃない。そのかみさまが「とにかく!ダメ!」とかって仰ってることは、「そっかぁ、ダメなんだなぁ」って納得するしかないよね。
222
ビーガン2世の彼女は、肉はもちろん、魚とかも含めて、とにかく「命だ!」って感じのものは、子供のころから、まったく、いちども食べさせてもらえなかったんだってさ。だから、彼女はいまも、見るからに「うん!栄養失調だね!」って感じの体型をしてるんだけど。
223
おれは、フォロワーに奢られて生活してるんだけどね、ホントに、いろんな人が会いにくるんだよ。たぶん、皆が想像できないくらい、いろんな経験をしたひとがね。そんで、おれに廻らない寿司を奢りにきた人にね、かなり思想の強いビーガンの、娘がいたんよ。2世って奴だね。さいきん、なにかと話題の。