176
成歩堂、御剣、矢張を固く結びつける友情の原点となった、あの“事件”に隠されていた、小さな真実。
アニメ版『逆転裁判』前半ラストを飾る、小粋な“小品”になるのではないかと。
第13話《逆転の約束》…おたのしみに!
177
みなさん、こんばんは。
明日のアニメ『逆転裁判』は、成歩堂、御剣、矢張の“小学生時代の物語”…ということで。それにならって、小学生時代のエピソードを引っぱり出してこようと企んでいるタクミです。
178
…あれは小学2年生のある日のコト。ひとり校庭で遊んでいたタクミ少年は、ゴミ捨て場に捨てられていた、手作りの“貯金箱”…空き缶に折り紙を貼りつけたような、ササヤカなシロモノ…に気がついて、何気なく手にとりました。
179
「ものすごい大金が詰まっているカモ!」と、開けてみると…“貯金箱”の中から出てきたのは、5円玉が1個。…まあ、拾ったときの音で、そのオチは予想できたのですが…何気なくその5円玉をポッケに入れて、何気なく帰宅して…その翌日のこと。
180
タクミ少年は、見知らぬクラスの教室の前に立たされ、見知らぬ40人の生徒の視線が集中する中、見知らぬ先生に大変な剣幕で怒られていました。
「ホントのコトを言いなさいッ!」
181
突然、自分の教室から引っぱってこられたので、アタマの中はまっ白。…やがてタクミ少年は、どうやら自分が“憎むべき5円ドロボー”として糾弾されていることに気がつきました。
「ダメでしょ。ヒトのお金をとっちゃあ!」
182
恐らく…工作の授業で作った生徒たちの貯金箱の1つを、誰かがイタズラで持ち出して、ゴミ捨て場に捨ててしまった。そして…たまたまその貯金箱を拾ったタクミ少年が、5円玉をいじましくポッケに入れた“その瞬間”を、誰かが目撃していた…と。
183
後日、情報を総合すると、どうやらそういうコトが起こったらしいのですが…その時は、もう何がなにやらワケがわかりません。そんなタクミ少年を、見知らぬ先生は、見知らぬ女の子の前に突き出します。
「さあ! あやまりなさい!」
184
そのとき。
「異議あり!」
…と叫ぶ声が教室に響くことはなく…タクミ少年は、まっ白なまま、見知らぬ女の子に「ごめんなさい」と、何度もあやまったという…
なんであのとき“ボクじゃない!”とハッキリ言えなかったのか…やっぱり、5円玉をポッケに入れたからなのか…??
185
それから20年の月日が流れて…その微笑ましいエピソードは《逆転、そしてサヨナラ》の“ひとネタ”として昇華されたワケですが…
もしあのとき、あの教室に『御剣怜侍』がいたら…今ごろ、どこかの場末の法廷で「異議あり!」なんて叫ぶ、タクミ弁護士がいたのかもしれません。
186
明日のアニメ『逆転裁判』は、そんな“思い出”の物語。
“給食費盗難事件”の『その後』を、ゲーム版とは違う角度で描いたオリジナルエピソードです。成歩堂、御剣、矢張、3人の友情の“原点”…これは見逃せません。
第13話《逆転の約束》を…くらえッ!(←なるほどくん風)
187
みなさん、こんばんは。
アニメ『逆転裁判』第13話《逆転の約束》…見ていただけましたか。アニメオリジナルエピソードということで、ゲーム版の設定をアレンジするカタチで作られた、新しい物語。
個人的には気に入っているのですが、いかがでしたか。。
188
オリジナル回に何をやろうか、脚本会議ではいろいろな案が出て…“真宵ちゃんがいなくなった後の何気ない日常のヒトコマ”なんてのもありましたが、最終的に「少年時代をしっかり描きましょう」ということになって、物語の方向性が決定されました。
189
すでに決定されている、避けることのできない運命…《DL6号事件》…それを踏まえた物語が掘り下げられていくと…なんというか、その“重み”がよりリアルに感じられて…あの3人の少年たちが一緒に過ごした短い日々が、より愛おしくムネに迫ってきてみたり。
190
どこからどう見ても、今度こそ今回で《最終回》っぽかったアニメ『逆転裁判』は、次回からいよいよ第2クールに突入します!
来週1回お休みして、次回の放送は7月9日。2週間後の夕方5時30分…そのときはまた、テレビの前に集合ッス!
…それでは、また。
192
それでは、今週も“本題”をば。
いよいよ明日からアニメ『逆転裁判』後半戦がスタート!
オープニングも一新。主題歌は、なんとフシギな偶然なのか、あの《逆転Winner》に続いて再びジャニーズWEST諸氏の新曲《人生は素晴らしい》で、もいちどガンガン攻めようぜ、と。
193
後半の最初を飾るエピソードは、《再会、そして逆転》…我らが真宵ちゃんの故郷・霊媒の里で起こる、奇妙な殺人事件。
ここから、いよいよ物語はゲーム版の《2》に入っていく模様です。
これは見逃せません!
194
…あれ? 巨大な木槌を振り上げた裁判長や、おメガネにかなうメガネを探している大学生や、メガネの不幸の女神は? …という“通”な方もいるかもしれませんが…そのあたりは、いろいろツゴウがあるようで。。
196
197
ちなみに、『逆転裁判』のほかに、“死者のチカラ”をテーマにした『ゴースト トリック』というゲームを作っていることもあり(これも音楽はスギモリくん)さぞ“オカルト”とか“霊感”が大好物なのだろうと思われがちなのですが…作った本人はコワい話が大のニガテという…
198
ぼくがボンヤリ考えていた『逆転裁判』は(←その頃は違うタイトルでしたが)、主人公である“弁護士”とその“助手”、そして“師匠”の3人を中心にした法律事務所の物語でした。
その設定を企画書にまとめて、当時の上司に見せに言ったところ…ヒトコト。
199
「3人は多いわ。ヒトリいらんやろ」
…ちなみにこの上司は、ぼくにとってゲーム作りの大師匠であり、逆らうなどもってのほか。疑問を持つことすら恐れ多い。
スナオな弟子は、企画書を引っこめて、こう考えました。
200
「設定を変えずにヒトリ減らせないかしら」
そこで、スナオな弟子がフト思いついたのが『霊媒師』。
助手を霊媒師にして師匠の霊を呼べば“見かけ上”ヒトリ減るぞ!
…どうやら、構成自体を作りなおす気はなかったようで。。