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日本でも、かつて脳死体を代理出産に用いようという案が学会で論じられたことがありますが、それを思い出してしまって…。目が見えずとも、果ては意識さえなくとも、出産が出来るなら出産してもらおう、という考え方に、私は薄ら寒い思いを抱いてしまいます。
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脳死体の代理母利用は、生命倫理学業界では有名な話です。「2001年11月8日に開催された第46回「日本不妊学会」において、竹内一夫杏林大学名誉教授が「脳死出産に思う」という特別講演で、正に脳死者の代理母利用を公言したのである」(小松美彦、2004『脳死・臓器移植の本当の話』PHP新書、376頁。)
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20人のベトナム女性が代理出産のため拘留されていた。(今立て込み中なので詳細は後で読みます)。いまどき珍しい話ではありませんが、事件として表に出るのは難しいので「ようやく明るみになったか」という感想。 twitter.com/StopSurrogacy/…
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殆どの「卵子提供」が、卵子を若い女性から「購入」している事実も述べて欲しい。卵子を売るための薬の副作用により、不妊になる若い女性もいますし、死亡例もあります。若い女性は高齢女性の資源ではありません。不妊による心の苦しみは、ダークな不妊治療業界の改革も含め、別の所で解決すべきでは。 twitter.com/cha_bouz/statu…
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今、ケニアで開催されている代理出産のセミナーに参加中です。冒頭でカリフォルニアの状況について触れています。
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(前にもここで話しましたが)契約により中絶の決定権は依頼者にあります。もし依頼者の意に反して中絶したら(例えば多胎児の場合)、代理母はそれまでの全てのコスト(IVFやホルモン投与といった医療費、保険代など)を払わねばなりません。
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中国がロシア人女性を代理母にする構造、他人事と思う人は多いでしょうが、日本には既に、日本人女性が中国人富裕層の代理母になった事例があります。日本で代理出産を合法化すれば、ロシアと同じく日本が他国のアウトソーシング先になります。 twitter.com/peach_cat777/s…
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不妊産業は金になるので、メディアは彼らと結託する。そこに白人男性の力が働いて、彼らの出生賛美・家族賛美が推し進められる。その結果、女性を産む「道具」と見做す言説が構築される。仏人、米国人フェミニスト曰く、「女性の位置づけが30年代に逆戻りする事になった」。
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いまSNS上で、ゲイカップルに育てられている方が意見を述べていますが、興味深いのが父親二人と「血が繋がっている」という事実。父親片方の(1)妹か姉に、パートナーの精子を用いた人工授精で産んでもらった、あるいは(2)妹か姉の卵子を用いて、代理出産を経て生まれた、という形が考えられます。
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近年、男性ゲイカップルが、自らの姉妹の卵子を用いたり、姉妹に代理出産をして貰う形で子を得る形はしばしば報告されています。「どのように姉妹に依頼するべきか」という情報がネットには溢れています。
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今後、同様の需要が増加するでしょう。そのような中、卵子を提供する側、代理出産をする側に立たされる女性を守る法律が必要です。きょうだいだからといって問題が生じない訳ではありません。
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卵子提供、代理出産のニーズを持つのは、ヘテロ不妊カップルだけではありません。男性ゲイカップル、独身男性、独身高齢女性と、子を産む機能・能力を持たない全ての人が潜在的な依頼者となり得ます。一旦、社会がこの方法を許容すると、若い女性はそれらの膨大なニーズに晒されることになります。
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きょうだいであっても、社会的地位や所得の高い兄や弟(男性)と、社会的地位・所得の低い姉や妹(女性)との関係が対等とは限りません。親族間の生体間臓器移植で社会的地位・所得の低い女性がドナーになる傾向が高かった様に、女性が犠牲を強いられるよう家族から圧力をかけられる可能性があります。
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さらに家族の中に、男性である兄や弟ならば家名を引き継ぐ事ができる、家名を引き継ぐ子が欲しい、という保守的な考えがあれば、家族から女性に向けられる圧力は、益々高まるでしょう。
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ウェビナー「 代理出産ーーグローバル化された女性と少女の収奪」(SURROGACY: Globalized Exploitation of Women and Girls)に参加中です。主催者が20代の若い女性。ああ、ようやく次の若い世代が立ち上がってくれたかと胸が熱くなります。
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代理出産は売春、レイプ、奴隷。男性のための制度。移民女性が利用されている。(移民女性の代理母利用は、今後、日本でも次第に顕在化されてくるでしょう)。
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少女たちの収奪と論じているのもいい。日本はなんといっても90年代~2000年代前半にかけて、一部の学者が少女売春を勧めた国ですから、生殖技術における少女の人身売買に対する危険意識など、今でも皆無でしょう。またいつものように、実際に被害が生じてようやくわかるのか。
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90年代から、宮台真司さんと上野千鶴子さんが旗振り役となり、少女売春を拡大させてきた経緯については、既に英語で発表していますが、同内容を、このたびフランス語、スペイン語でも出版する予定です。
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宮台真司さんが、援助交際を推進する際に用いた「性と生殖の自己決定権」に関するロジックが、2000年代に代理出産擁護論に用いられます。代理出産を容認する議論は、突然始まったわけではなく、女性の体を商品化する文化的地ならしを経て、日本文化に浸透したのです。
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ご指摘があったので修正します。上野千鶴子さんを宮台真司さんと同様、援助交際の「旗振り役」の一人と述べましたが、上野さんは「旗振り役」というより、宮台真司さんのキャンペーンを、フェミニストの立場を利用して正当化した、と言うべきでした。
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今日のウェビナーで更に強調されたのが、これが男性にとっての制度となりつつあること。男性たち(ゲイ男性カップル含む)が「自らが不妊である(女性の様に産む身体機能がない可哀そうな存在)」と論じることで、代理出産を利用する権利があるという主張がなされている。
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更に男性による代理出産利用はまた別の問題も作り出す。それが小児性愛者による代理出産利用。特にこの例が懸念されているのが、ドイツ人ペドフィリアによる代理出産利用。
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ドイツのペドフィリアの犯罪者ネットワークでは、小児性愛目的で養子縁組をする情報が流れている。養子縁組は審査があるが、代理出産は審査なく誰でも利用できるので、恐らくその目的でウクライナで実施されている可能性がある。
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ちょっと聞いていてクラクラするというか……。でも欧州でペドフィリアによる養子縁組は『異端の鳥』にも出てくるし、昔から存在しているのでしょう。そういえばインドのマンジ事件(日本人男性が代理出産を実施した事例)も、女児がペドフィリアの対象になる事を防ぐの法律により生じた事件でした。
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実は、既にペドフィリアによる代理出産利用は存在しているのです。教えてもらった事例がこれ。同性カップルが代理出産で得た息子を生後2週間未満から性的虐待。この子を、少なくとも8人の男性に性行為のため提供。(読んでいて辛い)
smh.com.au/national/coupl…