Yoshiyuki Kido(@ykido66)さんの人気ツイート(新しい順)

1
今学期から、外語大の教員・院生と一緒に、三年間の共同研究型の授業がスタート。テーマは感情史、共感、感情、人道、人権などが主題。一橋と外語大の院生あわせて30名以上が参加、楽しい授業となりそう。
2
博論をもとにした李英美さんの新刊『出入国管理の社会史ー戦後日本の「境界」管理』(明石書店)をご恵贈いただきました。長崎の大村収容所を地域史と切り結びながら、戦後日本の自他の境界立ちあげを検証する。現在進行形の「入管問題」の淵源を辿る研究としても意義深いと思います。おすすめです。
3
冬休みに『綿の帝国』を読破。すごい達成感があります(笑)。米国史に留まらないグローバルな綿の帝国盛衰史、これを一人で書き上げたベッカートさん、さすが。『奴隷会計』と一緒に読むと理解が深まるかと。一言でいうと、やっぱり南北戦争は世界史上、きわめて重大な転機だったということですね。
4
エル・ドライリンガー著『アメリカ家政学の歴史ー家庭の中から世界を変えた女性たち』東京堂出版を入手。「第3章 食料が戦争を打ち負かすだろう」は、優生学と家政学、悪用された家政学など、とくに面白そう。
5
スヴェン・ベッカートの名著『綿の帝国』(紀伊國屋書店)の書影がでてきましたね。12月20日発売。すべての奴隷制、植民地主義、強制労働、隷属、そしてグローバル資本主義、人種資本主義に関心のある歴史家が読むべき本ではないかと思います。おすすめ。
6
訳者の上杉忍先生からピーター・N・スターンズ著『人権の世界史』をご恵贈いただきました。こちらは南塚さんと同僚の秋山さん監修でシリーズ化される「ミネルヴァ世界史<翻訳>ライブラリー」の一つなんですね。新しい世界史叙述の試みを翻訳で日本語読者に届けるシリーズのようです。
7
これは、アメリカの奴隷制研究としては必読本。ようやく日本語訳が完成したもよう。10月末刊行予定。 綿の帝国――グローバル資本主義はいかに生まれたか (仮) スヴェン・ベッカート(著/文) - 紀伊國屋書店出版部 | 版元ドットコム hanmoto.com/bd/isbn/978431… @hanmotocomより
8
エドウィン・ブラック著『弱者に仕掛けた戦争ーアメリカ優生学運動の歴史』(人文書院)、重版決定。定価が高い本なのに、たくさんの方々にご購入いただき光栄です。引き続き、図書館などにリクエストして、揃えていただけるとありがたいです。
9
昨日の学会の行き帰りに読み始めた小田中さんの『歴史学のトリセツ』(ちくまプリマー新書)読了。学生さんたちが歴史学の形を理解するのにはわかりやすいのでは。後半の言語論的転回、そして、記憶研究、グローバル・ヒストリー、パブリック・ヒストリーへ、というあたりが書きたかったのだろうな。
10
全米ベストセラー、『ホワイト・フラジリティ』の著者ロビン・ディアンジェロの『ナイス・レイシズムーなぜリベラルなあなたが差別するのか?』(明石書店、8月20日刊行予定)をご恵送いただきました、ありがとうございます。今回は甘糟智子さんの訳で、解説は出口真紀子さんです。おすすめ。
11
エドウィン・ブラック著『弱者に仕掛けた戦争ーアメリカ優生学運動の歴史』(人文書院)貴堂嘉之監訳、西川美樹訳の見本が届きました。ずっしり重い700ページ越え。日本語で本書を読めることになったことで、アメリカ優生学運動の歴史は刺激をうけ、発展していくことでしょう。そう願っています。
12
人種関連での新刊、ロテム・コーネル著『白から黄色へーヨーロッパ人の人種思想から見た「日本人」の発見』(明石書店、2022)入手。少々お高いけど、前近代からの日本人観を知る上では必読かも。「黄色人種」が近代において創られたことを解き明かす。
13
エドウィン・ブラック『弱者に仕掛けた戦争ーアメリカ優生学運動の歴史』西川美樹訳、貴堂嘉之監訳(人文書院、2022年4月末刊予定) 総ページ720頁で定価8000円と高額になってしまったのですが、日本語で読める初のアメリカ優生学運動史の通史、読み応えあります。ぜひ! jimbunshoin.co.jp/book/b590672.h…
14
岩波新書の「シリーズ歴史総合を学ぶ」が3月より刊行開始。第一巻『世界史の考え方』は、編者の小川さん・成田さんと、岸本美緒さん(第1章)、長谷川貴彦さん(第2章)、貴堂(第3章)、永原陽子さん(第4章)、臼杵陽さん(第5章)との鼎談がもとになってます。手に取っていただけたらうれしいです。
15
「管見によれば」って言葉を修論や博論で使ってる人いますよね。新明解の国語辞典によると、[第一級とも言える知識人や、自分の経歴に悔い無き自信を持つトップクラスの人たちが]個人としての見聞(見解)を狭いものとして他人に示す謙譲語」とあります。お使いの際には覚悟を持って。新明解は面白い。
16
ジェンダー史学会第18回年次大会のシンポジウム「貧困とジェンダー ー「公助」の役割を問う」。こちらには非会員のみなさまにもご参加いただけます。趣旨文と報告者をお読みいただき、ご関心を持たれましたら、事前登録をお願いいたします。
17
朝の読書。カトリーン・マンサル著『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』髙橋璃子訳、河出書房新社、すごく面白い。生涯独身で母親と暮らしていたアダム・スミス。市場経済の外にあるもの、家事労働やケア、そうした男性経済学者が目を背けてきたものに光をあてる「これからの経済と女性のお話」
18
『黒人と白人の世界史』を読み始めたけど、面白い。オレリア・ミシェルはもとはメキシコ研究者と聞いて驚いたが、パリの大学で「ブラック・アメリカ」の講義を受け持ち、自らの白人性を意識し、植民地出身者へ語る言葉を探しながら本書の構想に至った。研究者にとって語る現場での緊張感は大事だな〜。
19
研究員の一人として武井彩佳さんの『歴史修正主義』(中公新書)刊行をうけての本講演会の内容はすごく楽しみ。でもそれ以上に、Twitterの今のこの状況をみると、このテーマの講演を早稲田大学の研究所がする意味は、とてつもなく大きいと思う。 twitter.com/WineWaseda/sta…
20
学部ゼミでこれを輪読本に加えたので、予習として1章から読み始めたが、冒頭から「レイシズムということばは、もともと1930年代にドイツを「ユーデンライン」つまり「ユダヤ人のいない」状態にするというナチスのプロジェクトに呼応してつくられた」とあり、ここだけで一時間は紛糾しそうです(笑)。
21
冷めた事言うと怒られるかもだけど、『知的文章術入門』や『英語独習法』『伝わる英語表現法』をゲットして方法を学ぶ姿勢は大事だけれど、独学には実は限界がある。大学でも高校でも、環境が整ってる人は先生に丁寧に添削してもらうのが最大の効果を上げるのよ。それが本当の教育だから。
22
今日、同僚と意見が一致したのだけれど、字が綺麗か、下手くそか、これはテストの点数の善し悪しとはまったく関係がない。教員になって期末テストや入試関連で、延べにすれば数万枚(数えたわけじゃないけど)の手書きの答案を採点してきた経験から言ってるんだけど、なかなか信じてもらえない。
23
うーん、米国史の立場からすると前提から間違ってる気がする。19世紀の米国の資本主義、経済成長を牽引したのは鉄道。20世紀以降はモータリゼーションと連邦政府規制で鉄道産業には陰りがみえることになったが、現在も総延長182,412マイルは世界一の長さです。どこに敷設するかはまた別の話ですが。 twitter.com/Hiroshi9985767…
24
OxfordのA Very Short Introductionの翻訳の件、反応を多く頂きました。ご意見を総合すると、先ず岩波が「一冊でわかる」でシリーズ化して43冊。丸善がサイエンス・パレットシリーズで科学系を36冊、白水社も『ポピュリズム』など。いまは残っているテーマを各出版社が一つ一つ版権とってるようです。
25
OxfordのこのA Very Short Introductionのシリーズが、すばる舎の『14歳から考えたい〇〇』になってシリーズ化されるらしい。14歳にはかなり難しいと思います。大学生の初学者が学ぶのにはすごくいい入門書になると思うのでおすすめ。ただ訳は、White Fragilityが『白の脆弱性』となってたり・・・。