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『既感染者がワクチンを接種すると上皮内がんの罹患率44.6%も増加する』
感染している可能性のあるキャッチアップ接種者には気になる話ですよね。しかも、このデータ自体は本物です。じゃあ、本当に危ないの?危ないのを知っていて接種を進めているの?
もちろんそうではありません🐰説明しようか
→ twitter.com/miyumam3772677…
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『HPVワクチンを接種したのに、検査陰性・性交渉もない中・1年ちょっとで子宮頸がんになった』という話があってワクチン意味ない!とプチバズっているのですが
①浮気をしない夫との間には性交渉があった
②ワクチンを接種したのは浮気癖のある元夫との離婚後。中等度異形成の罹患歴あり
→
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『子宮頸がんから高リスク型HPVの検出・発見に関して、どうやってやったの? PCRって言わないよね』
PCRが使えたのなら声を大にして言ってもいいのですが、子宮頸がんから初めてHPVが発見されたのが1983年。PCR法が初めて発表されたのも1983年と、発見時にはPCRは存在しませんでしたので無理🐰→ twitter.com/mkmogura/statu…
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『癌を誘発する能力がウイルスの生存に有利になる可能性があるわけないよね』
これも素晴らしい。
ウイルスが持つ諸機能・能力は最終的にはウイルス(ゲノム)自身のコピー数の増加に対してに有利になっているはずだ。癌になるということは、ホストが死ぬということで→ twitter.com/michisleepy/st…
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『HPV感染が子宮頸がんの原因である』と言うことができます。
そんな感じですわ😎たのしんでね❤️🔥
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『どうやってHPV🦠感染が子宮頸がんの原因だと分かるのか』この質問に対する答えは、肯定されるにせよ・否定されるにせよ『一言で論破』されるような簡単なものじゃないよと言うことです。
科学的手法に基づく『ある言説が正しいかを評価する方法』の重層的な結果として→
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証明されたってことになる。非常に大きなエビデンス。
(11)2019年以降、ワクチンを接種した集団で特定の型のHPV感染がなくなった結果、子宮頸がんの減少として観察されるようになった。(F)として疫学的に観察・予想されていたことが確かに正しかったと、ワクチンの効果と証明されたことになる→
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ワクチン開発・特に標的とする型の選定に大きく貢献した。
まだまだ続く
⑩ワクチンの開発成功から臨床試験、集団接種後の調査によって、ワクチン接種で特定の型のHPV感染を予防すると、高度異形成の数が減ることがわかった。(F)として疫学的に観察されていたことが、ワクチンの効果として→
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特定のHPVが検出されるヒトは子宮頸がんになるリスクが高いと言うことが、子宮頸がん検診・検査へのHPV検査の応用という形で身をむすび(ろ)特定のHPVに感染しないと子宮頸がんにならないと言うことは、ワクチンによって一部のHPVの感染を予防すると子宮頸がんにならないと言うことで→
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なることが示された。高度異形成が子宮頸がんの原因になることは『ウイルスとは関係なく』示されていたので、ハイリスクHPV感染から子宮頸がん発症までがこれでつながったわけだ。この過程で重要なことが二つわかって(我々に直接影響している)(い)HPV検査が子宮頸がん検診・検査に使えること→
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これらのことがわかるのに20年以上の歳月と無数の分子生物学者の存在がある。で、これが、ウイルスが感染するとなぜ癌になりやすくなるかのメカニズムの説明になる。
(E)次は病理学者の出番。④に戻る。ウイルスに感染が原因の軽度異形成と関係のない高度異形成がありそうだったのだが→
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改めて調べてみると、どちらもウイルス感染が原因であった。ただウイルス感染病変としての性質が違ったわけだ。前者がウイルス産生の活発な正常な生活環を有しているのに比較して、後者はウイルス癌遺伝子が過剰に発現している。ウリス癌遺伝子が過剰に発現すると、ウイルス粒子は作られない。→
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2種類あると思っていた異形成は実はどちらもHPV感染が関与していたと言うわけ。
(F)次は疫学者の出番。HPV感染が異形成の原因になるのか。感染すると高度異形成になるのか。大規模な調査が行われ、HPV感染が軽度異形成の原因になること。特にハイリスクHPVの感染が高度異形成の原因に→
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がん抑制遺伝子(p53やpRB)を抑制することができ、細胞の分化を抑制し増殖を促進、テロメア酵素を誘導し細胞の寿命も延ばす、ヒト遺伝子の変異を促進・許容を促し、染色体の構造も不安定化させ、免疫反応の回避もおこなう。どの性質を取っても、ヒトの正常細胞が癌細胞に変化するのに必要な要素だ。→
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異なるグループであることがわかった。ハイリスクHPVとして分類が確立。
(D)ここからは、分子生物学者たちの仕事で、ハイリスクHPVとローリスクHPVで何が違うのかを調べていくと。ハイリスクHPVのウイルスタンパク質は実に発癌するのに有利な性質を持つことがわかった。ハイリスクHPVは→
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それに似たHPVを検出する方法を開発。ツール・ハウゼンは早速この方法を用いて、HPV6を使ってHPV11を発見。HPV11を用いて、子宮頸部組織を調べてみると(ドラムロール🥁)子宮頸がん組織から二つの新しいHPV(16と18)が発見されると言うわけ。1983年のこと。
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(B)残りの3割からもその他のHPVが検出される。のちに高リスクHPVとされるものたちだ。最終的には子宮頸がん組織のほとんど(99.7%以上から)HPVが検出されると評価されている。
(C)遺伝子配列を比較してみるとがんから発見されるHPVとがん以外のイボから発見されるHPVは→
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⑨まだまだ、スタート地点。子宮頸がんからHPVが見つかったからと言って、その癌の原因とは限らない。ここからが本番。
(A)子宮頸がんの7割からHPVと16型18型が検出される。誰がやっても検出される。再現性がバッチリだ。確かに子宮頸がん組織にHPVが高率に存在する。
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見つからないこと。既知のHPVであれば検出できるはずなので『未知の』HPVが原因なんじゃないの?と考えるが、ウイルス粒子として存在しない、未知のHPVをどのようにして検出したらいいのか。技術的革新が必要であった。ここで、ピーターハウリーの登場。彼は、今まで発見されていたHPVを使って→
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⑦でも、結局その『子宮頸がんでヘルペスウイルスが検出されたこと』は多くの科学者が追試を試みるが、再現がされない。ツール・ハウゼンも再現できず『ヘルペスじゃなさそう』・『やっぱりパピローマウイルスなんじゃないの』と研究を続ける。
⑧問題は、子宮頸がん組織からはパピローマウイルスも
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『パピローマウイルスが子宮頸がんの原因なんじゃないの』という仮説を学会と論文で発表(1977年の話)。ちょうどその学会では、『子宮頸がん組織でヘルペスウイルスが検出されたよ』と言うセンセーショナルな発表もなされていたために、HPV子宮頸がん原因説は見向きもされず、彼は相当凹んだそうな→
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⑥で、子宮頸がん組織からのヘルペスウイルスの検出に科学者は奔走。でも、見つからないこと・見つからないこと。1970年代の話。で、(勝手に我が祖父)ツール・ハウゼン博士が、巨大コンジローマ(いやって言うほどパピローマウイルスが見つかり・精製する事もできる)が癌化する例があるのをみて→
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⑤一方、疫学的調査は、子宮頸がんは性交渉に伴う感染性の因子が関わっているのはあきらかだった。じゃ、なんなのよ。クラミジア?ヘルペス?パピローマウイルス?問題は、子宮頸がん組織から、ウイルスが検出されないこと。で、当時の最有力候補はヘルペスウイルス。理由は→
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癌に進みやすい異形成(高度)が存在する。子宮頸がん組織からはウイルス粒子は見つからない。子宮頸部にはウイルスの関係する病変と関係しない病変が存在して、子宮頸がんになるのはウイルスの関係しない方なんじゃないのとここの時点の解釈された。おもしろいね🐰→
twitter.com/Amamino_Kurous…
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ウイルス粒子としてではなく、ウイルスゲノムとして持続感染することが知られていたし、ヘルペスウイルスが他のがんの原因になることも知られていた。何より、子宮頸がん罹患者とそうでないヒトを比べてみると、患者の方がヘルペスに感染していることが、ややおおい事もわかった→