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そろそろ海外に旅行しようと考えている人へ。
海外には色々な感染症があります。各種ワクチンを受け、マラリアの予防薬を内服したほうが良い地域も多いです。
ここでいきたい国を検索してみて下さい。
wwwnc.cdc.gov/travel/destina…
自分を守るために「渡航外来」の受診も検討してみて下さい。
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出会って間もない頃、研修医だった妻は将来は婦人科腫瘍の専門医になりたいと言っていた。研究のために渡米後、アメリカの産婦人科医を目指すことに。「外国人はアメリカで産婦人科医になれない」と言われたことも。狭き門でも諦めず前に進み続け、去年外国人でただ一人婦人科腫瘍の研修にマッチした。
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イングランドでサル痘(monkeypox)に感染している人がまた見つかり計9人に。ポルトガルでも報告され、スペインでもサル痘疑いの人が報告されています。今日、マサチューセッツ州でも1人確認されたとのこと。
今後、世界各地で報告が続く可能性があるので注意が必要です。
gov.uk/government/new…
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サル痘は、天然痘(smallpox)に似ています。主な感染経路は飛沫感染と接触感染で、致死率は1-10%と高めです。
cdc.gov/poxvirus/monke…
確立された治療法は今のところありません。天然痘と似ているため予防のために天然痘のワクチンが使用されることがあります。
cdc.gov/poxvirus/monke…
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アメリカでは天然痘ワクチンが1 億回分用意されています。なぜこんなに多いのかというと、天然痘はバイオテロで使われる可能性が最も高い病原体の一つだからです。ワクチンの準備は、国防の側面からも重要です。日本ではどれくらい用意してあるのかは不明です。 twitter.com/PeterHotez/sta…
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「サル痘」について、感染症専門医の谷口俊文先生(@tosh_taniguc )にYouTube動画で解説して頂きました。
サル痘について 症状や治療・感染予防は?
youtu.be/ejJ_-h0Jg4w
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アメリカの病院では、いつ銃乱射事件が起きるか分からないので、僕たち医療従事者はどのように対応すれば良いのかビデオを見させられます。
① Run
② Hide
③ Fight
①、②は当たり前かもしれませんが遭遇したら体が動かないかもしれないので、一度動画を見てみて下さい。
youtu.be/TeOdxKozra0
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絵にスペルミスがありますね。DubugではなくDebug デバッグ("Bug"をとる)・システムと呼ばれているようです。
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「腎臓をもみなさい」、1日1分の『腎活』で回復!という本を本屋でみかけ、冗談なのかと思ったら30万部も売れているということを知り、少しだけ絶望しました。いつかお金に困ったら「ふくらはぎや腎臓ではなく、膵臓をもみなさい」という本を書こうと思います。
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日本でも特に小児でのコロナ感染が増えているので、医師としてというより1人の親として自分の子供が新型コロナに感染した時の話を書きます。結論から言うと「受けていて良かった」と思いました。去年米国で5-11歳に対するファイザーワクチンが承認されてから比較的早期に僕の子供は2回接種しました。1/
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5-11歳に対してはそれ以上の年齢よりも少ない量(10μm)を接種します。当初の臨床研究では16-25歳と比べて同等の抗体量が確認され、発症予防効果は90.7%と報告されました。 2/
nejm.org/doi/full/10.10…
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オミクロンに対しては感染自体に対する効果は、大人同様に時間が経つと大きく減少することが分かっていますが、重症感染を予防する効果はある程度保たれていると言う報告があります(報告書により差はあります)。3/
nejm.org/doi/full/10.10…
thelancet.com/journals/lance…
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僕が注目していたのはこの年齢層における副反応、その中でも特に10代・20代でみられた心筋炎の頻度です。米国における5-11歳でのファイザーワクチンによる心筋炎の頻度は4月24日時点で1800万回接種されて20件程度とかなり少ないことが報告されています。 4/
cdc.gov/vaccines/acip/…
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小児は重症化しにくいものの、それでも感染した場合の症状は辛い場合がありますし、死亡例もあります。100万人あたり約300人が複数の臓器に炎症が起こるMIS-C(多系統炎症性症候群)を起こすこともあります(8歳前後に起こりやすいとも言われています)。5/
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ちなみに今まで米国で新型コロナで亡くなった18歳未満の小児の人数は約1300人です。
data.cdc.gov/NCHS/Provision…
また、新型コロナの感染によって糖尿病のリスクが上昇するなど、長期的な感染の影響というのはまだまだ分かっていない部分があります。6/
cdc.gov/mmwr/volumes/7…
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また、オミクロンはデルタに比べて長期に続く症状(いわゆる後遺症)が起こりにくいとは言われていますが、後遺症がない訳ではありません。ただしオミクロンによる、小児への後遺症のリスクはまだはっきり分かっていません。 7/
thelancet.com/journals/lance…
bmj.com/content/bmj/37…
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新型コロナワクチンには、12-18歳での研究でMIS-Cのリスクを下げる効果や、小児に限定した研究は少ないものの感染後の「後遺症」のリスクを下げる効果も知られていることは、小児のワクチンを考える上で重要なポイントだと考えます。8/
jamanetwork.com/journals/jama/…
cdc.gov/mmwr/volumes/7…
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僕の子供の話に戻ると、2回ワクチン接種してから約5ヶ月後に、喉の強い痛みを訴えたため、喉をみたら赤くなっており、自宅の抗原検査をしたところ陽性と出ました。自分の子どもが感染すると、やはり色々と心配になってしまうものです。9/
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ただ、その時やはりワクチンを受けているから、未接種の状態と比べ、重症感染のリスクが低く、後遺症やMIS-Cのリスクも低いと思えたことは大きな安心材料となりました。結局、咽頭痛は数日間でなくなり、その他の症状も特にありませんでした。11/
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感染が分かった時は、どれだけ症状が続くのか、頻度が低いにしても重症化する可能性、MIS-Cが起こる可能性、後遺症が出る可能性などについて考えてしまいます。 10/