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「ストローは付けますか?」
「はい?…」
コンビニ店員に聞かれて困惑する私。買ったのは唐揚げ弁当と卵パックだ…
「ま、間違えました!お箸は付けますか?」
「お願いしますw」
きっと疲れているのだろう。少し可愛くて笑ってしま…
バンッ!
突然レンジから爆発音。なんで私の卵パック温めてるの…
27
「何が親ガチャだ!親も子供を選べないわw」
TVを見ながら悪態をつく父。いつもは黙ってる私も、その日は何故か言葉が出た。
「親にはガチャを回すか回さないか選択肢がある」
「は?」
「子供にはその選択肢はない。自分でガチャ回しといて後から何を文句言ってるの?」
その瞬間、私はまた殴られた。
28
部長は超優しい。コンビニ弁当の俺を心配して
「昼飯行くか!」
と良く外で奢ってくれる。でも、部長はいつも一番安い定食。無理をしているのでは?と申し訳なくなり
「今日は俺の奢りです!高い定食にしましょ!」
と言うと部長はいつもの定食を頼んで言った。
「これは亡き妻との思い出の味なんだ」
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「痛いっ!」
また殴られた。同棲してから恋人がDVをする人だと知った。
「本当にごめん。愛してるからね」
殴った後のお決まりの言葉。このことを相談しても誰も信じてくれない。世間ではこの状況はありえないと思われているから。この文章の読者も、殴ってるのは男の僕だと決めつけて読んでただろ?
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『この中に1人殺人鬼がいます。殺人鬼だと思う人を決めて殺せば出られる脱出ゲームです』
窓のない部屋で目覚めた僕含め4人。この中に殺人鬼が…1人の男は言った。
「あの音声の言い方的に殺した人物が殺人鬼じゃなくても良いはず…とにかく誰か一人を殺せば…」
その瞬間、全員が年寄りの老婆を見た↓
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私の彼氏は死神から時間停止の能力を貰ったらしい。
「運命の人の前で初めて時間停止を使えるようになるらしい」
「なにそれw今使えるか試してみて?」
目を閉じて集中する彼。期待を込めたが何も起きない。
「私は運命の人じゃないんだね…」
落ち込む私の左手薬指に見覚えのない指輪がはまっていた。
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毎晩泥酔して帰ってくる息子を叱ると
「一度も泥酔したことないクソ真面目人間に何がわかんの?」
と言われ、大学生相手を納得させるには自分も経験すべきと思った。
『父さん今どこ!?』
電話で怒る息子。それは俺が聞きたい。死ぬほど飲んだ結果、広大な海に浮かぶ船の上で1人、拳銃片手に目覚めた。
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「ぷっw」
二人でリモート会議中、新人が突然噴き出した。
「どした?」
「い、いえ何も!」
気になったが、俺はそのまま話を続けた。
「あの時なんで笑った?」
次の日、会社で聞くと新人は言った。
「奥様?がカメラに映らないよう、後ろで四つん這いで歩く姿が見えてw」
背筋が凍った。俺は独身だ。
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「クソ…」
月曜1限なのに電車遅延かつ満員電車でイライラする俺。後で遅延証明書も貰わないと。
「キャッ!」
電車が揺れてJKが倒れ、俺の体が自然と彼女を支える。
「す、すみません…」
俺の手を握って謝る彼女。こんなに美人で素直な子と出会えるなら意外と悪くない日だ。
「今触りましたよね?」
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「キスマーク+100円っと」
私はフリマアプリに書き込む。大学生で一人暮らしの私はお金がなく、使用済みマスクの売買をしていた。
『唾液も垂らして?』
「仕方ないなぁ」
アプリのDMで購入者に頼まれ、要望に応える。
「できた!送ろっと!」
アプリで相手の住所を確認した私は驚く。
「私の実家…」