「ぷっw」 二人でリモート会議中、新人が突然噴き出した。 「どした?」 「い、いえ何も!」 気になったが、俺はそのまま話を続けた。 「あの時なんで笑った?」 次の日、会社で聞くと新人は言った。 「奥様?がカメラに映らないよう、後ろで四つん這いで歩く姿が見えてw」 背筋が凍った。俺は独身だ。
とんでもないプレイリスト見つけてしまったんですけど…
「ナイフは縦じゃなく横にして、刃を水平にして持つんだよ!リアリティなさすぎ」 TVの殺人シーンを見た友人は苛立ってる。 「なんで?」 「縦だと途中でナイフが肋骨に引っかかる。水平だと肋骨の間を通って内臓まで刺せるだろ?」 「そんな上手いこといくか?」 「このやり方で失敗したことねーよ」
「帝王切開は楽で甘えでしょ」 次男を産んだばかりの私に義母は言う。私は長男も次男も帝王切開で産んだのだ。 「下から産む陣痛を経験してこそ、女性は強い母親になれるのよ」 ショックで言葉が詰まり、何も言い返せない。その時、6歳の長男は言った。 「お婆ちゃんは誰かのためにお腹を切れるの?」
「痛いっ!」 また殴られた。同棲してから恋人がDVをする人だと知った。 「本当にごめん。愛してるからね」 殴った後のお決まりの言葉。このことを相談しても誰も信じてくれない。世間ではこの状況はありえないと思われているから。この文章の読者も、殴ってるのは男の僕だと決めつけて読んでただろ?
「何が親ガチャだ!親も子供を選べないわw」 TVを見ながら悪態をつく父。いつもは黙ってる私も、その日は何故か言葉が出た。 「親にはガチャを回すか回さないか選択肢がある」 「は?」 「子供にはその選択肢はない。自分でガチャ回しといて後から何を文句言ってるの?」 その瞬間、私はまた殴られた。
「唐揚げにはレモン、マヨネーズとなんでもかける!」 と言う友人に 「唐揚げには何もかけないのが常識!」 と反論する俺。 「なら年内にお前が唐揚げに何かかけたら1万円の罰金な?」 「良いよ。かけなかったらお前が1万」 すると友人は不敵な笑みを浮かべ言った。 「今お前は唐揚げに1万円を賭けた」
彼女と家でTVを見ていた時に事件は起きた。 「嘘だろ…」 生中継の街頭インタビューで俺の妹が映り、なんと見知らぬジジイと腕を組んでいたんだ。 「お父さんと買い物です」 と言っているが違う…どう見てもパパ活だ…すると、妹とも仲良しだからか驚いた様子の彼女は言った。 「父さん何してるの…」
「1年は外食禁止だ。自炊しろ」 医者の俺はラーメン好きの友人に言った。高血圧で動脈硬化も進み、いつ死んでもおかしくなかったからだ。 「良かった…」 その後、友人は外食を一切やめて毎日自炊していると言っていた。 「え…」 連絡が途絶えたため家に行くと、友人は寸胴と製麺機の隣で倒れていた。
「ママとパパの馴れ初めは?」 「私が外で突然ナンパされて」 「そのナンパ男がパ…」 「しつこくて困ってたら別の男性が助けてくれて」 「その男がパ…」 「すると2人が殴り合い始めて警官が来て」 「その警官がパ…」 「その間に逃げたって話を一番笑ってくれた女性がパパ」 「前振りなが…は?…」
部長は超優しい。コンビニ弁当の俺を心配して 「昼飯行くか!」 と良く外で奢ってくれる。でも、部長はいつも一番安い定食。無理をしているのでは?と申し訳なくなり 「今日は俺の奢りです!高い定食にしましょ!」 と言うと部長はいつもの定食を頼んで言った。 「これは亡き妻との思い出の味なんだ」
『この中に1人殺人鬼がいます。殺人鬼だと思う人を決めて殺せば出られる脱出ゲームです』 窓のない部屋で目覚めた僕含め4人。この中に殺人鬼が…1人の男は言った。 「あの音声の言い方的に殺した人物が殺人鬼じゃなくても良いはず…とにかく誰か一人を殺せば…」 その瞬間、全員が年寄りの老婆を見た↓
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#死と打って文章が終わるまでやってください で何になる?」 友人に言われ試す俺。 「昨日検索した小説『死の秘宝』。お前は?」 すると友人は虚ろな目で、 「い、行かなきゃ…」 と言って立ち去った。数日後、未踏の谷で『死の谷の方』という文字を表示したスマホを握る、大量の自殺体が発見された。
中学生の私はフリマアプリで使用済みマスクを売っている。パパとママには内緒だ。 『唾液つけてね♪』 購入者にDMで頼まれる私。気持ち悪いけどネット上だし大丈夫! 「匿名配送できた!」 アプリの機能でお互いの住所も非公開で送れて安心! 「これ何!?」 パパを怒るママ。私のマスクが家に届いた…
「何があっても死ぬのはダメ!」 「自殺はないわ」 先生、家族、SNS。その言葉を聞く度、見る度に僕は追い詰められた。まるで自殺願望がある自分を全否定されている気がした。 「死んでも良いけど1戦だけしよ?」 唯一ゲームの趣味が合った友人の言葉。今日で聞くのは365回目。いつもありがとう。
20XY年。○▽国の王の俺は国民の個人情報が入ったUSBメモリを紛失した。 「パスワードは簡単ですか!?」 記者会見でリポーターに聞かれる。 「英数字13桁だから大丈夫だ」 俺の発言にネット騒然したが問題ない。本当は15桁。13桁を打てば警報とGPS機能が作動する。 ビー! 突然リポーターのPCが鳴った。
「YouTube倍速で見るなんて常識でしょ」 スマホで動画を見ながら言う友人。 「普段から倍速視聴なの?」 「もちろん!普通のスピードじゃ物足りない」 「物足りない?何見てるの?」 友人のスマホを覗いてみるとスローモーションのイケメンがいた。 「推しは0.25倍速で毛穴までじっくり見ないとね♪」
「いそげ~!」 私の名前はリカ!週の始まりのげつようびから寝坊!月曜1限は遅刻確定だし、地獄の1週間になるかも! 「キャッ!」 走ってたら男性とぶつかって転んじゃった! 「大丈夫!?」 相手はまさかの超イケメン。最高!と思ったけど、電柱に貼ってある紙が目に入る。 「指名手配書と同じ顔…」
私の彼氏は死神から時間停止の能力を貰ったらしい。 「運命の人の前で初めて時間停止を使えるようになるらしい」 「なにそれw今使えるか試してみて?」 目を閉じて集中する彼。期待を込めたが何も起きない。 「私は運命の人じゃないんだね…」 落ち込む私の左手薬指に見覚えのない指輪がはまっていた。
毎晩泥酔して帰ってくる息子を叱ると 「一度も泥酔したことないクソ真面目人間に何がわかんの?」 と言われ、大学生相手を納得させるには自分も経験すべきと思った。 『父さん今どこ!?』 電話で怒る息子。それは俺が聞きたい。死ぬほど飲んだ結果、広大な海に浮かぶ船の上で1人、拳銃片手に目覚めた。
「早く2人目も産みなさい」 30歳超えて娘を産んでから義母は私に毎日言う。2人目は年齢的、精神的、経済的にも限界だ。 「妻の出産は義務。1人しか産んでない女は強い母親になれない」 ショックで何も言い返せない。そんな時に娘は言った。 「なんでバァバが決めるの?産むのも育てるのもママだよ?」
「お前らのせいでガンプラ高騰だ」 男は言う。家で寝ていたのに…ここはどこだ? 「転売の稼ぎは月10万円以上か。俺は月1億だ」 ナイフを取り出す男。 「何する気だ!?」 「人間を安く仕入れて中身を高く売る。お前らとやってることは同じだろ?」 気付けば俺の体はプラモデルの部品のようになった。
「嘘でしょ…」 連続殺人事件の速報を見た私の体は震える。これで被害者は8人目らしい。逃亡中の犯人は30代だと予想されていた。 「人を何だと思っているの!」 私は被害者でないし、被害者面をするつもりはないがあまりにも酷い。これで記念すべき10人目だし、私は20代よ。ナイフと共に私は家を出た。
「この家の地下に女がいる」 また意味不明なことを言い出した妻。認知症の人の話は否定せず受け入れるのが原則だ。 「そうなんだ。どんな人?」 過去の離婚危機に比べたら余裕と思ったら妻は真顔で言った。 「あなたの会社の後輩の前田」 30年前、不倫相手の女が突然行方不明になったのを思い出した。