『JKの私が初めて人を殺した話』 #1分小説 #1分小説
「非HSS型HSPぴえん♪」 「全人口の12%♪」 SNS上ではHSPアピールをする人が増えた。ブランド品のような希少価値があると思っているみたい。 「またジャムのフタがない…」 それに比例して私の悩みも軽くあしらわれることが増えた。お願い。自分を着飾る道具に使わないで。荒れた部屋を前に一人思う。
「何があっても死ぬのはダメ!」 先生、家族、SNS。その言葉を聞く度、見る度に僕は追い詰められた。まるで自殺行為という選択肢が思い浮かぶ自分を全否定されている気がした。 「死んでも良いけど1戦だけしよ?」 唯一ゲームの趣味が合った友人の言葉。今日で聞くのは365回目。いつもありがとう。
「クソ…」 月曜1限なのに電車遅延かつ満員電車でイライラする俺。後で遅延証明書も貰わないと。 「キャッ!」 電車が揺れてJKが倒れ、俺の体が自然と彼女を支える。 「す、すみません…」 俺の手を握って謝る彼女。こんなに美人で素直な子と出会えるなら意外と悪くない日だ。 「今触りましたよね?」
「ストローは付けますか?」 「はい?…」 コンビニ店員に聞かれて困惑する私。買ったのは唐揚げ弁当と卵パックだ… 「ま、間違えました!お箸は付けますか?」 「お願いしますw」 きっと疲れているのだろう。少し可愛くて笑ってしま… バンッ! 突然レンジから爆発音。なんで私の卵パック温めてるの…
旦那と6歳の息子とドラマを見ている時に事件は起きた。 (マズい、キスシーンだ) 6歳になる息子には早いよね?… (今度はベッドシーン!?) 「見ちゃダメ!」 咄嗟に息子の両目を隠し、旦那にテレビを消させる。だが、息子は言った。 「なんで?ママとパパが僕に隠れてしてるのをいつも見てるよ?」
「キスマーク+100円っと」 私はフリマアプリに書き込む。大学生で一人暮らしの私はお金がなく、使用済みマスクの売買をしていた。 『唾液も垂らして?』 「仕方ないなぁ」 アプリのDMで購入者に頼まれ、要望に応える。 「できた!送ろっと!」 アプリで相手の住所を確認した私は驚く。 「私の実家…」
「帝王切開は楽で甘えでしょ」 次男を産んだばかりの私に義母は言う。私は長男も次男も帝王切開で産んだのだ。 「下から産む痛みを経験しないと、女は強い母親にはなれない」 ショックで言葉が詰まり、何も言い返せない。そんな時に4歳の長男は言った。 「お婆ちゃんは誰かのためにお腹を切れるの?」
「出席取るぞ~!鈴木光宙(ぴかちゅう)」 「ピカピ~!」 「ちゃんと『はい』と言え…」 20XY年。キラキラネームが増えた現代では、生徒たちは自分の名前に合った返事をする。 「次…山田黄熊(ぷう)」 「蜂蜜食べたいなぁ♪」 「(カオス…)お、これは普通の名前だ。小池百合子~」 「密です!」
「黒髪ロングの黒ギャルしか勝たん!ツインテール希望で!」 居酒屋で叫ぶ酔った友人。 「ギャルって元の顔わからなくね?」 「化粧で可愛かったら良いぜ!」 「そうだよ♪」 隣の席にまさかの黒ギャル登場。意気投合した友人は彼女とホテルへ。元の顔は大事だ。全部脱いでから男だと気付いたらしい。
「この家の地下に女がいる」 また意味不明なことを言い出した妻。認知症の人の話は否定せず受け入れるのが原則だ。 「そうなんだ。どんな人?」 過去の離婚危機に比べたら余裕と思ったら妻は真顔で言った。 「あなたの会社の後輩の前田」 30年前、不倫相手の女が突然行方不明になったのを思い出した。
「嘘でしょ…」 連続殺人事件の速報を見た私の体は震える。これで被害者は8人目らしい。逃亡中の犯人は30代だと予想されていた。 「人を何だと思っているの!」 私は被害者でないし、被害者面をするつもりはないがあまりにも酷い。これで記念すべき10人目だし、私は20代よ。ナイフと共に私は家を出た。
「お前らのせいでガンプラ高騰だ」 男は言う。家で寝ていたのに…ここはどこだ? 「転売の稼ぎは月10万円以上か。俺は月1億だ」 ナイフを取り出す男。 「何する気だ!?」 「人間を安く仕入れて中身を高く売る。お前らとやってることは同じだろ?」 気付けば俺の体はプラモデルの部品のようになった。
「早く2人目も産みなさい」 30歳超えて娘を産んでから義母は私に毎日言う。2人目は年齢的、精神的、経済的にも限界だ。 「妻の出産は義務。1人しか産んでない女は強い母親になれない」 ショックで何も言い返せない。そんな時に娘は言った。 「なんでバァバが決めるの?産むのも育てるのもママだよ?」
毎晩泥酔して帰ってくる息子を叱ると 「一度も泥酔したことないクソ真面目人間に何がわかんの?」 と言われ、大学生相手を納得させるには自分も経験すべきと思った。 『父さん今どこ!?』 電話で怒る息子。それは俺が聞きたい。死ぬほど飲んだ結果、広大な海に浮かぶ船の上で1人、拳銃片手に目覚めた。
私の彼氏は死神から時間停止の能力を貰ったらしい。 「運命の人の前で初めて時間停止を使えるようになるらしい」 「なにそれw今使えるか試してみて?」 目を閉じて集中する彼。期待を込めたが何も起きない。 「私は運命の人じゃないんだね…」 落ち込む私の左手薬指に見覚えのない指輪がはまっていた。
「いそげ~!」 私の名前はリカ!週の始まりのげつようびから寝坊!月曜1限は遅刻確定だし、地獄の1週間になるかも! 「キャッ!」 走ってたら男性とぶつかって転んじゃった! 「大丈夫!?」 相手はまさかの超イケメン。最高!と思ったけど、電柱に貼ってある紙が目に入る。 「指名手配書と同じ顔…」
「YouTube倍速で見るなんて常識でしょ」 スマホで動画を見ながら言う友人。 「普段から倍速視聴なの?」 「もちろん!普通のスピードじゃ物足りない」 「物足りない?何見てるの?」 友人のスマホを覗いてみるとスローモーションのイケメンがいた。 「推しは0.25倍速で毛穴までじっくり見ないとね♪」
20XY年。○▽国の王の俺は国民の個人情報が入ったUSBメモリを紛失した。 「パスワードは簡単ですか!?」 記者会見でリポーターに聞かれる。 「英数字13桁だから大丈夫だ」 俺の発言にネット騒然したが問題ない。本当は15桁。13桁を打てば警報とGPS機能が作動する。 ビー! 突然リポーターのPCが鳴った。
「何があっても死ぬのはダメ!」 「自殺はないわ」 先生、家族、SNS。その言葉を聞く度、見る度に僕は追い詰められた。まるで自殺願望がある自分を全否定されている気がした。 「死んでも良いけど1戦だけしよ?」 唯一ゲームの趣味が合った友人の言葉。今日で聞くのは365回目。いつもありがとう。
中学生の私はフリマアプリで使用済みマスクを売っている。パパとママには内緒だ。 『唾液つけてね♪』 購入者にDMで頼まれる私。気持ち悪いけどネット上だし大丈夫! 「匿名配送できた!」 アプリの機能でお互いの住所も非公開で送れて安心! 「これ何!?」 パパを怒るママ。私のマスクが家に届いた…
#死と打って文章が終わるまでやってください で何になる?」 友人に言われ試す俺。 「昨日検索した小説『死の秘宝』。お前は?」 すると友人は虚ろな目で、 「い、行かなきゃ…」 と言って立ち去った。数日後、未踏の谷で『死の谷の方』という文字を表示したスマホを握る、大量の自殺体が発見された。
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『この中に1人殺人鬼がいます。殺人鬼だと思う人を決めて殺せば出られる脱出ゲームです』 窓のない部屋で目覚めた僕含め4人。この中に殺人鬼が…1人の男は言った。 「あの音声の言い方的に殺した人物が殺人鬼じゃなくても良いはず…とにかく誰か一人を殺せば…」 その瞬間、全員が年寄りの老婆を見た↓
部長は超優しい。コンビニ弁当の俺を心配して 「昼飯行くか!」 と良く外で奢ってくれる。でも、部長はいつも一番安い定食。無理をしているのでは?と申し訳なくなり 「今日は俺の奢りです!高い定食にしましょ!」 と言うと部長はいつもの定食を頼んで言った。 「これは亡き妻との思い出の味なんだ」