ジーナは実はイタリア人ではありません。当時はオーストリア=ハンガリー帝国領だったクロアチア側の島にいたアルゼンチン系です。ホテル・アドリアーノの船にアルゼンチン国旗があるのはそのためです(画像3)。飛行クラブの仲間である3人のパイロットと結婚しますが、いずれとも死別。 #紅の豚
ポルコの本名はマルコ・パゴットです。1893年生まれ。名前は宮崎駿監督が参加した「#名探偵ホームズ」のイタリア側プロデューサーから引用。『ポルコ・ロッソ』は空賊達が付けたニックネームです。第1次世界大戦後にイタリア軍を退役し、自分で自分に魔法をかけて豚になりました。#紅の豚
マンマユート・ボスの声を担当したのは上條恒彦さんです。本作が宮崎駿監督作品初出演で、後に「#もののけ姫」のゴンザ、「#千と千尋の神隠し」の父役の声も担当しています。#紅の豚
マンマユートとはイタリア語で『ママ、助けて』という意味です。彼らが愛用する飛行艇『ダボハゼ号』はドイツの大型旅客輸送用飛行艇『ドルニエDo X』がモデルになっており、何度も改修されています。#紅の豚
昼寝するポルコの顔に乗っている映画雑誌には「1929」と書かれてあり、本作の舞台は1929年だと思われます。ただし、1928年とする文献もありますし、後に宮崎監督は海外のメディアに対してイタリアの社会情勢的に1930年が舞台と答えています。ポルコは1893年生まれなので、年齢は35~37歳です。#紅の豚
10カ国語のスーパーが打刻されますが、上から日本語、イタリア語、韓国語、英語、中国語、スペイン語、アラビア語、ロシア語、フランス語、ドイツ語です。絵コンテでは並びが違っていました。打刻している緑のブタは後に「なんだろう」と命名され、日本テレビ開局40周年記念ロゴになりました。#紅の豚
「千と千尋の神隠し」10回目の放送の視聴率は16.3% nikkansports.com/entertainment/… 宮崎駿監督作品の視聴率は10%を切ったことはないですが、その中でも「#千と千尋の神隠し」は未だに15%も切ったことのない唯一の作品です。今回も15%以上をキープしました。
パンフレットにある宮崎駿監督のインタビューによると、不思議の町で起きた出来事は夢ではなく本当にあったようです。千尋はその出来事を思い出せないだけで、記憶には残しているそうです。 #千と千尋の神隠し
千尋とリンがアンマンを食べていた前夜は満月でしたが、この時は仕事がひと段落してちょうど午前0時だったと思われます。午前0時に満月になり、昼間の12時は新月で、千尋たちが銭婆の家に向かった夕方過ぎは半月を過ぎたあたりということです。#千と千尋の神隠し
同じ夜なのですが、銭婆の家に向かう時とハク竜が飛ぶ時とで月の形が違います。私個人の推測なのですが、千尋が迷い込んだ世界では1日で月齢が1周するようです。千尋が異世界にいたのは3泊4日ですから、映画の冒頭からラストにかけて3か月弱経っていることとなります。 #千と千尋の神隠し
来た時にはあった石像の顔が、帰る時は無くなっています。 #千と千尋の神隠し
子供である千尋への接し方が淡白な一方で、両親は凄く仲良さそうです。本作の作画監督の1人である賀川愛さんいわく、千尋には来年かわいい妹ができる予定とのこと。#千と千尋の神隠し
どれくらい本気での発言かは分かりませんが、本作の美術スタッフの1人である山本二三さんいわく、千尋の先祖は「#もののけ姫」のサンであるとのことです。#千と千尋の神隠し
ハクの本名は『ニギハヤミコハクヌシ』。コハクヌシはコハク川の主という意味で、ニギハヤミは記紀神話の『饒速日命』(にぎはやひのみこと)から採っています。#千と千尋の神隠し
ハク竜のウロコが舞い落ちる音は、愛知県の山口雲母工場が提供した雲母の原鉱石を引き剥がす音が使用されています。#千と千尋の神隠し
イメージボードによると、銭婆は当初湯婆婆とはだいぶ違う見た目をしていました。後半から出てくる銭婆を説明する余裕がないため、作画監督の安藤雅司さんの提案により湯婆婆と同じ見た目となりました。#千と千尋の神隠し
千尋たちが電車に乗って移動するシーンは「#銀河鉄道の夜」がモチーフになっています。宮崎駿監督は千尋が電車の中で寝てしまい、目が覚めるといつの間にか夜になってるというシーンを入れたかったようですが、尺の関係でただ移動しただけになってしまいました。 #千と千尋の神隠し
リンが漕いでいるのは「たらい舟」といいます。佐渡島の名物で、同島の観光ビデオを参考に作画したそうです。 #千と千尋の神隠し
坊ネズミとススワタリが戯れているシーンで聞こえてくる釜爺の台詞は、絵コンテと完成版で違っています。絵コンテの当初の台詞によると、銭婆のハンコがあれば油屋の労働協約を変えて従業員を奴隷にできるらしく、だから湯婆婆はハクを使ってこれを手に入れようとしていたのでした。 #千と千尋の神隠し
ニガダンゴを飲ませるために千尋がハク竜の口の中に手を突っ込むシーンは、動物病院で獣医師さんの了承のもと実際にジブリのスタッフを犬の口の中に手を入れて作画の参考にしました。#千と千尋の神隠し
釜爺の声を担当したのは菅原文太さん。当時67歳で俳優としてのキャリアは長かったのですが、アニメーション作品において登場人物の声を演じるのは本作が初でした。その後「#ゲド戦記」のハイタカ役も担当しています。#千と千尋の神隠し
紙のヒトガタの左腕の部分が切れているため、銭婆の幻影も左腕の部分が消えています。 #千と千尋の神隠し
坊の声を演じたのは、当時7歳の神木隆之介くんです。アニメーション作品のアフレコは「#千と千尋の神隠し」が初めてで、本作での好演により、以後「#ハウルの動く城」のマルクル役、「#星をかった日」のノナ役、「#借りぐらしのアリエッティ」の翔役と、複数のスタジオジブリ作品に出演しています。
カオナシが千尋から砂金(偽物)の受け取りを拒否されるシーンの絵コンテに「二度の失恋」と書かれています。2度目はこの時で、1度目は薬湯の木札の受け取りを拒否されたことだと思われます。 #千と千尋の神隠し
カオナシは当初、橋の上に立っているだけのチョイ役でした。しかし、制作中に尺が3時間を超えることが判明し、2時間前後に収めるためにカオナシを物語後半のメインキャラクターに昇格させました。また、イメージボードにあるカオナシの初期案は完成版と比べてかなり印象が違います。#千と千尋の神隠し