フカフカ(@fukafuka_9)さんの人気ツイート(古い順)

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ただ、この際に問題になったのが、その時の対処で男子と女子に差を付けたみたい。 で、それを知った女子が古株だった母に相談。それを知った母は激怒。 撮影所の美センから歩いて10分の円谷プロに移動して、社長室に押し入り、席にいた円谷英二氏に怒りをぶつけたらしい。
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さすがに両手で首を掴み上げるまではしなかったらしいが、机はバンバン叩いて、怒鳴りまくったとの事。 で、母はこの話40年間誰にも言ってなかった。円谷監督の弟子である父も知らなくて、一緒に聞いて大笑いしていた。
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父「オヤジ、その時どんな顔してた?」 母「びっくりして、ポカーンって顔してたわよ」 父「あの人、経営の事なんか全然解ってないからな。いやぁ見たかったなぁ、その時のオヤジの顔」 まあその後、母も契約を切られ、父は翌年の1月末に円谷プロを退社していますね。
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というのが、円谷英二氏と母しか知らないエピソードでした。 「何も言い返されなかったから、会話はしていないわね」との事。 母が話を作る理由もないので、恐らく本当にあったことなんだろう。 英二氏の日記にでも残っていなければ、事実か確かめられないので、いつも通り、どうか話半分として。
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2019年のツブコンの際の『怪獣倶楽部』のイベントに参加しましたが、この時のチラシに、若き日の金田益実さん、安井尚志さん、竹内博さんが、砧の当時の円谷プロの社長室で映っている写真が載っているのを観て、日本中でただ一人「ここであの事件があったのか…」と感慨にふけりましたね(笑)。
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今日、『円谷英二展』を観て、改めて本当に凄い人だよなぁと感じ、 改めて 「そんな偉人に何やってんだよ、母ちゃん…」 と思った次第です(笑)
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【宇宙竜ナースの思い出】 子供の頃父に「お父さんは怪獣描いてないの?」と聞いたことがある。 「ない」と答えられてすごく残念がった私を見て、父は「宇宙竜のナース。あれの円盤の奴は描いた覚えがあるな」と言った。→
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今日11月19日は父の命日。 もし父が特撮美術を担当していなくても『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』は名作として後世に残っただろうと思う。 でも世界中で一人くらい、一年で今日くらいは「まあ、親父も多少は貢献したんじゃない」って宇宙竜ナース(円盤形態)に手を合わせても良いですよね…。
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”金ちゃんがホン(脚本)に【大阪の街を破壊するゴモラ】って一行書いたら、ゴモラに壊される大阪の街を造るのが俺たちの仕事だったんだよ”
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【『帰ってきたウルトラマン』に帰らなかった男】 今年、思わず40年来の疑念が解決された事があった。 それは白石雅彦さんの『「帰ってきたウルトラマン」の復活』を読んだ時だ。 かつて親父に「なぜ『帰ってきたウルトラマン』に参加しなかったのか?」と聞いたことがあった。→
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【金城哲夫さんと父】 本日2月26日は、金城哲夫さんの命日であり、ウルトラマン第33話『禁じられた言葉』が55年前に放映された日です。 金城さんが脚本を書き、父がその世界を作った回。 父に、「金城さんってどういう人だった?」と聞いたことがあります。→
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【ウルトラマンとピアノ線】 以前に、昔の作品がリマスターされるに当たって、当時の技術では出来なかった事が、今の技術では出来るので、その部分まで修正するのは有りか無しか…という議論があった。 で、その最たるものが“ピアノ線”だと思う。 特撮にとって“ピアノ線”はどういうものか…。 →
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以下は、父と元アルバイトの人に聞いた話。 特撮perfectbook No.1の鈴木清さんのインタビューにもありますが、『ウルトラマン』の途中から『ウルトラセブン』の途中まで、美術は池谷班と深田班に分れ、お互いの班が相手に負けないように、切磋琢磨して作品に当たっていたという流れがあります。 →
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まず言ってこない。爆発がおかしいとか、建物の壊れ方がおかしいとかな。何でだかわかるか?」 私「解らない」 父「誰も正解を見たことがないからだよ。本物のウルトラマンや怪獣を見たことある奴はいない。 おかしいって言ったって、じゃあアンタは本物見たことあるのかい?って →
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※以下は当時を振り返っての父の見解です。当時の円谷プロ内の共通の見解ではありません。 父「『ウルトラマン』造ってるって言うと、まあ色々な人が色々なことを言ってくるわけよ。でもな、勿論好き嫌いはあると思うけど、ウルトラマンがおかしいとか、怪獣がおかしいとかそういう事は →
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当時はアルバイトもラッシュを観せてもらえたらしく、それを観て、別班に「勝った」「負けた」とやっていて、その戦いの中で、最も俎上に上がったのが“ピアノ線”をどっちの班が上手く消したか。という話みたいです。 で、“ピアノ線”について父と話したことがありました。 →
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言い返せちゃうからな。爆発や建物も同じ。本物を見た事ある人なんて殆どいないだろ」 私「まあ、そうかな」 父「ただな、そんな中で、誰もが絶対に言ってくる話があるんだ。何だか解るか?」 私「解らない」 父「“ピアノ線”だ。こいつばかりは、もう本当にうんざりするくらい言われる。 →
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老若男女問わず、たくさんの人が凄い言ってくる。何でだと思う?」 私(俺も子どもの頃、「あー線見えてる!」って親父に言ったことあるな)「解らない」 父「まあある程度の歳になればな、飛行機が上から線で吊って飛んでいないことは解るだろ。で、こいつは真理なんだ。正解なんだ。 →
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実は結構重大な作業だったわけよ。色塗ったり、ライトの当て方を考えてセットを設計したりな。 “ピアノ線”が見えるってことは、特撮を好きな人を悲しませ、特撮を馬鹿にしたい人を喜ばせることになるからな。オヤジ(円谷英二)の顔に泥を塗らないようにって、当時はそう思ってた」 →
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私「じゃあ、今は良いね。線なんてエフェクトで消せるし、そもそも今って吊ってないんじゃない」 父「だけど今は大変だよ。全世界の人間がビルに飛行機が突っ込んだらどうなるか、ビルがどうなるかの正解を知ってるんだ。昔、ビルに飛行機突っ込ませた事あるけど、 →
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これだけはみんな知ってる。理解してる。正解を知ってることに関しては、みんな自信満々で人に言うわけよ。それで、線が見えればこれは不正解だって、意気揚々とな。お前もガキの頃言ってたよ」 私「うっ、それはゴメン」 父「だから、“ピアノ線”を消すってことは、大した話じゃなさそうで、 →
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俺もこの前初めて正解を『見た』んだからな。俺らは手探りだったってのはあるけど、観る方もそんなに目が肥えていたわけじゃないからな」 911の後くらいに話した感じですね。 で、“ピアノ線”。当時の人がそれほどまでに消すことにこだわったのあれば、今の技術で消してあげて、理想に近づけて →
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あげるのも良いのではないか…と思う反面、やはりアレは、当時の人達が戦って付いた傷跡で、それを消してしまうと、戦った記録や記憶も消えてしまうのではないか…という気もします。 恐らくこれには正解はないでしょう。 『4kウルトラセブン』は“ピアノ線”は消されていないと教えてもらいました。 →
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“ピアノ線”が見えた時、二十代の若き男女が現場で、ああでもない、こうでもないと試行錯誤しながら、どうしたら観てる人を裏切らないか、と思い格闘しながらも、出来てしまった傷跡だと思うようになりました。 父が死ぬ直前に、夫婦で携わった『ウルトラセブン』の再放送を二人で観てたそうです。 →
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その時に、特撮シーンを観ては悔しがっていたとの事。 「金は好きなだけかけた。技術だって海外に負けてないと思っていた。畜生、もっと時間があったらなぁ…。時間だけが本当に足りなかったんだ…」 (了) 写真は円谷プロ退社後に携わったNHKの『空中都市008』の撮影時のスナップです。