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また2月1日より、神戸のぼくの美術館で「兵庫県立横尾救急病院」展が開催されます。美術館をそのまま病院にしてしまいました。マスク着装での来館をお待ちしています。
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何回も言っているけれど絵を描くのは面倒臭い。描くのが飽きたのだ。でもいやいや描くのは、いやいや描いた絵は、どんな絵になるんだろう? というのを見たいからというのもある。
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昨日が冬至。一年で一番短い日。今日から、日、一日、一日と長くなっていく。暗い井戸の中に閉じ込められていたのが、少しづつ這い上がっていく、そんな感じ。
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NHKの大河ドラマ「いだてん」は終りましたね。今年はどこに行っても、誰に会っても「いだてん」のロゴのことばかりだった。変な一年でした。bit.ly/1Xgurj
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老齢になると面白いほどアチコチが故障し始める。五感はほぼ全滅。残るは第六感だけ。これで勝負するしかない。
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こうして加齢と共に身体の機能が失われていく。身体が勝手に断捨離をしてくれる。
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ここ数年、生活から音楽が失われてしまった。難聴のため音楽が聴こえない。補聴器を装着しても音が変質してしまう。音楽はズーッと自分の一部だったが、その一部が失くなった。
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83才老人は、新しいこと、人の意見、人の思想(考え)には全く興味ないです。何か知りたいなんてことも興味ないですね。
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絵には目的を持たない方が、やっていて楽しい。それが目的のためになると、絵は自分から離れていく。
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絵は考えたり作るものではなく、自分の性格がそのまま出れば、それが個性になったりオリジナルになると思う。
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そしたら、最近、また他の一点が千代の富士の友人という人が東京の古美術商に持ち込まれた。作品を現金化するのが目的であれば、「欲しい」と言わずに横綱は僕から購入すべきだったと思う。横綱を尊敬していただけに、大いに失望した。bit.ly/1Xgurj
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千代の富士の化粧廻しを3種類デザインしたことがある。引退後、本人からこの原画が欲しいといわれ、差し上げたことがあったが、彼が九重親方時代にその一点をオークションに出品した。幸い僕のニューヨークのギャラリーが落札して、その事実が判明。あきれ果てたことがある。
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何もしない考えないことは変化しないことではなく、次々にやってくる意思の去来のすさまじい変化を眺めていることなんだ。
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体調がもうひとつというのは、アトリエの中が雑然としていることと比例しているように思い、アトリエの大々的な模様替えをすることにした。すると体調にすぐ反応して、体の中が整理されていくのがわかった。体と環境は大いに関係あるように思う。
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ラウシェンバーグの制作現場を何回も見たけど、彼が一番恐れていたのは自分の作品がシリアスになっていくことだった。それがやっとカジュアルになると嬉しそうに酒を飲んで喜んだ。大半のアートはこの反対をやって喜んでるのと違いますか。
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評論家もキュレイターも、作家も読者も鑑賞者もコレクターもメディアも、真面目過ぎませんか。「表現の不自由」展に対しても真面目です。真面目になればなるほどアートから離れていきます。
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ここ1ヶ月以上、無職状態。真面目じゃこんなことできません。そう、今年いっぱいはうんと不真面目にならなきゃ。真面目なところからはアートは生まれまへん。
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今後はツイッターの人達のためには書かない。
仕事など必要不可欠な用件しかかかない。
小さい子供相手にツイッターをするのは止め!
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早く死ぬ人と遅く死ぬ人がいる。なんでかわかりますか?
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絵を描かないこと(無為)の生き方もひとつの創造行為だと思いますよ。妄想を描けばいいのです。
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長期休暇に入ることにしました。New YorkやIndiaに行くためではないです。肉体のInner Tripってとこです。今、休暇を取って80代を乗り切ろうというほどの大ゲサなことではないです。無為の休暇です。
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自我とか、個性とか、主張とか、意味とか、努力とか、なぜ? とかを持たないことだ。そこにはぼくの考えるアートがあると思う。bit.ly/1Xgurj
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自分の中の子供や素人(アマチュア)に目覚めることがアートである。
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時々、こんなことを思うことがある。子供の頃から絵を描いていて、それが職業になってしまったけれど、もし絵など1枚も描いていなくって、今の83才に突然絵を描いたら、どんなによかったかなと思うことがある。きっと今以上に面白い絵が描けるはずだ。
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白内障とN大病院で手術をすることになって、ちょっと待てよと、国立医療センターへ行くと、全く白内障ではないと、やばい病院もあるのでご注意を! 今日2年振りで検査に行ったら、心配していた眼底出血もケロッと完治。老化に反して、こんな自然治癒によって改善もするんだ。