他者を叩きのめして笑いものにする攻撃性、舎弟に慕われる親分肌、大人の商売道具にされてるMS操縦の腕前が唯一自分自身の誇りと認識してるナイーブな思春期、自分の抱いた好意の表現が押しつけがましい言動になって出力されるので全然相手に伝わらない不器用さなどどの方面から掘っても美味しいグエル
おじさんは自分たちの不始末に若い子巻き込んじゃった申し訳無さに自覚的だが、特に葵ちゃんに説明とかしてないから謎のヒーローにしか見えない不具合
BLACKSUN、光太郎おじさんは落ちるところまで落ちたチンピラのクズなんだけど、葵ちゃんから見ると国家権力と癒着したかつての仲間と袂を分かち戦い続けた信念のヒーローなのでたぶんキャプテンアメリカみたいな存在になってる(実態とのギャップがひどい)
アズレンライザコラボ、「うおおおお…ギャルゲー要素…楽しい…」ってなってたんだけどライザさんが「できたよ! 好感度上昇速度1.5倍になる禍々しいハート型装置!!」とか言い始めて「待ってくれ…倫理観は…?」と困惑している
水星の魔女、推理の材料は出てるのにいまいちパズルのピースが繋がらないしミスリード大量に仕込まれてそうだしで、たくさんの「何故」に頭を悩ませて見るアニメなのでSFミステリーなのかもしれない…
富野ガンダム的な「地球に回帰して生きていく」で解決できるフェーズじゃないので、どこかで身体拡張技術は解禁しなきゃいけないがやり方を間違えると新たな火種(コズミック・イラを見てみよう!)になるので、水星の魔女本編の時代はマジで歴史の分岐点かもしれん
「人類は宇宙環境で肉体を蝕まれ長い目で見ると確実に病んでいく」「だがすでに経済の中心は宇宙である」の二つがそろってる状況でこれ、マジで「人類の未来を潰した」20年間だったのかもね
水星の魔女、蓋を開けてみると「医療用サイバネティクスGUNDはこの21年間でほぼ完全にロステク化している」「宇宙生活や経済圏に閉塞感が出てきている」で、サイバーパンク要素を潰した結果、宇宙世紀ガンダム的な文明の閉塞に陥りつつあるっぽい?
そりゃ「君が来てからグエルもエランも(ミオリネも)おかしくなった」って言うよな、シャディクは!! あいつあの三人全員好きだったろ…まあ暗黒メガコーポに飼われてる身分だから誰も助けられないんですが…
そりゃ自分の好意のためにすべてを捨てちゃったグエルへの好感度高いよなあ!!!(ミオリネに対してシャディクは絶対にそんなことできないため)
シャディク、相手への好意はしっかり表現してるけど胡散臭い振る舞いで話半分に取られるし、有能だから飼われてる孤児って自分の立場を弁えてるので何もかも失っていいから愛のために前に進むができない男…(なんで悪いチャラ男なのに本命への恋愛よわよわ属性なの…)
本命はミオリネただ一人なのに女を利用するチャラ男RPして生きるしかないシャディク、お前こんな湿度高い男だったの…
GUNDフォーマット=ガンダム狩りの結果として、この21年間で医療用サイバネティクスGUNDもその第一人者カルド・ナボもその存在自体が知られなくなったし停滞してるっぽい状況の示唆…というか地球なら戦災孤児はめずらしくないって、どんな地獄なの地球…
シャディク、すぐに愚直に生きてるグエルにだったらミオリネを預けてもいいと思ってたし、ミオリネとだったらどこまで羽ばたけると信じられるピュアピュア少年なのに優秀すぎて大人の世界の力学に同化するしかないのでミオリネの敵になってしまう悲しき男…
君の名は。の糸守大災害や天気の子の東京水没みたいな架空の災害じゃなくて、現代日本とほぼ変わらない世界で「日本の災害史の裏にあった伝奇真実」の話するの強すぎる
新海監督が「(作中の伝奇異能者は)各地の災害を鎮めて裏の天皇的なお役目なんですよね」と言い始めたり一瞬皇居地下にそれが「ある」ことが示唆されたり、深掘りされない部分が危険すぎるアニメすずめの戸締まり
スレッタ、ダリルバルデのAI自律モードだと片腕で相手の腕切り落としてる&その後のグエルの猛攻はガンビット抜きで駆け引きで勝ってるし、ファラクト戦でもサーベルで危うげなく防御してるし、今のところビームサーベルで斬り結ぶ距離が一番得意っぽいんだよな
ゆりかごの星で「スレッタはビームサーベルさばき上手い」「MSの操縦は射撃以外はママに勝つぐらい上達した」って書いてあるあたり、プロスペラママが射撃兵装山盛りの悪のガンダムに乗ってくるのはわかる
スレッタがあまりに悲惨な目にしか遭ってなくてミオリネの前で死ぬオチでも驚かないぜ感もあり心が二つある~ 「いいこと何もなかったじゃない!」「ミオリネさんに会えたよ」みたいなのやりそうな気もしてくる~
デリングの言う「ガンダムの呪い」、データストームによる廃人化や人間の消耗品化(4号エランの末路然り)の方じゃなくて、ガンダムの力に対して武力闘争による革命って希望を抱く人間がいっぱいいることの方だったりしない?
水星の魔女プロローグでのデリングの虐殺、ヴァナディース機関とオックスアース本社でガンドアーム関係者を皆殺しにした(生き残りは地下に潜らないと生きられななかったような描写はちょいちょいある)わけだけど、アレは見せしめで地球と宇宙のパワーバランスを20年間稼ぐためのパフォーマンス…?
ミオリネの物語では「大人たちのパワーゲームの駒にされてるスレッタを守る!!!」なんだが、そもそもの世界情勢がもう導火線に火がついてる状態ってのはあり得る
ヴァナディース事変前後の段階でもう地球側はだいぶ戦力欲しがってて多少の倫理問題は踏み倒す気だったのを、デリングが虐殺で技術拡散にブレーキかけたわけだが、21年間溜まった鬱憤と憎悪はどうなってるやら…
水星の魔女、プロローグ時点で「地球企業が医療用サイバネティクスを軍事転用したブレインマシンインターフェース搭載の機動兵器を各自治区に配備開始」「副作用で廃人が続出して地球圏でデモ」「それでもなお契約する自治体がいる程度に渇望されてる戦力」みたいな世界情勢で、そこから21年間か…
シン・ウルトラマン、「なんであの宇宙人ヒーローこんな地球人によくしてくれんの?」「好きになったから…」「そっか…」を体験させてくれる点でよくできてると思う