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今の日本は真面目にコツコツ働く人にあまりにも報いなさすぎる。そしてお金を右から左に動かしただけで投資だと主張し、儲けて当然だと言う人が多すぎる。そうしたメッセージが社会の中に溢れた時、真面目にコツコツ働くことが愚かしいことのように感じてしまう人が増えはしないだろうか。
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真面目にコツコツ働くことを笑ってはいけない。そうした仕事が低賃金でいることをそのままにしてはいけない。真面目にコツコツ働く人が大勢いることが新規事業を起こすのにも重要な、基礎的な力になることを忘れてはいけない。
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「できて当たり前」を維持することの困難さと重要性に、これだけ言っても気づいて頂けない。一度、できて当たり前をやってご覧になった方がいいです。それを10年「当たり前」に自分が続ける場合、幾らの報酬があればやり遂げる気になるか、お考えになれば。それがその仕事の正当な報酬額です。 twitter.com/hidesys/status…
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アメリカが世界最強の国でい続けた理由はいくつかあるが、そのうち最大の理由の一つが「ペトロダラー」だと思う。
1971年8月15日、ニクソン大統領は世界に衝撃を与える発表を行った。ドル札を銀行に持ってくれば金(ゴールド)と交換しますよ、という制度(金兌換)をやめた、ニクソンショック。
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アメリカが世界最強の国であるいくつかの理由の一つに、世界最強の食料輸出国でもある、という点があるように思う。日本はアメリカの安い小麦やトウモロコシ、大豆を大量輸入しており、その恩恵を受けている国の一つ。そしてそれを可能にしているのが、化学肥料。
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昔オリンピック出場も確実視されていたスピードスケート女子の選手が、転倒を繰り返し成績を出せなくなっていたという報道があった。その報道によると、スピードスケートで最も重要な筋肉を集中的に強化した結果、他の筋肉とのバランスが悪くなり、転倒を繰り返すようになったという。
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阪神大震災の時、ボランティアの活躍を見て、ご高齢の方たちが「こんなことしかできないから」といいつつ、ほうきで毎日掃除してくれるおじいさん、いつでも湯茶を飲めるよう、火の番をして湯を沸かし続けてくれるおばあさんがいた。ボランティアみんなで「こういう年の取り方したい」と言っていた。
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経済力の低下する日本で、なんとか力を保つ方法はないか。一つのヒントは「目利き」にあるように思う。
オランダは、世界一のカカオパウダー(チョコの原料)の輸出国。しかしオランダは寒い国。とてもカカオが育つ国ではない。実はカカオ豆の世界一の輸入国でもある。アフリカなどから大量に輸入。
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「しつけ(躾)」考。
子どもの身勝手な様子を見ると「しつけがなっていない」とされることがある。子どもがガマンできないときも「しつけがなっていない」。で、子どもをしつけようと、我慢させたり叱ったり。でもうまくいかなくて悩む親御さんは多いように思う。
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ツイッターやフェイスブックのおかげで「言語化お化け」に出会うことができるようになった。言語化お化けとは、みんな分かっているようでわかっていなくて、言葉にしようと思うと意外と難しい、ついつい世間で語られているような表現しかできないことを、見事に言語化する人のこと。何人も出会う。
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昔から不思議に思っていたことがある。「山には誰も肥料をまかないのに、なぜあんなに青々と木々が生い茂るんだろう?」山はむしろ雨にさらされ、上から下へと養分を抜き去られるばかり。それが百年も千年も続けば、山は肥料分を失い、いつか植物が育たない場所になるはずなのでは。
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特に、リンはどうしようもないはず。窒素分は微生物が空気中の窒素ガスからアンモニアを作る窒素固定というのがあるからなんとかなる。カリウムは、海水の水しぶきが風に流され、雨に含まれて降ってくることもある。他のミネラルは岩石に含まれる。けれどリンだけはどうしようもない。
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山にリンを運ぶものがいるはず。可能性が高いのは、鳥、魚、虫。海辺で魚を食べた鳥は、山の木々に止まってフンをする。サケやアユなどの魚は川をさかのぼり、クマやキツネに食べられ、それらの動物が山で歩き回りながらフンをする。そのフンを食べた虫がまたそこらじゅうでフンをする。
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こうして、鳥や魚、虫が「海から陸へ」という、重力に逆らったリンの運び屋をしてくれることで山にリンが供給され、植物が生い茂るのだろう。いくつかの論文で、こうした鳥や魚、虫の重要性を指摘するものが出ている。陸地に常に緑が生い茂るのは、こうした生き物がリンの運び屋になるからだろう。
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松山城がそびえる山は、もともとはげ山だったらしい。ここを緑豊かな山にするのに、面白い工夫をしたと伝えられる。麦を蒔くこと。すると、実った麦を食べに鳥たちがやってくる。ついでに鳥は、どこかで食べた木の実の種子をフンと一緒に出す。リンも種子も山にばらまかれる。
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こうして、鳥のフンという肥料付きで山にばらまかれた種子は山で発芽し、これが木々として生い茂り、松山城は緑豊かな山になったらしい。面白い緑化の方法。鳥に植林してもらったようなもの。麦さえ撒けば鳥が植林してくれる、というアイディアは非常に面白い。
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さて、私が気になるのは、鳥、魚、虫が山にリンを運ぶこの仕組み、今の日本で機能しているのだろうか?ということ。
ダムがあれば魚は川を遡上できない。熊やキツネは魚を食べられず、山にリンをばらまくことができなくなる。
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いま、海辺には干潟がない。干潟は様々な鳥が魚や貝を食べる重要な場所。そこでたっぷりと魚介類を食べた鳥が山にいけば、リンを豊富に含むフンをまいてくれるが、干潟がなければそもそも食べるものがない。そうなれば、山にリンを運ぶこともできなくなる。
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また、日本の山はスギなど、針葉樹だらけ。熊やキツネのエサになりそうなものは乏しい。鳥のエサになりそうな木の実も見当たらない。虫のエサになるようなものも見当たらない。となると、針葉樹の林はこれらの生き物にとって砂漠のような状態なのではないか。
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水田というのは非常に優秀で、肥料を与えなくても水を引き入れるだけで4割くらいの収量はあるという。これは、山で溶けだした養分が水の形で田んぼに供給されるから。しかしもし、山が養分欠乏になったとしたら、水田のこうした生産性を将来も維持できるのだろうか?
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川をダムでせき止め、干潟を埋め立て、魚や鳥、虫たちが「海から陸へ」リンを戻してくれるこの循環を断ち切ったことで、将来、山を枯らし、田んぼを枯らすことにならないのだろうか。こうした現象は100年、200年単位でしか結果が分からないと思う。だからこそ、余計に怖い気がする。
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いわゆる物質循環は、「山から海へ」だけではない。「海から山へ」という循環があるから、「循環」として成立する。しかし、鳥や魚、虫という、人間の食料生産と直接かかわりのない生き物たちが、人類の食料生産の基礎を支えてくれていたのかもしれない、という謙虚さは必要に思う。
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けれど、「海から山へ」の物質循環を太くしておかないと、結果的に、「山から海へ」の物質の流れの中流にいる人類にも影響が出る。そういう意味で、鳥の楽園である干潟や、魚が遡上できる川、飛び回る虫を再評価する必要があるように思う。そうした理解を、一般の方々にも広げる必要があるように思う。
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まとめました。
鳥、魚、虫が山を緑にする?|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…