これは定期的に言っていきたいのですが、自分の子に障害があるかどうかは、生まれる前も、生まれてからしばらくの間もわからないものです。 特に発達障害は、出生前診断でも妊娠中も1歳半健診までの乳児健診でも一切異常が見られないことが多いです。 息子はまさにそうだったけど、重度知的障害です。
普通級、支援級、支援学校の中で、「この子には荷が重いんじゃない?」という就学先を選ぶ親に対する苦言がSNS上では目立つけど、実際は、「無理させない」選択をした親に対する「えー!もったいないよぉ」 「普通級(支援級)でいけそうなのに」 も結構聞くし、こっちも刺さる。 別にもったいなくない。
息子のトイレ介助、夫が家にいる時は9割がた夫がしてくれる。 外出先だと10割がた夫がしてくれる。 特に「そうしようね」って話したわけでもないけど、わざわざ言わなくても、大人までこれが続きそうな障害児育児で「トイレ関係は同性がやった方がいい」と、感覚で自然とそうしてきてくれた夫が好き。
これは私が肌感で思うことにすぎないんだけど、重度の子の親だと、概ねみんな同じ方向を向いて、障害受容の段階も概ね似ている。でもグレーや軽度の子の親だと、「うちの子は障害じゃない、そのうち治るから」派と「支援を受けたいのに手薄くて困る、情報ほしい」派がいて、言葉使いが探り探りになる。
先ほど、7年以上発語なしを貫く息子が夫を見て、 「パパ」 と言いました。 でも、1歳の時に「ママ」と言って消失した経験があるので、今回も消失の可能性を否定できません。 6年ぶりの息子の発語っぽい発声に沸き立った我が家。 これが幻でありませんように。 でも幻だとしても、聞けてよかった。
時々「子どもがのびのび過ごせるように田舎で子育てしたい」という話を見聞きするけど、個人的にそれは、子どもが健康で定型発達の場合な気がしてる。 いくつかの地域で障害がある息子と暮らして思うのは、田舎より都会の方が福祉の力が強く、支援が行き届くってこと。 これは意外な盲点な気がしてる。
私は7年子育てをしてきて、未だに子どもと一緒に図書館で本を借りたことがない。 絵本を読んであげたいとも思ったけど、何でも破ったり舐めたりする息子から借り物の本を守りきる自信はなかったし、破られるリスクを考えたら買う方がずっとよかった。 本に限らずだけど、借り物を居間に置くのが怖い。
繰り返すけど、「子どもに障害があってよかった」とは全く思えないし、障害を無理やりポジティブにもっていこうという考え方もしていません。 ただ、子どもは子ども、自分は自分、障害は障害だと割り切って、子育て以外に好きなこともしていると、ある程度自分が好きでいられるなとは思っています。
障害児は問題児ではない 当たり前すぎるこの事実を、もっと拡散したい。
私は一人目が障害児だったから、定型児より障害児親子の方が親交が深く、常に子から目を離さず手も離さないぞ絶対に!という親達を当たり前に見てきた。 自分もだし、夫にもそうするよう言い続けた。 だからかな…娘の保育園で、幼児の5m以上先を歩いて「送迎」しているパパを見ると、すごく気になる。
時々、障害児育児の大変さを吐き出している人に対して、「普通の子の育児だって大変だよ」とアドバイスか励ましかよくわからない言葉がけをする人がいるけど、これって世界一無意味な言葉がけだと思う。 普通の子の育児が大変だからといって、「障害児も普通の子も一緒かぁ」って思えるわけないのに。
障害児育児の辛い思いを吐露している人に向けた「健常児も大変」「前向きな障害の捉え方」「障害があっても我が子は可愛いよね」的なコメントは、ナイフで相手をドスドス突く行為にもなる。 ポジティブは時と場合によっては凶器になるから、直接誰かに言うのではなく自分の所で言うものだと思ってる。
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これ、なかなか理解されにくい気がするんですが、障害児育児において最もしんどいのは、身体面のしんどさじゃなくて精神面のしんどさなんですよ。 •目が離せない系しんどさ •他人からの視線系しんどさ •健常児と比較系しんどさ •自分を攻める系しんどさ •将来が不安系しんどさ こんな感じです。