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📞「初めまして。小学生の息子が御社を見学したいと言ってまして」
😄「大歓迎です(ちびっこ工場見学かな)」
📞「人工心臓に興味あって」
😊「あら嬉しい」
📞「HPの写真見て『これサック型だ』って」
🙂「ん?」
📞「三尖弁・僧帽弁の試作品と開発経緯を知r」
😱「シャチョー!シャチョー!!」
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HPの写真から人工心臓のタイプと製造方法まで割り出し、模擬三尖弁(さんせんべん)と僧帽弁(ぞうぼうべん)と血液循環シミュレーターの仕組み・開発経緯を知るためにどうしても見学に来て実物を見たいという11歳の少年…
日本の未来は明るすぎるゼッッ!!!!!
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純粋に、私たちが信じて取り組んでいる仕事に興味を持ってくれたこと、私たち(社長か?)に会いたいと言ってくれたことが嬉しいし、そんな子ボクらだって会いたいに決まってます。
この出会いによって彼のモノづくりが好きな気持ちがもっともっと飛躍してくれたら嬉しいなぁと思います。
つづく
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「いやもうマンガじゃん!!!」
「絶対会わなきゃいけないやつじゃん!!!!!」
「出会うべくして出会ってんじゃん!!!!!!!!」
どうやら小5の時に学んだみつろうペンのエピソードをずっと覚えていてくれたよう。
そして偶然にも、今一番見学したい会社がそこだったと。
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(再掲)
ちなみにその後の電話のやりとりは
📞「このご時世なので見学は…」
😄「ご心配ならリモート見学でも!」
📞「いや、本人が『絶対行く』って言って聞かないんです…」
😆「お住まいは?」
📞「北陸です」
😳「ほ、北陸!?」
😏社長「ほ〜ん(ニヤニヤ)」
でした!
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帰り道、私はまだ会って数時間しか経っていないBEN一家に、まるで昔から知っているような感覚を覚えました。
思い返せば安久に到着した時もかしこまった感じはお互いなく、「あーどうもー!じゃあさっそく!」みたいな友達感覚でした。
不思議な魅力あふれる一家で次の日が楽しみでした。
つづく
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そんなわけで、具体的なことはなーんにも決まってないわけですが彼に会えるのが待ち遠しい日々です。
別に"天才"だから会いたいんじゃないです。
彼を"天才"だとか"博士"だとか、そんなのは大人にとってキモチイイ脚本を当て嵌めてるだけです。
(大きな大きな自省をこめて)
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🙆♀️「安久さん見学OK!社長の田中さんが案内してくれるって。調べたら目の不自由な方のためのペンも開発してるんだね」
※弊社の『みつろうペン』のこと
🤔「……。」
🙆♀️「どうかした?」
🤔(自室から小5社会の教科書を持って来る)
🤔「田中さんてこの人じゃないかな〜?」
🙆♀️「え?……😱!!」
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大きすぎる反響に指がガタガタ震えております…
その後のやりとり及び今後のいきさつにつきましては、投稿済みのものも含めて改めてこのスレッドに統一して追加いたします。
何年経って読み返してもワクワクできる想い出の記録になればいいなと思います。
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@M0GM4k1uyOd4J72 10年以上更新していないHPの小さな事例写真の片隅に注目するなんて…
持っててよかったHP!笑
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(再掲)
自分としてはこんな有望な小学生君が当社に興味を持ってくれたことも喜ばしかったですが、無口な社長(父)が嬉しそうにニヤついていたのが印象的でした笑
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先日BENが来て、そして帰って行きました。
あれだけ私たちも楽しみにしていて、そして実際に楽しかったのに、終わってしまうとなんだかこうぽっかりと穴が空いた気持ちになるのはなんなんでしょうね。
何十年ぶりか。キラキラしてあっけない束の間の夏やすみを過ごした気がしました。
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そして、これがまたまったくの偶然なんですが、親類に北陸在住の大学教授(工学博士)がおり、生体工学に非常に造詣が深い上に超ノリ気なため彼を刺客としてBENの元に送り込みました。
近々北陸で盛大な前哨戦が行われることでしょう。
安久工機一族の包囲網はすでに日本アルプスを超えています。
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そして我々は見学日程を土日ブチ抜きの48時間でご用意しております。
小さな知識欲モンスター相手に2〜3時間では到底満たされるわけがありません。やる気スイッチが入った小学生男子の無限の体力の恐ろしさを侮ってはいけないのです。
すでに社長は昔の資料を引っ張り出しアップを始めています。
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「小学生」とか「彼」とか呼ぶのも味気ないので、ここではこれから彼を「BEN」と呼ぶことにしました。
人工心臓と弁が好きみたいなので。
さて、現在当社では絶対にBENを『安久工機LOVE』にして囲い込むべくあらゆる包囲網を張り巡らせております。
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一点、先方のプライバシーやパーソナルな情報、研究内容については今後全て伏せる、又は脚色しますのでご理解ください。
コンプライアンス8:スッキリ2のバランスで投稿して参ります。
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個別にリプできなくてすみません!
ちなみにこの後のやりとりは
📞「このご時世なので見学は…」
😀「ご心配ならリモート見学でも!」
📞「いや、本人が『絶対行く』って言って聞かないんです…」
😆「どちらから?」
📞「北陸です」
😳「ほ、北陸!!??」
😏社長「ほ〜ん(ニヤニヤ)」
です。 twitter.com/YASUHISA_KOKI/…
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その他、あの人も紹介したい、あの研究所にも連れていきたいとワクワクは絶えませんが、到底2日じゃ足りないのでまた来てくれないかなーと(一回目も終わってないのに)思いを馳せております。
つづく
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もうこの時点でBENは我々のことが大好きに決まってます。
見学の小学生に「うちの家族全員ニックネームで呼んでくれ」なんてお願いする町工場のおっさん普通いません。
書き忘れましたがこれ言い出したのは御歳65の社長(工学博士)です。どうかしてます。
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その日は質問したいことや見学希望日についてメールですり合わせることを約束して電話を終えました。
しかしその後、驚きの事実が明らかになります。
翌日の朝、先方からメールが届きました。
あの電話の後、息子さんとこんなやりとりがあったそうです。
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まず、すでに我々とBENはお互いをニックネームで呼び合う仲です。
BENは
社長(父)のことを「タイショー」
母のことを「はっぱちゃん」
そして私のことを「ちゅう」と呼びます。
※当たり前ですけど我々、BENとは呼んでません。
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先日北陸にて行われた前哨戦ではこちらの刺客(工学博士)も舌を巻いたようです。
「初めて聞く最新の人工弁のこと聞かれてググりながら話した」と嬉しそうでした。
BENの年齢でこの分野にこれだけの興味関心があることも珍しいですが、驚くことに彼は既に"自分なりのアイデア"を持っているようです。
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後で聞いたところによると、子供たちにとってTWIns見学はディズニーなんとかより楽しかったそうです。
BENの頭の中では早速新しい考えが生まれていたようで、帰りの車の中は話が止まらなかったとのこと。
改めて貴重な機会をくださった梅津先生にはこの場を借りて感謝申し上げます。