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6年生の男の子が『キリギリスが遊んでばかりなのは間違ってない』と言い出した。理由を聞くとアリの寿命が1,2年に比べてキリギリスは2ヶ月らしい。確かにそれなら私も遊ぶわ。だって冬越せないんだから蓄える必要もないしね。子供といえども侮るなかれ。新鮮な学びをありがとう。
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そういえば父に『気持ち良く生きるためには』と尋ねたことがある。すると「言わなくていいことは言わないように。行かなくていい集まりには行かないように。一緒に居なくていい人とは居ないように。今考えなくていいことは考えないようにしなさい」と返答。人生で大切なのは“引き算”なのかもしれないね
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学校に行きたくないと祖父に伝えると。新しい靴を買ってくれた。すると不思議でそれを履いて学校に行きたくなった。社会人になった今もどうしても仕事が行きたくなくて、苦しいときは新しい靴を買う。祖父はもういないけれど、祖父の教えは生きている。
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子供の時にどうしても学校に行きたくなくて。勇気を出して「行きたくない…」と父に伝えると。『じゃあ父さんも…会社休もうかな。美味しいご飯屋に連れていってあげるから。車の中で話せる範囲で話しなさい』と言われたのが凄く嬉しかった。本当に苦しい時に欲しいのは”正論”ではなく”共感”なんだね
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こち亀の両津勘吉の「悩んですぐに生きるか死ぬかの2択にするな。悩んだらまずは“生きるモード”に切り替えろ。それから『図々しく』『マイペースに』とか“どう生きるか”を探せばいい」という言葉を知ってから。子供の漫画という印象からガラリと変わった。残酷な世界だからこそとても大事。
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子供のとき。母は何度も『挨拶をしなさい愛されるから。時間を守りなさい信頼されるから。助けてと言いなさい助けてくれるから』と口癖のように言っていた。大人になってようやく、この教えがどれだけ大切なのか分かった。母はもう居ないけれど、この教えは一生忘れないと思う。
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「体を休めるサインは“感情の薄まり”なんだよ。楽しめた趣味が面白くなくなるの。大好きだったお酒が美味しくなくなるの。これはもう黄色信号じゃなくて赤なんだよ。疲れてるんじゃなくて壊れてるんだよ」という鬱病を経験した友人の話が凄く胸に残った。自分の心は自分で守って生きていたいね。
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スタバにて。隣で男子大学生2人がアンパンマンについて熱論。内容としては「アンパンマンは奥深い。バイキンマンが悪いことしても、その行動を悪いと言うのであって。決してバイキンマンそのものが悪いとは言っていない」とのこと。行動を叱っても人格を否定しない。え…めちゃ大事やん。
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そういえば祖父に「1日1回でいいから外に出なさい」と言われた。理由を尋ねると「部屋で独りでいると人は苦しくなってしまうものだから。孤独は適度な量だと心を強くする。でも度が過ぎると腐らせてしまうことを覚えておきなさい」と教えてくれた。だから心の安定のために散歩はとても大事。
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高校生になってふと「中学の時になんであんなカードゲームに何万も無駄に使ったのか意味が分からない」と父に呟いたことがある。暫くして『それでも友達と嬉しそうに遊んでいた時間は財産だよ。無駄が人生を豊かにすることは多い。だから好きなものを沢山見つけなさい』と返答。無駄なものって大事
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ラーメン屋にて。年配のおじさんが『これ不味いわ』と言って怒りながら退店。お店の人が「すいません」と謝罪。すると30代くらいのサラリーマンが『謝る必要ないですよ。普通に美味いんで』と一言。周りで食べていた人達も「同じく」「美味いですよ」と声掛け。暖かい言葉をもって生きていたい。
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Twitterから学んだ『自分の提案を通すなら2つの案をもっていけ。1つだとそれを批判することに意識がいくけど、2つならどちらがより良いかを比べる方に意識がいくから案が通りやすくなる』という教えは、びっくりするくらい効果があって本当に感謝している。
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近所の図書館で走り回る小学生。あまりの騒がしさに周りの大人が動き出そうとすると。図書員さんが登場。叱るかと思いきや「君たち。そんな元気なら特別に仕事をあげよう」と言い。返却された大量の本を元の場所に戻すミッションを与えた。子供たちは目を輝かせながら少し早い職場体験でご満悦でした。
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子供のとき、よさこいで化粧をしながら踊る男をみて『気持ち悪い』と祖父に伝えたことがある。すると「祭りをみんなと楽しめとは言わない。でも本気で楽しもうとしている人を笑う人間にはなるな。自分が理解できないものを、馬鹿にしてはいけない」と叱られた。分からないことを楽しめる人でありたいね
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高学年の温厚な女の子が珍しく大きな声を出して友達に怒っていた。相手側が100%悪いのだから仕方ないとは思いつつ話を聞くと『私は一回目は許します。2回目は注意します。3回目は反撃します。そうしないといつまでも嫌な思いをするから』と話してきた。いやほんとそれな。
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クラスの子がお母さんからもらった御守りを見せてくれた。丁寧に折り畳められた紙を広げると「わからなくても大丈夫。間違えても大丈夫。叱られても大丈夫。不安になったら何度も読んでね。おいしいごはん作って待ってるね」とイラスト付きで書かれてあった。本当に素敵な支援だと思った。
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尊敬するアメリカの作家が言った「条件がそろうのを待っていたら何もできない。すべきことがあるなら今すぐに始めなさい」という言葉が好き。人は『十分なお金』と『十分な時間』と『健康な体』が全て揃うことはない。多少無理をしても、何かを始める際は早いに越したことはない。
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山手線での会話。高校生の娘さんが母親に『綺麗になるにはどうしたらいい?やっぱ化粧かな?』と聞くと、「ご飯を綺麗に食べて、綺麗な言葉を使いなさい。そしたら綺麗な人になれるから」という返しが個人的には好きでした。日常の標準装備で生きていたいね。
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祖父の通夜で学んだお坊さんの言葉
・幸せなときは約束をするな
・悲しいときは決心をするな
・怒ったときは返信をするな
・迷ったときは楽な方を選ぶな
・今ある幸せを当たり前にするな
・自分で選んだ結果から逃げるな
どれもよく噛み砕くと味わい深い。
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ショッピングモールにて。女の子が「あれ欲しい」と呟く。父親が笑顔で了承。すると母親が『そうやって甘やかすのやめて。叱り役の私だけが損するじゃん』と反論。間ばさみになった父親。絞り出した言葉は「仕方ないだろ。お母さんに似て可愛くてしょうがないんだから」でした。これは座布団一枚。
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悪さをした友達を先生に告げ口したことを鼻高に祖父に伝えたことがある。すると「それは正しい。でも優しくはないな。間違ってるなら本人にそっと伝えてあげなさい。注意ではなく助けてあげなさい。正しさよりも優しさを選べる人になりなさい」と教えてくれた。大人になった今も密かに気を付けている。