51
あまり信じていない。ある場所では酷評され、ある場所では絶賛される事物は日常に溢れていると感じる。「世間的に正しい事」に振り回されて自分を見失う事は果たして人生に何を齎すか。
52
夫が「素晴らしい」と言いながら手を叩いて階段を降りてきてデスゲームでも始まったんかと思った。サッカーが勝ったらしい。
53
「幼児の頃は天才児だと思っていた」と親からよく言われる。3歳で漢字を読み5歳で小学生が読む小説を読んでいた。蓋を開けたら発達障害だった。だから人生なんか死ぬまでどうなるか分からない。人間万事塞翁が馬。その時は良いと思っていても後々どん底に落とされる事がある。そしてまた逆も然り。
54
これ何回も書いてるけど発達障害があって勉強が嫌いで無い人は絶対に「簿記」を一回やった方がいい。簿記を持っているだけでとりあえず面接まで進めようかと思ってくれる会社がそれなりにあるから転職の際にも有利だし、バックオフィス系は潰しも効くから最初に就職する職種としてもオススメ。
55
あと個人的に簿記がコスパがいいなと思うのが、FPは保険関係、宅建は不動産と業務が限定されるのに簿記だったらどこの企業でも会計をやっているから分け隔て無く需要があるところ。3級でもバイトからスタートだったらほとんど受かると思う。実務経験が出来れば正社員でも受かるようになる。
56
簿記は2級からしか意味がないとよく言われるけれど全くそんな事はない。簿記3級でも数年単位の経験があれば未経験の簿記2級よりも重宝される。だから私のオススメはとりあえず簿記3級で経験を積むところからスタートして待遇に不満があれば転職するコース。
57
私は簿記大好きだけど算数も数学もさっぱりで模試で偏差値32を叩き出したこともある。なぜ簿記ができるかというとシンプルに計算する場所が無いから。経理はみんな数字を使うから計算する部署だと思っているけれど、全くそんなことは無く日々の仕訳は領収書の入力とかそんな感じよ。決算前は知識が
58
夫の給与は日本に帰ったら今の1/3になる。インフレを考慮した金額かつアメリカ人の平均的なお給料を貰っているだけなんだけど、日本に帰ると同じ仕事内容なのにこれだけ給与が下がる。率直に言って日本には夢がないと思う。アメリカに来てから私達家族は本当に生活が楽になった。
59
夫は仕事が楽しい、給料日が楽しみだと言ってルンルンで働いているし私もスーパーで値段を見ずに欲しい食品をカゴに入れられる。日本では棚の中にある物の中で1番安い物しか手に取れなかった。息子の将来の事を考えると貯蓄がない生活なんか怖くて出来ないから、食べる物はなるべく粗末にして着る物は
60
なるべく買わないようにしていた。そんな生活がアメリカに来てからは一変、貯蓄はボーナスで賄えるし毎月のお給料ですら日本にいた頃とは比べ物にならないくらい余裕がある。余ったお金は旅行に使えるし、結婚してから初めて夫が誕生日プレゼントにジュエリーを買ってくれた。「給与が上がっても貯蓄に
61
回るだけ」という言説は我が家の場合は完全にそうはなっていない。みんなでお金を使ってみんなで経済を回していこうという気概をアメリカからは感じる。日本も今よりもう少しだけ沢山貰って沢山払う生活にシフト出来たら違う未来があるんじゃないかと思ってしまう。
62
もちろん日本の良いところは沢山ある。最先端の医療を激安で受けられるのは世界で日本だけだし、ワンコインできちんと美味しい物が食べられる事も本当に凄い事だと思う。給与が低く景気も低迷しているにも関わらず治安は世界最高で、女の子が夜に一人でダウンタウンを歩けるのも日本だけだと思う。
63
ただこのままだと色々とまずい気がするんだよね。どこかで誰かが変えないと、みんなで平等に貧しくなって誰も生き残れない世の中になるんじゃないかと思ってしまう。
64
昔採用担当をしていた時に転職回数15回の50代の男性を即採用した事がある。採用した理由は2つ。
・15回全ての職場が経理か会計事務所だった
・簿記1級を持っていた
その男性は挙動不審で明らかにおかしな人だったけれど仕事は抜群に出来た。先日同僚にどうしているか様子を聞いたら昇進したらしい。
65
息子がこの前幼稚園で噛まれたんだけど、即座に両者の親に
・今後クラスを分ける事
・起こった時間がオムツ替えの時間のため今後はオムツを変える子1人と先生以外を全員上のクラスに混ぜる事
が決定したと連絡が来た。そして加害者の子はこれ以上の他害が続くのであれば退学になるとも書かれていた。
66
20歳前後まで友達が一人もいなかったんだけどそれまでは自分の嫌いなところに嘘をついたり隠したりして誰にも本当の事を言わなかったんだよね。言ったら嫌われると思って。ある時それが全部しんどくなって「もういいや」って降参して恥も醜悪も全部隠さなくなったら周りから途端に好かれ始めた。
67
実家は謎の自然派にハマったうちの母の思想で砂糖が禁止されていたから私の幼少期の唯一の甘いオヤツは庭でとれた渋柿を干した「干し柿」だった。近所の子がガムを噛んでいるのを静かに見つめていたのを今でも思い出す。大人になってから高級干し柿を頂くたびにあの頃の自分を心の中で慰める。
68
「分娩室の中で仕事をしていたのは私くらいだけど(笑)でも前日まで働く人は多いよ」と言われて余計にビックリ。前日まで働く世界ってめちゃくちゃ厳しい、、、と仕事人間ではない私は思ってしまった。
69
今日アメリカ人のママと話したんだけどその人は分娩室の中でも仕事をしていて産後6週間で仕事復帰したらしい。「アメリカは男女平等だからね。私みたいな仕事人間からしたら最高だけどそうじゃ無い人にとっては生き辛いかもしれない」と言われて結構ダメージを受けた。男女平等先進国のリアル。
70
でも彼女はこの世界線が最高だと言っていて「産後6週間で子供を預けても可哀想と誰からも言われないし子供と適度に関われるから丁度良かった」らしい。やっぱり住む場所の適正ってあるよなと再確認した。
71
人種と言われていますがこの方はご両親が日本人の日系アメリカ人なんで、体は100%日本人です。だから体が違うからこなせるというのは別に関係がないと思います。ちなみに4児の母です。そしてこれが正しいとかそういう主張ではないです。国によっては仕事や出産のスタイルが全然違うよねという話です。
72
「発達障害を活かして働く」と標榜する企業の本音が「発達障害の中でも特異な才能があって週5日毎日8時間働いてくれる人間」というのは本当だと思う。発達障害の実態と企業の求める人材との乖離をどこまで縮められるかが鍵だと思う。
73
発達障害が原因でドロップした人間はまず週5日フルタイムで働くところで躓きがち。だから企業が毎日9:00-15:00又は週3日出勤を掲げたらそれなりに働ける人は出てくるんじゃないかと思う。手取りを減らしてでも正社員で休みを取りたい人はいると思う。
74
高校生になるまでバラエティ番組を一切見たことがなかったんだけど、初めて見た時に衝撃を受けたんだよね。いつもクラスで行われている笑いがそこにはあったから。だから発達障害があって定型に擬態したい人は鬼のようにバラエティ番組を研究したらいいかもしれない。
75
発達障害の人向けライフハックは「定型文化を知る事」に尽きると思う。何が定型には好まれて何が嫌われるのかを最低限分かっていればその中でやっていける。一番危ういのは定型文化に興味を持たない事。「無知は罪」と言われるように知らなかったでは嫌われる。まずは知る努力からすべきだと思う。