コルレ尾根(@Tori_Corleone)さんの人気ツイート(古い順)

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ライト監督が『ラストナイト・イン・ソーホー』のヒントになった「60年代の英国映画」(例外あり)25作をリストアップしている↓ こうしてみるとやはりハリウッド映画に比べて地味な作品が多い。僕が観たのは約半数の13本。25本全部観た人はよほどの映画通だろう
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『ドライブ・マイ・カー』のオスカー授賞に関してニューヨーク・タイムズに記事が出ている。面白いのは蓮實重彦にメールで取材したようで「濱口監督のメンターである蓮實は「『ドライブ~』は優れた作品ではない」と答えた」とのこと。「理由の説明はない」と書いてあって、何となく笑ってしまった
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『リコリス・ピザ』では見るからに胡散臭い男が主人公にウォーターベッドを売りつける。この役、てっきりプロの俳優が演じていると思っていたら、何とレオナルド・ディカプリオの実のお父さん。今まで映画出演はなく、これが役者としてのデビュー。なぜ急にこの映画に出るつもりになったのか不思議
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'73年版『日本沈没』と『シン・ゴジラ』を続けて観て、重厚な俳優がこの40年でめっきり減ったことを痛感する。前者で丹波哲郎が首相を演じた時は51歳だが、後者の首相は前半の大杉漣が当時65歳、後半の平泉成が72歳。2人とも年上なのに丹波の方が圧倒的に威厳がある。内容が軽く思えるのはそのせいかも
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米国のサイトで「大学の映画の授業で最も課題に使われる監督」のリストを挙げている。 トップ10は ①ヒッチコック ②ウェルズ ③キューブリック ④スピルバーグ ⑤黒澤 ⑥ジガ・ヴェルトフ ⑦スパイク・リー ⑧チャップリン ⑨ゴダール ⑩スコセッシ ヴェルトフとリーのランクインが意外
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2006年ホアキン・フェニックスが車の事故を起こした。通りすがりの男性が駆けつけて窓硝子を破り、ホアキンを引きずりだした。ガソリンが車の中に漏れていて、対応が遅れていれば惨事にもなりかねなかった。この助けた男性というのが偶然にもヘルツォーク監督。ホアキンとはそれまで会った事もなかった
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スピルバーグの新作The Fablemansにはデイヴィッド・リンチが役者として出てくる。リンチは最初は出演を渋り、説得するのに3週間もかかったそうだ。ただ一旦決まると後はスムーズ。「撮影の時はスナック菓子のチートスを用意してくれ」というのが唯一のリクエストだったらしい😅
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World of Reelによると『インディ・ジョーンズ5』が完成し、試写が行われた。結末が複数用意されていて、試写の反応が良い版を選ぶとのこと。気になったのはその内容で、関係者によるとタイムトラベル物らしい。前作でも急に✕✕が登場したが、こうなるとこのシリーズの味わいがどんどん薄れる気がする
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ジブリとルーカスフィルムのコラボと聞いて、大昔『AKIRA』の初号試写にルーカスフィルムの社員がやってきた話を思い出す。上映後、その社員は『童夢』の映画化権が欲しいと申し入れたが、大友さんは拒否。「キューブリックが監督するんなら売ってもいい」といったとか😅
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スコセッシが80歳になった。コッポラは彼を the greatest film teacher in the world と呼んだが、それもよく判る。スコセッシほど納得ゆくように映画の魅力を語ってくれる監督はいない。作家主義に準拠しつつも仏国系批評家が貶すカザンやリーンもきっちり評価している。ずっと映画を語り続けてほしい
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「なぜ最近の映画は長いのか」についての猿渡由紀さんの記事⇩。Netflixとマーベルを理由に挙げていて肯定的だが、個人的には長すぎる映画は苦手。「映画の長さは膀胱の耐久性を考慮しなければならない」というヒッチコックの言葉は正しいと思う。彼の映画は『北北西に進路を取れ』ですら136分だった
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Sight and SoundのGreatest Films of All Time 2022が発表された。 ①ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地 ②めまい ③市民ケーン ④東京物語 ⑤花様年華 ⑥2001年宇宙の旅 ⑦美しき仕事 ⑧マルホランド・ドライブ ⑨カメラを持った男 ⑩雨に唄えば 前回は以下の通り⇩
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『トイ・ストーリー3』等の監督リー・アンクリッチはキューブリックの『シャイニング』の大ファンで、これまで未公開だった資料を発掘してメイキング本を編集した。その出版に合わせて『シャイニング』製作時の珍しい写真が公開されている。この2枚など初めて見た⇩
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『シャイニング』には過去の映画の引用らしきものが幾つかあり、ジャック・ニコルソンがドアを斧で壊すところは1921年の名作『霊魂の不滅』とよく似ている(主人公がアル中という設定も同じ)⇩斧を振るっているのはこの作の監督でもあるヴィクトル・シェストレムで『野いちご』の主演俳優としても有名
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『シャイニング』のドア破壊場面、「元になっているのはグリフィスの『散り行く花』では?」というご意見が多かったので、そのシーンもアップ⇩IMDbのトリビアによると、『霊魂の不滅』の斧場面は『散り行く花』へのトリビュートとのこと
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オスカー受賞が確実視されるキー・ホイ・クァンだが、彼の仕事の契約を担当するのが弁護士ジェフ・コーエン。コーエンは元子役で『グーニーズ』では小太りのチャンクを演じている。2人は『グーニーズ』共演以来の友人で、今回の契約もコーエンがまとめてくれたという。こういう関係を聞くと嬉しくなる
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ニューヨーク・ポストが93歳になったジーン・ハックマンの記事を載せている。サンタフェで撮られた写真を見るとひどく痩せていて、さすがに往年の剛健な感じはない。ただ高齢にもかかわらず杖も使っておらず、まだまだお元気そう。
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①タランティーノの新作では映画批評家のポーリン・ケイルが題材になるらしい。彼女は辛辣さで有名で、批評家を引退した後も「イーストウッドが高評価なのはカウボーイ役者が演出できることに皆が吃驚しただけだ」などと放言していた。「人に好かれるようになったら警戒した方がいい」とは彼女の名言
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①Stanley Kubrick's The Shiningを出版したリー・アンクリッチが『シャイニング』の裏話を語っている。彼によると例の237号室で出てくる老婆は、キューブリックが通っていた歯科医の患者だったそうだ。監督は入れ歯を使っている年配の女性を探していて、演技経験のない彼女に役をオファーしたらしい
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③リー・アンクリッチが発掘した『シャイニング』の撮影時のスナップ⇩
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⇩『時計じかけのオレンジ』の映画化が進行していた頃、音楽関係者が署名を集めて「ミック・ジャガーを主人公アレックス役に」とアピールした(宛名は最初に脚色を担当したテリー・サザーン)。注目すべきは添えられている署名で、ビートルズ・メンバー全員、それにマリアンヌ・フェイスフルの名前がある
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元々『シャイニング』は病院場面で終わる予定で、見舞いにやってきたホテルの支配人が廊下でダニーに会い、ホテルで見つかったテニスボールを渡してTHE END、ということになっていた。実際にその通りに撮影されたのだが、キューブリックの判断で最終的にカットされている。⇩の写真がその場面
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①NEONという雑誌に載った八百屋の話。彼は1960年代からキューブリックの家に野菜や果物を届けていたが、キューブリックは何年もノートにそれらのサイズと色を細かく記入していたという。ある日など午前2時に電話で呼び出され、なぜだか判らないが、キウイフルーツについて徹底的に質問されたらしい😅
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『フルメタル・ジャケット』の原作者グスタフ・ハスフォードは相当な変人だったらしく、キューブリックは1度会食しただけで「この男とは仕事はできない」と判断し、撮影現場へも出入り禁止にした。後にハスフォードは世界中の図書館から1万冊の本を借りたまま返却していない事が判り、逮捕されている😅
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J・ブアマンによれば映画監督は ①ライター ②画家 ③ストーリーテラー の3タイプに分類できるという。①と③が区別されているのがミソで、ライターは発想が文学的で台詞の扱いに長け、ストーリーテラーは話の語り口が上手い、という意味らしい。優れた監督はこの3つを併せ持つ、とブアマンは言う