八條忠基(@EeoduLzbYVjTprk)さんの人気ツイート(新しい順)

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春たけなわの皇居東御苑。 胞子茎の「つくし」がツクツク。 栄養茎の「すぎな」がスクスク。
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城南宮は枝垂れ梅が見事。このあたりには白河天皇・鳥羽天皇の御陵などもあり、かつて院政が行われた地でございます。
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『浄るり町繁花の図』(歌川広重・1852年・国立国会図書館デジタルコレクション)より、丸〆猫の露天商。浄瑠璃の演目を商売人で表現した戯画です。まさに嘉永五年の作品。 これが「招き猫」が描かれた現存最古の絵画資料です。
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『石山寺縁起絵巻』(模写・国立国会図書館デジタルコレクション) 鎌倉時代も末期の作品です。原画ではネコちゃんの目はエメラルドグリーン。
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『春日権現験記絵巻』(模写・国立国会図書館デジタルコレクション)  鼓を置いた老巫女の家。囲炉裏の前で背中を丸め、しっぽも丸めているネコちゃんの後ろ姿が!
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『信貴山縁起絵巻』(模写・国立国会図書館デジタルコレクション)。 日本で初めて絵画に描かれた猫、ということになっております。ちょっとネコっぽく無いですが、犬と違って普段目にすることの無い高級ペット動物でしたから、多少曖昧な表現になっているのかも。
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『寛平御記』(宇多天皇) 「寛平元年(889)二月六日。 朕閑時述猫消息曰。驪猫一隻。太宰少弐源精秩満来朝所献於先帝。愛其毛色之不類。余猫猫皆浅黒色也。此独深黒如墨。為其形容悪似韓盧。長尺有五寸高六寸許。其屈也。小如秬粒。其伸也。長如張弓。眼精晶熒如針芒之乱眩。耳鋒直竪如匙上之不搖。
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この子に声を掛けるんだ。『ね、心ある生き物なんだから、僕の気持ちを判ってくれるよね?ね?』って。……でもこの子、小っちゃくアクビをして、じっと僕の顔を見上げるだけ。何か言いたげなんだけど、話してはくれないんだ……。
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え?違う違う。この子の才能が素晴らしいからって言うんじゃないよ。ただ、せっかくお父様から頂いたものだから、つまらないヤツだけど、大切にしてるってだけ。(……ぜ、絶対、好きとかじゃないんだからねッ!)
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お父様は、この子が献上されて数日間可愛がったあと、僕にくれたんだ。それから5年、僕が育ててる。毎朝必ずミルク粥を食べさせてるんだよ。
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この子、五禽の動きを真似た健康法、「導引術」が好きみたいで、いつも頭を低くして尾を地面に付けるようにして歩いてる。猫背を伸ばせば2尺くらいの長さにもなるよ。毛色がキレイなのも、その健康法のせいかな。そうそう、他の猫なんかよりも、ずっとずっとネズミをたくさん捕ることが出来るんだよ。
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瞳はキラキラとまぶしいほどに輝き、耳は直立するスプーンみたいで揺れない。丸まったときは、足も尻尾も見えない。お堀の中の黒い宝石みたいなんだ。歩くときは音もなく声も立てない。そう、ちょうど雲の上の黒い龍みたいだな。
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他の猫の毛色は浅い黒だけど、この子は墨みたいに深い黒色。まるで『戦国策』に出てくる伝説の名犬・韓盧みたいな姿をしてる。体長1尺5寸、体高6寸くらい。屈むとキビの小さな粒みたいで、伸びをすると張り切った弓みたいなんだ。
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今日はちょっとヒマなので、ネコのことを語ってみようと思う。まるで黒い名馬「驪」みたいな黒猫一匹。これは大宰少弐の源精が退任する時、お父様(光孝天皇)に献上したものなんだけど、他の猫なんか問題にならない美しい毛色をしているところがラブリー。
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本日は2月22日、ニャンニャンニャンで「猫の日」だそうですね。特に今年は2022年ですから、も一つニャンニャンです。 猫は『枕草子』や『源氏物語』にも愛玩動物として登場しますが、有名なのは宇多天皇の寛平元年(889)二月六日の親ばか日記。興味深いので「なりきり訳」をしてみたい思います。
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古くなって擦り切れた袿。 非常に上質の絹地でありましたので、会員の和裁士さんにお願いして、二巾の几帳の帷に仕立て直していただきました。いやもう、実に素晴らしく蘇りました。室内がパッと華やかになりました。
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『満佐須計装束抄』に見られる「雪の下」の重ね色目でございます。『有職の色彩図鑑』(淡交社)所載。
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東京では霙が雪に変わりつつあります。 いそいで紅梅を見に参りました。「雪の下」の重ね色目を彷彿とさせてくれる風情でございます。近所のお子達は、さっそく雪だるまに橇遊びに打ち興じ。良き哉。明日の朝はもっと良い光景かと。 しかし皆さま、どうぞ交通御安全に。
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3月1日~6日、有楽町の東京国際フォーラムにて「美しき雛まつりの世界」展が開催されます。 3日~6日は楽しい「体験コーナー」も。
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本日は立春です。 立春の日には、飲むと健康になる「春水」「若水」を汲むという風習がありました。 『年中行事障子』 「立春日。主水司献立春水事。」 『平知信朝臣記』(平知信) 「天承元年(1131)十二月廿三日、立春正月節也。主水女官献立春水。居折敷高坏、女官率采女。」
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海苔は『養老令』にも「紫菜」として登場する日本古来の食材ですが、今話題の鎌倉初期では、源頼朝が朝廷に献上したしたことが『吾妻鏡』に記されています。 『吾妻鏡』 「建久五年正月卅日壬辰。伊豆国甘海苔被進京都。雑色吉野三郎為御使云々。」
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いまやすっかり定着した節分の行事食「恵方巻」は、昭和初期に海苔商が広めたとも言われますので、海苔のお話をしてみました。
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蕎麦屋酒のアテとして「焼き海苔」というのがございます。 老舗蕎麦屋ですと、底に炭を入れた専用の木箱に入れて提供してくれます。ゆっくり呑んでも湿気ずに海苔が楽しめるという趣向。なんとも粋な遊び心ではないですか。そしてこんなに手間を掛けるほど、かつては海苔が高級品であったわけですね。
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『満佐須計装束抄』より「紅梅の匂い」。
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本日は旧暦の1月1日でございます。 近所の日当たりの良い公園に散歩に参りましたら、紅梅が満開。メジロが楽しげに飛び交っておりました。 有職の色づかいで「紅梅」はお正月の色。様々な衣類に「紅梅」を用いました。まさに新春を寿ぐに相応しい色彩ですね。