八條忠基(@EeoduLzbYVjTprk)さんの人気ツイート(新しい順)

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皇嗣殿下の冠の「纓(えい)」(後ろのひらひら)は一般の「垂纓」と、天皇の「立纓」の中間の「燕尾の纓」。羅の刺繍は明治天皇までは冠親の文様を受け継ぎましたが、大正天皇の成年式以降、天皇・皇太子の纓には菊花文の刺繍が施されています。
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後ろに長く引く下襲(したがさね)の裾(きょ)。天皇は襟下2丈1尺5寸。皇太子は襟下1丈9尺6寸。臣下は官位が上がると長くするので、裾を下襲とは別パーツにした「別裾(べつきょ)」ですが、天皇・皇太子は下襲から続いた「続裾(つづききょ)」なので、襟下の寸法表記になります。
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装束の仕立てには「山科流」と「高倉流」があり、天皇と皇太子だけが山科流、その他は「高倉流」の仕立てとされます。見てすぐ判る「山科流・高倉流」の仕立ての差異は、襟を留める「蜻蛉頭(とんぼがしら)」の白い綴じ糸。タテ十字の「+」が山科流、斜め十字の「×」が高倉流です。
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黄丹袍の文様は花丸のような枠「窠(か)」の中に鴛鴦(オシドリ)が描かれる「窠中鴛鴦(かのなかにえんおう)」です。『胡曹抄』には1155年の皇太子の袍が「六ツ花形ノ丸中有唐鳥」とあります。なぜ皇太子の袍が「窠中鴛鴦」の文様なのかについては諸説有り、一定していません。
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皇后陛下の御小袿はの上文は窠中浜茄子。洲浜形との比翼文? 今上陛下の立太子でも皇后陛下(現上皇后陛下)が比翼文でしたが、小袿で比翼文というのは新しき故実ですね。
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皇嗣妃殿下の小袿、上文が檜扇菖蒲の丸! 「お印」がヒオウギアヤメですので。
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「黄丹袍(おうにのほう)」と呼ばれる袍の「黄丹」(オレンジ色)は、奈良時代の『養老令』にも定められている皇太子の「当色(とうじき)」(身分立場による色の識別)です。これは唐の皇太子の当色「絳」がわが国に伝わり「朱華(はねず)」となり、さらに黄丹になったようです。
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中継はじまりました。バイデンさんお疲れ様です。 11:00からの「立皇嗣宣明の儀」は、皇嗣がその立場になったことを内外に広く宣明される儀式です。服装は、「天皇:御束帯(黄櫨染御袍)、皇后:御小袿・御長袴、皇嗣:束帯(黄丹袍)」となります。
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親告の儀に臨まれる天皇陛下の御装束は「御束帯黄櫨染御袍」。黄櫨染(こうろぜん)は弘仁十一(820)年以来の、天皇専用色です。 画像は「黄櫨染桐竹鳳凰文」裂地。国立公文書館蔵。
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まもなく9:00から行われる宮中三殿「親告の儀」は、立皇嗣礼の挙行を天皇が神前に奉告する儀式。 服装は「天皇:御束帯(黄櫨染御袍)、皇后:御小袿・御長袴、侍従:衣冠単、女官:袿袴、掌典長・掌典次長・掌典及び楽長:祭服、内掌典:衣袴・袿袴、掌典補及び楽師:祭服、出仕:麻浄衣」です。
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NHK総合で10:55から生中継があります。
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本日、立皇嗣の礼が執り行われます。9:00「賢所皇霊殿神殿に親告の儀」(宮中三殿)、11:00「立皇嗣宣明の儀」(宮殿松の間)、11:25「皇嗣に壺切御剣親授」(宮殿鳳凰の間)、12:35「賢所皇霊殿神殿に謁するの儀」(宮中三殿)、16:00「朝見の儀」(宮殿松の間)が粛々と行われます。
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今日は夕焼けが美しかったですね。東京は中野の夕焼けです。 こうした雲を「茜雲(あかねぐも)」と呼びます。アカネ染めの、やや黄味を帯びた赤い色を、昔の人たちがどう認識していたか、こういうことから理解できるのは大切な勉強だと思います。
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本日の「神宮神武天皇山陵昭和天皇山陵に勅使発遣の儀」、天皇陛下の御直衣は、立冬前ではございますが、冬の「白固地綾文小葵裏二藍平絹」でございました。 jiji.com/jc/article?k=2…
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天皇の冬の御直衣は「白固地綾文小葵裏二藍平絹」、夏の御直衣は「二藍縠織文三重襷」となります。御袴は紅精好の切袴です。 昨年5月8日は夏服時季でしたが、冬の御引直衣でした。はたして今日は??
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江戸時代まで装束の衣更えは「旧暦4月1日と10月1日」でしたが、明治以降は「立冬立夏」です。 今年の立冬は明後日11月7日なので、今日は夏服、立皇嗣の礼の8日は冬服ということになります。
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11月5日 本日、皇居宮殿にて、立皇嗣礼にかかわる「神宮神武天皇山陵昭和天皇山陵に勅使発遣の儀」が執り行われます。服装は「天皇:御直衣、勅使:衣冠単、侍従長・侍従:浄衣、掌典長及び掌典:祭服、辛櫃奉舁者:衣冠単」です。
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紀伊國屋書店新宿本店2階、文庫本売り場に、『角川ソフィア文庫・有職装束の世界』を平積みしてくださいました。有り難いことでございます。 もはや「ヤベェ本」は、わたくしの枕詞になっているようでございますね(笑)。これもTwitterの皆さまの御蔭様でございます。
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このようなジャンルの本が、紀伊國屋本店1階レジ前に、平積みで置いて下さるとは、何とも有り難い限りでございます。 それもこれも、みなTwitterの皆さまの御蔭様でございます。 twitter.com/tankosha_bs/st…
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今回の文庫は『有職装束大全』の文庫版ではございません。まったく別の本です。文庫本の紙面ですので、情報量は『大全』のようには参りません。典拠も記載しておりません。「まず初めの一冊」にはこの文庫、より深く詳しく知りたい方には『大全』と切り分けております。
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文庫本ですので比較的、手にとって頂きやすくなっております。 次から次で恐縮でございますが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。 『詳解 有職装束の世界』角川ソフィア文庫 (KADOKAWA・2020年) 文庫判・オールカラー384ページ 1892円(税込) amazon.co.jp/%E8%A9%B3%E8%A…
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このたび、角川ソフィア文庫より『詳解 有職装束の世界』を刊行させて頂きます。オールカラー、384ページです。文庫本ということで、何よりも「読みやすさ・わかりやすさ」を最優先いたしました。写真も豊富に載せて頂きましたので、装束についてまず知りたい、という皆さまには好適な本かと存じます。
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御蔭様にて、版元さまの期待を上回る御注文を頂いているとのことです。これら一連の有職関係の書籍出版が可能となりましたのは、ひとえに昨年秋以来のTwitterの皆さまの御蔭でございます。心よりお礼申し上げます。
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『有職の色彩図鑑 ~由来からまなぶ日本の伝統色~』 (淡交社・2020年) B5判変版・208ページ 2970円(税込み)