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道で見知らぬ男に告白された男。「お、男なんて…無理です」と動揺しながら断って、その事を幼馴染に話してみる…と、「知らない奴だったんだろ?大丈夫なのか?」って心配される。実はその幼馴染に長年片想いしていた男はいけない事とは思いつつも「危なかった、かも」と咄嗟に嘘を吐く。幼馴染の彼が
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殴ったり蹴ったり真冬の湖に飛び込ませたり性的な意味で乗っかってみたり(棒扱い)、奴隷のようにはちゃめちゃに扱っていた召使いが、実は家の不正を暴くために潜入していた捜査官だったと知った坊ちゃん(不正は暴かれ身ぐるみ剥がされ父親は投獄済み)。某当局に連行されたはいいものの完全に持て
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「う、うぅ…ごめん。実はさ…君と永遠を誓いたくてアレ買っちゃったんだ…完全に俺の独断、ごめん」って恋人に謝られたから「ははーんさては指輪だな」って思って「えーサプライズなんて珍しいじゃん、…で?」って手を差し出して(指輪嵌めてもらおう)みたら、パッと明るい表情になった恋人に手を
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小狸の恩返し。罠にかかって「死ぬしかないんだ。たぬき鍋にされるんだ。あぁなんてかわいそうな僕」ってひんひん泣いて自己憐憫に浸ってた小狸。と、「おや、かわいい小狸が罠にかかっておるな。それ、逃してやろう」って傘を被った格好良い人が助けてくれて。たぬきは「ありがとー!ありがとー!」
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きらきらと光るものが大好きな悪魔。人間の世界に降りてはごっそりと金銀財宝を集めて、自分の屋敷に飾って楽しんでいた。ある日いつものように人間の世界で宝を探していたら「なにしてるの?」って聞かれて、振り返れば子供が立っている。どうやら「見える」子供らしい。「なーんにもしてないよぉ」と
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夫ドラゴンは青ざめて震えながら「死ぬな…」って人間をぎゅっと抱っこする。「いやだから後四十年くらいは生きるから…」って言うけど、「四十年…!!!」って余計泣かせるだけ。ドラゴン族みんなで人間嫁の寿命を伸ばす方法探しが始まる。
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ドラゴン族に嫁に行くことになったけど、閉鎖的で人間の生態をよく知らないドラゴンたちに囲まれてなんか色々困ってる人間くん。歳を聞かれて「二十だ」って答えると「赤ちゃんじゃん!」ってざわざわ。夫になるドラゴンも「いや、さすがにこないだ生まれたばかりの子を嫁に貰うわけには…」って
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言い出して。いやいやいや人間の世界では敵年齢だからって必死に説得して、そのついでに「六十になる前には死ぬから」って漏らしたら「死ぬのぉ〜〜!?!?」ってまた騒然とする。ドラゴンからとったら六十なんてまだまだ子供。周りのドラゴンたちは急に「長生きさせなきゃ」ってわいわいしだすし、
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人間の嫁が来るぞ!ってことで付け焼き刃の知識で歓迎会とかすることになって。「肉は生では食わんらしいぞ」「じゃあどうやって食うんだ?」「なんと、焼くらしい…!」「えー!うっそー!」みたいなやり取りがある。んで、火を吐く系のドラゴンが「いくぞ?いくぞ?」ってちりちり小さい炎を出して twitter.com/kiyokiyomaroro…
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肉を焼く。調整間違って消し炭にしたり、逆にどれだけ時間をかけても焼けなかったり、試行錯誤していい感じの焼けた肉を作り出す。歓迎会で肉を前にした人間をみんなそわそわして見てる。で、「なんかすごい見られてる…」って思いながらも、むしゃ…、って肉を食べたら「わっっっ!!!」ってドラゴン
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の文化に合わせてみる。けど、たまに噛み合わなくて(人間はふわふわした毛の上で寝るらしい。え?藁の上じゃ駄目なのか?しょうがない羊を並べてみよう、って寝室に羊をたくさん押し込んでみたりする)お互いギョッとする。
あと、人間は愛情表現としてお互いの体を抱きしめたりするらしいぞ、って
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みんな盛り上がる。肉焼き係のドラゴンが周りから「やったな!」「食べてるぞ」って羽根を叩かれて「へへっ」って嬉しそうな顔して。人間は「?」ってなりながらむしゃむしゃ肉食べてる。
他のことも大体そんな感じで、風呂を用意してやったり、着替えを作ってやったり、みんな色々考えてせっせと人間
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知った夫がいい雰囲気の時にガシッて体を掴んだら「捕食される!」って勘違いした人間に「ぎゃーっ!」って叫ばれる。で、違うのに…食わないのに…っていじけてたら事情を知った人間にギュッて体を抱きしめられて。「これは…なかなかいいものだ…」ってほこほこする。ハグ好きドラゴンの爆誕。
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格好いい男が恋に振り回されて泣いちゃうのも好きなんだ。
スラっとイケメン営業職がゴツい猫背髭面の研究職に惚れて、事あるごとに部署に出向いて、やれ出張土産のお菓子だ何だと持っていくんだけど毎回嫌そ〜な顔されて。でも本人は「仕事もできて顔も良い俺に構われて嫌な気はすまい」とか思って、
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なんか突然猫になっちゃった男。ぐぁーっこんなんじゃ会社も行けないし、ってことは家賃も払えないし飯を買うことも風呂に入ることも出来ないし俺に死ねということかーーっ!たしかに最近激務続きで「はぁんもういっそかわいい猫ちゃんになりたい」って言ったけどそれは衣食住完備された環境でごろごろ
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夫3人といずれも死別したせいで職場で「死神」って呼ばれてるバツ3Ω。苗字が鬼ケ原なので「死神鬼ケ原」ってなんか悪役レスラーみたいな呼び名に。新入社員くんの教育担当に任命されて、新人くん「え…俺の担当死神鬼ケ原って呼ばれてるんですか?俺殺されるんですか?」ってわなわな。で、初顔合わせ
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相性の良い人の匂いって良い匂いに感じるんだって。っていう話を小さい頃から信じてたけど、親でも可愛い女の子でも仲のいい友達でもだーーれの匂いを嗅いでも気持ち悪くなっちゃう男。俺には運命の人なんていないんだスンスンって孤独を募らせて悪魔を召喚する。俺の相性最高パートナーを見つけて
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隣に住む兄弟の、弟の方のことが小さい頃から好きで好きで、でも「男同士だし、歳も離れすぎてる。こんな気持ち悪い感情には蓋をしておこう」と思ってる男の子。ちなみに兄の方は同級生で親友。でも何かのきっかけでその気持ちが兄にバレて「男なら誰でもいいん?それともうちの弟だけ?本気?」って
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捨て猫獣人を拾った男。なかなか懐かないな〜どうしようかな〜って風呂に浸かってたら、すりガラスの向こうにぼや〜っと猫獣人の影が見えてビクってする。猫獣人は男が水で溺れてないか心配でいつも見にきてたんだよね…っていう。
夜中に「う、なんか息苦しい…」って起きたら顔の近くに猫獣人が
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この捨て猫獣人くんは血統書付きでそれなりのお家で暮らしてたんだけど「こんなに大きくなるとか聞いてないし。もっと小型種が欲し〜」ってあっけなく捨てられた子。ちょっとでも小さくなろうと体を縮めてみたり餌を食べずにけそけそに痩せたりしたけど小型種みたいにはなれない中型種。で、怪我して twitter.com/kiyokiyomaroro…
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未亡人のお父さんが美人で儚げで蠱惑的すぎて、連れてくる彼氏みんなそっちに行っちゃう男の子かわいそう。夏のある日、彼氏を連れて家に帰ると薄着で水やりしていたお父さんが「あ…〇〇のお友達?」って振り返って。きらきらと飛び散る水とどこか儚いその笑顔に虜になる彼氏。二日後に「ごめん…、
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「お前に必要なものは全部俺が買ってやる」ってカードチラつかせながら恋人の買い物にむりくりくっついて来たはいいものの、1軒目が早速カード使えない店(商店街のお豆腐屋さん)でしょんぼり顔するスパダリ好き。続く2軒目3軒目(八百屋、精肉店)でもそんな感じで「なー!カード使える店行こうよ
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行こうよ行こうよ〜」って散々駄々こねてようやく連れて行ってもらったドラッグストアで洗剤の詰め替えとトイレットペーパーをカードで買う。ほくほく顔でトイレットペーパー(2倍巻)を抱えるスパダリを見て「かわいいな」って思う堅実な恋人。お礼にロールキャベツ(肉と豆腐1:2)をご馳走してあげる。
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見た目すごく地味なんだけどエッチが好きで経験豊富な地方出身男の子の話。
都会の大学に入学してオリエンテーションで隣になった男の子がめちゃくちゃイケメンで「はーヴィジュアルつよ」って思ってたらなんかすごい真顔で前向いてるから「どうしたの?」って聞いたら「筆記具丸忘れした」って無表情
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イケてる(と自分で思ってる)リーマン。いつもはきっちり髪を撫でつけてスーツでビシッと決めてるけど、休みの日はよれよれスウェット。んで、ボーッとスーパーに行ってカップラーメンを吟味してたら「あれ、先輩?」って話しかけられて。振り返ればそこには後輩(めちゃくちゃ営業成績が良くて