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ただし、本書にしても13年前の事典。それ以降の研究成果もまた、見通せないほどに積み上げられている。これは私の専門とするヴァイマル共和国研究にも言えることだが、次々に発表される先行研究を確認するだけで本当に精一杯。すべて精読していたらそれだけで一生が終わる。それほど研究者の層が厚い。
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ここでは、当時の闘争の様子を記録した永井一郎の日記が引用されているのだけど、次のくだりには胸が熱くなる。
「肝付(兼太)組織部チーフを中心に加藤(治)、立壁(和也)のオルグ成功。」
スネ夫とジャイアンは、1973年の闘争でも一緒だったという…
※ちなみに加藤治は初期ドラで先生やスネパパ役。
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Rechtsextreme rufen in Deutschland zu Ausreisen in die Ukraine auf. Innenministerin Faeser will das verhindern, die Polizei prüft Ausreisesperren.
taz.de/Krieg-in-der-U…
ウクライナでの戦闘参加を熱望するドイツのネオナチ問題に関する記事。ネオナチが戦闘経験を獲得することの危険性。
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文学部紀要『史淵』電子化完了、90年分を全公開
lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/28536
「『史淵』は、昭和4(1929)年に九州史学会の学会誌として創刊され、現在は九州大学大学院人文科学研究院により年1回刊行されている紀要です。90年におよぶ長い歴史をもち、主に歴史学、地理学、考古学研究に関わる」…ついに。
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外務省より:シェンゲン協定加盟国に滞在中の人が2020年3月21日午前0時(日本標準時)以降に日本に入国した場合、「全ての入国者(国籍は問いません。)に対し、検疫所長の指定する場所で14日間待機し、国内において公共交通機関を使用しないよう要請する措置」が取られる。
mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/p…
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研究者志望の院生・学生が大学教員の労働実態を間近で見て夢を諦めるの、本当に良くないと思うので、この構造的問題をなんとかしないとなあ。
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どうしても「ナチズムは社会主義だ」とか「ヒトラーは社会主義者だ」とか言いたい人、まずは中村幹雄先生の『ナチ党の思想と運動』名古屋大学出版会、1990年や、熊野直樹先生の「ボリシェヴィズムとナチズム:二つの「国家社会主義」」『西洋史研究』 新輯47号(2018年)を精読してからにしましょう。
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あのスカートを「自然な描写」と擁護するのは、どう考えても不可能だろう。それは高海千歌(ちかっち)のキャストであり、また半身であるところの伊波杏樹さん(あんちゃん)が、オリジナルパネルと並んで写った画像を見れば一目瞭然。なぜ「2.5次元」を自らぶち壊すのか…
excite.co.jp/news/article/R…
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今の政府がどれだけヤベーことやってるか、政府を大学、国民を学生に置き換えて説明すると、理不尽な落単について大学側に問い合わせても、「成績評価は正当におこなわれている」の一点張り。埒が明かないので答案や評価の記録を照会しようとしても、「すでに廃棄した」と言われるぐらいのヤバさです。
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遊興や旅行のために外出しようが、仕事のために外出しようが、ウイルスの拡散可能性という点で機能は同じなのだから、休日に渋谷を行き交う私服姿の若者ばかりを捕まえ、批判しても意味がない。平日に丸の内を行き交うスーツ姿の企業戦士を捕まえて、「お前ら何で外出してんだ!」と批判するのも大事。
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「左翼党の内政専門家、マルティナ・レンナーはすでにこう警告している。『ドイツのネオナチがウクライナでの戦闘行為に参加した場合、帰国後には戦闘で獲得した経験を通じ、国内の治安に大きな危険をもたらすでしょう。』」
100年前、バルト出兵に参加したドイツ義勇軍が同じことやらかしたからな。
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新自由主義が日本社会に浸透していく中、「真に救われるべき人」論法が幅を利かせて久しいが、かつて長谷川氏が指摘したように、これを突き詰めていくと「真に救われるべきは死者のみ」というブレヒト的展開にしかならない。「死ぬこと以外かすり傷」ならぬ「死者以外カス」。
twitter.com/hhasegawa/stat…
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ちょうど2ヶ月前のTweetを再掲。このときは日本から諸外国へと旅立った留学生が梯子を外されかけた(人によっては完全に外された)わけだが、今回は諸外国から日本に来てくれた留学生が梯子を外されかけている。ただでさえ不安な状況下でこの仕打ち…禍根は計り知れない。
twitter.com/heero108/statu…
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「一次史料ばかり収集しても関連する研究文献をきちんと読み込んでいなければ、研究者ですら思い違いを免れない。歴史学で卒業論文を執筆する学生が「研究史が何よりも大事だ」と耳にタコができるほど聞かされるのも、基本的には同じ理由による。」
#声に出して読みたい日本語
iwanami.co.jp/book/b628046.h…
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知的な父が晩年ネトウヨに 喪失感・孤独が「嫌韓」に?:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASMBJ…
この記事を読み返して、「生き生きとした差別」「充実感のあるヘイト」というワードが思い浮かんだ。その先にあるのは、おそらく「楽しいジェノサイド」だろう。
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まあ、自国の留学生のフォローすらまともにできなかった国に、他国の留学生のフォローを望むのも酷な話かもしれんが、だからといって、こんなことを許すわけにはいかない。
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Eテレの『100分deナショナリズム』(nhk.or.jp/meicho/famousb…)視聴ちう。大澤真幸がアンダーソン『想像の共同体』におけるナショナリズム論を紹介したのち、稲垣吾郎が自分たちの独立とそれによる結束力・連帯感の強まりを、ナショナリズムのメカニズムと重ね合わせて語っていたのが印象的であった。
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独語記事を紹介した下記ツイートに対し、ドイツのネオナチがもっぱらウクライナ支持と勘違いしている反応がいくつか見られたので、釘を刺しておきます。ドイツのネオナチの中には、ロシア支持派もウクライナ支持派もいます。ドイツの極右シーンはそれほど単純ではありません。
twitter.com/heero108/statu…
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学生さんより、ドイツ近現代史関係で読むべきサイトを訊ねられたので、浅田進史さんのブログ(asadashinji.hatenablog.com)を全力でオススメしておいた。
最新の研究トレンドはもちろんのこと、学会や文書館の情報、さらには各財団の活動や「歴史認識」論争などがほぼ毎日紹介される、すごいブログです。
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「ガス室送りを免れた生存者は戦後、恐怖の体験を証言してきました。イタリアのリリアナ・セグレさん(91)もその一人
…リリアナさんには近年、ネットでの脅迫や中傷が相次いだそうです。今は一九三〇年代と似た状況なのでしょう。社会に差別やヘイトが満ちているのです。」
tokyo-np.co.jp/article/155886