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コントレイルは普通なら勝っとる。乗り方も仕上がりも文句なし。惜しむらくは勝ち馬の勢いが上やった。グランアレグリアの位置取りには驚いた。3強では一番後ろに構えると思っとったから。馬場的にゲート出たらって奇襲やったのかな。距離はやっぱり気持ち長い。ただ、後続は離しとるし超立派な名牝。
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華奢なテーオーロイヤルにはちょっとタフな馬場やったかも。ただ、負けた相手が相手やから頑張ったと思う。アイアンバローズはもう一列前で運びたかった。バテないしぶとさが持ち味やから位置取りやね。空馬に影響受けてもうたんがタガノディアマンテ。マカオンドールはあの方に目をつけられたからな。
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ソダシに勝ってくださいって展開やったけどね。飛び上がるようなスタートをリカバリーしてからは理想的な位置取り。ただ、4角手前から追っ付けるような手応えが不可解で、そこからは何もなかった。明確な敗因が分からねえし、他の有力馬が普通に力を出しての決着やからね。ソダシだけが走らんかった。
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タスティエーラ。こう言ったらなんやけど、この馬だけが力を出したって感想。ローテ考えてもタフやし、キャリア積みつつ精神面を鍛えてきた結果やね。ソールオリエンスはオレ目線で凡走。位置取り悪くなかったけど反応が物足りなさすぎた。ハーツコンチェルトも青葉賞からこれくらいは走れるもんな。
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テイエムスパーダ。開幕馬場で48キロなら止まらない。馬の気に合わせて小細工なしって判断できたのが素晴らしい。見てても聖奈の鞍はまりは新人の中で抜けとるし、何よりスター性を持ってる。福島もいかにも開幕週って決着。フェーングロッテンはブリンカー効果の賜物。距離短縮とペースでかみ合った。
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確かな技術と独特のセンスを持ち合わせてた名手。四位君、お疲れさまでした。やっぱりダイワスカーレットでウオッカと、ブエナビスタでレッドディザイアと駆け引きしてせめぎ合った牝馬クラシックが思い出深い。これから益々忙しくなるはずやけど、どこかでゆっくりとあの頃を語りたいね。
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キンカメでダービーを勝たせてもらって、その翌年にディープのようなスーパーホースが出てくるとは思わなかった。それも、同じ馬主さんやから。セレクトセール出身で、実績で産駒でその価値を高めて、日本競馬のレベルを飛躍的に押し上げた。とにかく世界一忙しかった馬やで、ゆっくり休んでほしいね。
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スターズオンアースには驚いた。普通なら差してこれんペースと位置やったもん。馬体増えてたのにも好感持てるし、4歳牡馬勢との対決を是非見たい。ルメールで使い分けられちゃうか。マテンロウレオはノリの読みがハマった。勿体なかったのはマリアエレーナ。主張して位置取ってれば圏内に加われとる。
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ヒシイグアスは調教から二人三脚のレーンと息ピッタリ。一番いい位置で競馬しとったし、あれで負けたら仕方ない。デアリングタクトはまだまだ途上で地力で掴んだ③着。ディープボンドは良くも悪くも持ち味出しとる。エフフォーリアは大阪杯のまま。自分からのところがなくて終始スイッチ入らなかった。
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ソングライン。逆境に強い乗り役だからね。とにかくスムーズさを心がけて、4角から直線にかけて迷わずの進路。内からサリオスがファイトしてきたことで馬の気持ちも切れなかった。そのサリオス、シュネルマイスターは地力やね。どっちも調整に苦労してた印象で、このくらいの時計に収まったのも要因。
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有馬記念週にちなんでダイワスカーレット。名勝負なんて言われてるけど、ウオッカに負けた天皇賞秋がオレの中では最低のレース。ただ、あのハナ差で底力を改めて感じたし、有馬記念で逃げる覚悟ができた。行った馬が全部つぶれるペースの逃げ切りだもんね。時代を先駆けた女傑って言ってもいいでしょ?
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タイトルホルダーは海外遠征の疲れやね。春のデキやったら、ひと踏ん張りあったと思うよ。ジャスティンパレスはマーカンドが色気持ちすぎてた。彼らしく、終いの競馬に懸けてたら分からん流れやった。今日の馬場で位置取ってイン狙ったら厳しい。ヴェラアズールはJCが全てにおいてかみ合ってたからね。
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ジャスティンパレス。成長力といい距離の融通性といい、ディープっぽくないディープ産駒。ともあれベストは2000mちょいやと思う。能力でカバーした感もあったし、1枠からあの進路を選んだルメールは流石。また、その道を作ったのはディープボンド。キレ味に屈したけど、歴戦のキャリアを存分に魅せた。
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イクイノックス。ああなると先行馬はパンサラッサを捕まえに動かざるを得ないし、かと言って後ろも気にしながら仕掛けが難しくなる。展開的に向いてルメールの判断も絶好やったけど、菊花賞アスクビクターモアのレコードがこの馬の地力を裏付けてた。成長しとる?って映った馬体も仕上げてた証拠やね。
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スターズオンアース。終わってみれば横一線の力関係。相手なりに走れる強みを好枠と経済コースで活かしきった。上手く乗った順に決まったレースで、ユウガの騎乗には焦りがなかった。ウォーターナビレラも勝ちパターンやったけどな。スカッとした好仕上がりでハナ差を除けばユタカちゃんも完璧やった。
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デアリングタクト。テンションからぶっつけローテは正解やったし、お誂えの力が要る馬場で、有力と目されるライバル達が負かすなら前でと動いてくれた。能力然り、心理戦でも勝るほど抜けた能力だったってこと。松山も折り合いに専念して不利のない理想的な立ち回り。獲るべくして獲った牝馬三冠やね。
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メイケイエール。大外枠からの延長ローテでやっぱり行きたがった。ただ、あれだけ苦労しても、追ってからしっかり伸びとるからね。ヴィクトリアマイルやなくてここはナイスローテやったけど、次はどうするのかな。今日のを見ると1200m照準でいったほうがいいと思う。このメンバーでは地力歴然やった。
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おめでとうございます⚾️
週末は競馬(ドバイワールドカップデー)の番やね。
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ジャックドール。チーム矢作の隊列に翻弄されず上手く乗った。ただ勝ったんやなくて、G1にも繋がる勝ち方。地力で洋芝こなしたけど、フットワークからも軽い馬場のほうがより向いとる。天皇賞が楽しみや。パンサラッサは行かせてもらったんが大きかった。ここ2走のダッシュの鈍さはちょっと気になる。
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パンサラッサは最近ダッシュの鈍さが気になってたんやけど、ここでキッチリと修正してきた。厩舎の手腕が素晴らしい。あのスタート切れるなら絶好枠やし、奇をてらったノースブリッジも引くしかなかった。ダノンベルーガは鞍上の読みは冴えてたけど、展開的に内枠が仇になった。この馬も仕上げてたね。
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メイケイエール。スタート決めて逃げるかもと思ったけど、行きたい馬を行かせてしっかり折り合った。差しの流れを早め抜け出しで押し切ったで、地力がやっぱり違うしコンビの息も合っとる。毛ヅヤなんかからも、次はもっと良くなりそう。そうなると引っかかる可能性あるで、真価を問われる本番やね。
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マカヒキ。G1でいつも一生懸命に走っとるからね。このメンバーで能力だけ走ったら勝ってしまった感じ。ただ、8歳までダービー馬を使って勝つ陣営の姿勢は素晴らしい。アリストテレスはこれが能力なのか、デキが戻ってないのかむしろ案外。キセキは加齢で掛かれなくなった。ピークは越えてしまっとる。
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アーモンドアイ。危なげない芝G1 8勝目やった。涼しい顔で直線半ばまで持ったまま。どんな条件もこなして、これを達成する人馬は凄い。全ホースマン、ファンの励みになる勝利。フィエールマンには驚いた。馬体減らして発汗。お世辞にもいい気配やなかったけど、2000mであのキレ味がディープなんやな。
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クロノジェネシス。レイパパレが距離を懸念しながら乗って、キセキもゲート出たものの正攻法。ほぼ道中ままの着順になる落ち着いた流れをレベルが違う脚で差しとるからね。ただ勝っただけでなく、それこそ凱旋門賞にも繋がる内容。展開を読んで動ける強みがあるし、日本馬最強を掲げて挑戦してほしい。