雨 滴 堂(@Utekido)さんの人気ツイート(新しい順)

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お疲れさまです。 先日の育児をめぐる男女の意識のズレについてまとめました。ご反応くださった苦しみ経験者各位へのお便りは、8と9にあります。皆様に敬意を込めて。 産後のつまづきダイアローグ|雨滴堂=Utekido= @Utekido #note note.com/utekido2019/n/…
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いつか素敵な家をつくるとき、当事者であり続けることの重要さと、傍観者になり果てた時に失うものと傷つけるものの大きさを、思い出してくれたら、いいかなと思います。 いっぱい幸あれ。 乱文失礼しました。
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ここまでお読みになったらお疲れ様です。そろそろしめましょう。 ダブルスーツさんは素晴らしいことにまだ20歳ということなので、これからどんな人間にもなれますし、素敵さに磨きをかけることもできますし、素敵な人に出会える可能性も持っていますね。
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10キロ近い装備を終日降ろせず補給もままならず緊張感とともに走り続けた人が「疲れた、休みたい」とこぼした時、10キロの荷物も緊張感も持たずお昼ご飯を30分かけて食べて普通に走っていた人が「オレも」と言ったら、返すべき言葉は本当にそれですかとなりはしないでしょうか。
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同じスタートラインから歩き出したのに、この景色の差はなんでしょう。悲しき荷物の差は、なんでしょう。女は育児がうまく、男は育児なんか知らないもんわからないもん、ぼく疲れてるもん、そんな、日本社会に漂う空気は、赤ちゃんとその親を幸せにするものだとはわたしには到底思えません。
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協力しようか、じゃないのです。あなたが当事者なのです。たとえはアレですが、動けない味方を抱えて戦地を駆け抜けないといけない時に、隣にいる、戦友と信じている人間から「何か手伝うことあるなら言って。俺わからんから」と言われたら、「てめえ脳ミソついてねえのか」となりはしないでしょうか。
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男も女も、ないのです。足掻くしかない中で、疲れて帰って来る愛する人のために、寝不足の心身に鞭打って、初陣の混乱を掻い潜り、赤子の投げたあらゆる物を拾い、泣くのを宥めつつ一品多く作るのです。しかし“協力方法を具体的に示されていない夫”は、言うのです。「母親ならもっとうまくやれない?」
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『お互いが「対話的に」協力していく』と言っている暇はだいたいの場合において無く、今すぐ動ける者が動く必要があり、できなければ一家がノロで数日間再起不能に陥るような、具体的なトラブルに発展したりします。
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障害が見つかったら、自分たちの親にはどちらが説明しますか? 子の担当医とはどちらが頻繁に会いますか? 入院に付き添うのは? 朝夕、薬を飲ませるのは? 痰の吸引は? 備品の調達は? 知能検査に付き添うのは? 発話訓練は?
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親同士で細かな分担、たとえばゴミ出しは夫がやって哺乳瓶を洗うのは妻がやりましょうねといった分担を決めておくのはできるでしょう。では、夜の2時にむずがり泣き出した子を抱っこしてあやすのはどちらにしましょうか? 3時は?
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出勤直前に吐いた子を抱き上げて宥めるのは? 朝イチで小児科に連れて行くのは? 職場に遅刻の電話をするのは? 吐瀉物を片付けるのは? 後で子どもが食べられそうなものを考えて買いに行くのは? その間子どもを見ておくのはどちらにしましょうか?
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特筆すべき支援を必要としない子でも、生まれて5年間くらいに起こるすべての業務を事前にあらかじめ想定し分担しておくのはとても無理で、その場その場で考える瞬発力と対応力が求められるのは、非常時さながらです。
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ここでダブルスーツさんの言葉をもう一つ引用します。 『女性の方が理解が深い以上、どこまでの協力が必要かを明言してくれると非常にうれしいものです』
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さて。ちょっと放っておけば落命してしまう脆い命を、二人の宝物を、大切な我が子を、なんとか手探りで生かして育てている女性にとって、この言葉は圧倒的にひとごとだというのが、おわかりいただけるでしょうか。
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この得手不得手に男女差はなく、「女だから上手いはず」という思い込みも無意味なら、「男だからわからなくても仕方ない」といった言い訳も無意味です。育児は実践あるのみです。
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ただ妊娠と出産の苦しみを経験するのは女性のみですので、男性はこの時、無力を理由に傍観者となるか、意欲的に苦痛の緩和に知恵をしぼり行動する戦友となるかは選べます。
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なぜ熱を出したのか、なぜ嘔吐したのか、教えてくれる人はいません。日々の観察、日夜の育みを通じて、傾向を捉え、把握して予測して明日に活かす、その連続です。
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きょうだいがいた人でも、自分の子育ての経験はないのでゼロからのスタートになるでしょう。育児書に書かれているのは基本的な事柄にとどまり、あなたの赤ちゃんが何を好み何を怖がるか、いつ喋り出しいつ歩き出すかなど、どこにも記されていません。
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あなたはこれまでの20年の人生の中で、なんとなく、子育ては女がするものであり、男は協力する程度のものだというイメージを作り上げてきたのかなと感じました。 日本にそういう男性はわりと多く、夫であり父である彼らの当事者感覚の欠落とお客様感覚は、長年多くの女性を追い詰めています。
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しかし現実に、多くの男女は自分たちの初めての子どもをなす際に、経験の無さにおいて平等でしょう。男性にとっても女性にとっても、初めてだらけの世界です。妊娠という未知の体験、出産という未知の恐怖、一度も会ったことさえない自分たちの赤ちゃんという未知の生き物。
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いつか、ダブルスーツさんが誰かと、子どもをなしましょうとなった際、相手の彼女はすでに子どもを育てた経験を持っている前提でしょうか。どこかで出産育児を何度か経験した上で、あなたと子をなすのでしょうか。彼女の方が子育てについて理解が深いというのは、一体どういう理由からでしょうか。
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ご確認ありがとうございます。もう少し掘り下げさせていただきますね。 ダブルスーツさんは育児を巡る男女について、このようにお書きになりました。 『子供を育てる経験則をなかなか手に入れにくい男性』 『経験が得られやすい女性』 『女性の方が理解が深い』 さて、これらについて私見を述べます。 twitter.com/uniuniversi/st…
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わたしはこれからもそういう意図で、はからずも苦労の渦中に放り込まれた誰かに向けて、海に小瓶を流すように呟くつもりでいます。「残念な過去と残念な家族は変わらずとも、あなたの未来は選択で変えられますよ」と。 少しは「産まなきゃいいのでは?」への回答になりましたでしょうか。 以上です。
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切迫する現在の責任を、過去の本人の選択に見いだすのは、冒頭述べたように技術的にはとても簡単に問題をないことにする方法です。しかし問題はすでに生じ、過去は変わらず、人間も容易には変わりません。視野が狭まるほどの悲しみと落胆の中にあっても、未来が残っていることだけは確実な事実であり、
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でも今は、かつてよりは多少、女性の人権の扱いもマシになり、服従以外の選択肢もある時代になりつつあるとわたしは見ます。それはひとえに先人たちのおかげです。死なずとも殺さずとも、離婚することで『駄目な夫』から離れる選択肢が残されています(実現可能かどうかは個別の状況によりますが)。