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たい訳ではない。むしろ教育資本の貧しい環境に置かれた者が何とかその格差を埋めようともがくなかで、こうしたお金のかからないコンテンツを使って社会的な浮上を図ろうとしているように感じる。教員としては一人ひとりの学生と根気強く向き合うしかない。
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学生に日本語のレポートを書いてもらうと、以前は右翼系ネットサイトを参考文献に上げてくる学生がたくさんいたが、最近では論破系や陰謀系YouTuberのサイトを参考文献に上げる学生が増えてきた。紙媒体の参考文献を上げるように伝えると、コスパが悪いと言われてしまった。いまの若者がどうだとか言い
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奨学金返済完了の通知が届く。泣きたいほどうれしい。大学院を出てから正規の仕事が見つからず、台湾でいくつも仕事をかけもちしながら今からは考えられないほど円高だった日本に毎月お金を送る苦しさと惨めさは、今でもはっきり覚えている。一日も早く奨学金の返済が不用になる社会になってほしい。
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遠藤周作『沈黙』を授業で取り上げた際、香港から来たある留学生が圧倒的な暴力からこの島に逃げてきた自分はモキチやガルペのような強い人間を見ていると辛くなる。キチジローやロドリゴのような弱者にこそ救いがあると言っていたのが印象的だった。
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廟の管理人のおじさんが「面白いもん見せてやるよ」と言うので何をするのかと思ったら、媽祖とその眷属が突然パーティーバージョンになった。パリピ孔明ならぬパリピ媽祖。
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@LizLi702 この三つは日本でも禁忌とされるけど、微妙に理由が違うものがあるのも面白いよね。
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台湾の禁忌はだいたい「鬼(幽霊)」と関係することが多く、本当にお化けが怖いんだなあと感じる。
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台湾の文化的禁忌をテーマに作文を出題したら、以下のような回答が出てきた。
👻ホテルの空き部屋に入る際に必ずノックする
👻旧暦7月には水辺に近づかない
👻屋内で傘を開かない
👻食事の際に鏡を見ない
👻米粒を残さない
👻夜洗濯物を外に干さない
👻夜道で呼ばれても振り返らない
👻月を指差さない
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金カムの実写化、学生からアシリパを演じるアイヌ人は誰でしょうねと言われたので、アイヌ語が流暢に話せる若いアイヌ人の俳優さんを見つけるのは難しいんじゃないかなと答えると、台湾では原住民言語を話す原住民の俳優はたくさんいますよ。日本はなんでいないんですかと不思議そうな顔をされた。
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人文社会学を学ぶ必要性といったテーマでレポートを出題したところ、台湾の学生たちは人文社会学が学ばれなくなれば、自国の歴史や文化が発展しなくなるといった回答が多かったが、香港から来ているある留学生が自由が死ぬと書いていたのが印象的だった。