麻布競馬場(@63cities)さんの人気ツイート(いいね順)

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そして先生は東京から転落しました。先生には特別な価値なんてものはなくて、ただ人を見下し、それでいて見下し続けるだけの努力も能力もなく、すぐにその薄っぺらい自信をひっくり返されて、今度は地面に這いつくばった自分が見下され笑われることの繰り返しで構成される惨めな人生だけが残りました。
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今年で30になります。僕、恥ずかしい話なんですがこれまで一度もデートに行ったことないんですよ。もちろん彼女がいたこともありませんよ。最近ニュースで話題でしょう。なんでなんでしょう?僕が悪いんですか?それとも社会が悪いんですか?僕の人生を振り返ってみるので、みんなで考えてみませんか?
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たぶん先生は、自分は特別な人間だと思っていたのです。東京で生まれた人が東京で何となく生きるのとは難易度の違う人生を、先生は自分の力で生き抜き、そして自分の力で東京に辿り着いたのだと思っていたのです。先生にとって東京は特別な場所でした。自分の特別な価値を証明してくれる、特別な場所。
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青山のアクアパッツァで両親とシャンパンを飲んでいたら、家族LINEに姉からアクアパッツァの写真が届いた。同棲中の彼氏が作ってくれたらしい。皮は破れ、煮汁で茶色く染まった鯛。ニトリのフライパン。湯気で曇った写真。姉の人生みたいに無様だな、と思った。今日は私たち双子の、30歳の誕生日。
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先生は違うと思っていました。先生は先祖代々続いてきた怠惰と無能の鎖をまさしく自分の力で引きちぎり、一族で初めて東京に出て、そこで成功して、二度とこの街に戻ってこないんだと、そう信じていました。帰りの新幹線。東京駅のホームから丸の内の端正な街並みが見えたときの、あのときの気持ち。
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成人式で地元に帰って愕然としました。もうこの街に先生の居場所はないし、いたくもないなと思いました。ヤンキーは相変わらずヤンキーのまま偉そうにしていたし、岡大に通う元同級生たちは、久々に会った僕を駅前のマックに連れて行って、怪盗ロワイヤルなんかの話を延々としていました。
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高学歴の飽き性はよくよく見ると「効率よく器用に生きるのが得意なので何事もすぐに70点くらいを取れてしまい『簡単だな』『つまんねぇな』と思ってしまい辞めてしまう」が多い 結果何ひとつ極めることなく人生を終える
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研修を一通りやって、先生は本社のグローバルマーケティング部門を希望していました。配属は僻地の工場の総務人事。最悪です。縁もゆかりもない北陸のその街は、ゾッとするほどにこの街と似ていました。イオンとドンキ。パチンコと風俗。どこまでも続くように感じられる、長い長い灰色の国道143号線。
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大人になるってのはデートでお台場に行かなくなること。付き合う前にわざわざ告白なんかしなくなること。あの頃の僕らはデートでお台場に行ったね。観覧車で告白して付き合ったね。あれから10年経ったね。二人とも大人のふりをして、東京で傷だらけになったね。あの日のお台場デート、まだ覚えてる?
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恥を忍んで管理会社に「部屋が大麻の匂いです」って言ったら業者さんが来てくれて「確かに…」と言ってくれて原因を調べてくれている
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昔は寿司屋やるってなると職人さんがお金貯めて自前開業が多かったけど最近はお金持ってるおじさんがお気に入りの職人さん捕まえて2,000万ポンと出してお店作って握らせる経営と執行の分離みたいなのが流行ってるおかげで若い職人さんの独立が増えたらしい(それを独立と呼ぶのか怪しいけど)
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「人格と関係のないクリエイティブをやる」というある種の安全地帯から離れて「好感度勝負」に行ってしまうと炎上したときに取り返しがつかなくなるという話は芸人/芸能人はもちろんのことクリエイター全般に通用する もともとダメな人間はそもそも薄っすらいいことを言わないほうが良いという話
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東カレはやっぱり芸人出演回が生々しくて良い 男女の組み合わせの「バランス」が大変リアル
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地方から東京の大学に出てきて東京の会社に就職するもメンタルやってしまい県人会で仲良くなったおじさんに紹介された後継ぎのいない地元の名産屋かなんかを継いだ友達がFacebookでロクにいいねのつかない地元アゲ投稿を続けてるのを見ると「正しい選択肢だったと自分に言い聞かせてる感」が出てて辛い
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「笑ゥせぇるすまん」読んでると金がない金がないと困ってる人が毎晩毎晩飲みに行ったり賭け麻雀したりしてて「その辺の描写が妙にリアルだな」と感心する 金がないからと高円寺のガールズバーで働き始めた友達が平気でタクシーに乗りウーバー頼んでたのを思い出す
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「若手から裁量を持って活躍できる御社で、圧倒的に成長したいです!」パチリ。深夜2時。数年前リクルートスーツを着てそう絶叫した会議室で、僕はひとり翌朝の会議資料の束をホッチキスで留めていた。人と違う選択をしようと入った人材ベンチャーで、慶應卒の僕の二十代は擦り切れようとしていた。
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そういうときにただ「ダサいなぁ」「刺さらないなぁ」と言っても別にあなたの格が上がるわけでもないので気を付けようね
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家を買ったんです。自由が丘の、目黒通り沿いの中古マンション。築年は古いけど、中はオシャレにリノベしてるんですよ。僕の人生みたいでしょう?表面だけピカピカに見えて、白い外壁は黒ずみ、鉄骨はじゅくじゅくと朽ちてゆく。瞬きする蛍光灯。妙に明るくて薄ら寒い、共用廊下みたいな僕の人生。
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丁寧な暮らしに憧れてお花のサブスク始めてみたけど仕事のストレスで「いまは丁寧に暮らしてる場合じゃないな」と部屋も散らかしたまま深夜まで飲み歩いてた時期に来る日も来る日もポストにお花が届いてて責められているような気分になり即解約したという話を聞いた インサイトが詰まってる
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独身男性がスパイスカレーみたいな手間のかかる料理をやり始めるのは結婚や転勤で遊んでくれる友達が続々と減ってゆくので時間のかかる趣味で孤独な時間を潰さないと気が狂いそうになるためで彼らにとって料理は「赤ちゃん」「子育て」と同義だし本音としては「助けて」ということなんだよな
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あんなホームラン打たなければよかった。小気味のよい金属音の残響。夏空に突き刺さる白球。地区予選の一回戦。引退前のお情けで出た代打。緩い放物線を描いた打球がスタンドに落ちるまでのその永遠のような一瞬に、適当な大学を出て銀行員にでもなるはずだった僕は、囚われて出れなくなってしまった。
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これ友達の誕生日とかに作りたすぎる
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「高いフレンチもいいけど安いラーメン屋で喜んでくれる子がいい」と言ってる男は永遠にあなたを高いフレンチに連れて行ってくれない(ジョージアの古いことわざ)
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港区近辺で飲んでると「この人が "日本" を裏で動かしてるんだよ」みたいな詳細不明のおじさんを紹介されることがあるので「へぇ〜これまでどんなすごいことをしてくれたの?」と聞くとだいたい「ウルトラのVIPとか余裕で取れる」みたいな答えが返ってくる
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「開成中出身コンサルタント在籍」