萬田緑平(@ryokuhei)さんの人気ツイート(新しい順)

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「本人の好きなように生きればいい」。これが私の信念です。病院で治療しながら頑張りたい人は頑張ればいい。病院に行きたくない人は行かなければいい。私の仕事は家で過ごしたい人を支援する事。病院や治療を否定するつもりはない。ただ「本人のために」と本人の嫌がることを勧めるのはおかしいと思う
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高齢者は「認知症になるまで生きていたくない。ピンピンコロリがいい」と言いながら、高血圧の薬や血液サラサラの薬、高脂血症の薬を飲んでいる。それは「ピンピンコロリを防ぐ薬」です。言い換えれば「上手い具合に、がんにならなければ、認知症になるまで生きることを目的とした薬」です。
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歩けなくなると酸素の消費も少なくて済むから呼吸量は少なくなる。呼吸量が少なくなると呼吸筋力が弱る。呼吸筋力が弱れば咳も弱くなり、痰も出せなくなる。その頃には大抵嚥下能力も弱っている。誤飲したものを排痰出来ないので肺炎になる。これが亡くなるって事だ。誤嚥性肺炎という病気ではない。
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日本の看取り文化はまだまだ遅れている。本人の意志より家族の意志が重視さる。「食べられなくなり、亡くなっていく」という本来の辛くない死への道は、餓死として拒絶される。そして辛い延命治療(家族はそう思ってない)が行われ、結果として「辛そうだった」となる。これが日本の現代の看取り文化だ
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「緩和ケアは最後に行くところ」と思われている。だから亡くなる直前に紹介される。それでも抗がん剤治療しながら亡くなっていくよりいい。私は抗がん剤治療も緩和ケアも両方した経験から、早くから緩和ケアにかかった方が長生きすると信じている。『緩和ケアは最後に行くところ』を打ち破りたい。
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癌終末期患者。好きな酒やタバコを我慢させられている人がどれだけいるだろう。食べろと怒られている人がどれだけいるのだろう。「体にいいこと」を強制され、「悪いこと」は禁止される。恐らく命の長さには殆ど関与しない。むしろ「好きなようにさせてもらえないストレス」で生きる気力は減るだろう。
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「手術出来ない」は「手術しない方が元気で長く生きられますよ」と言う意味。手術なんかやろうと思えばいくらでも出来る。良心ある外科医は合併症に苦しむ患者を見るのはいや。しかし家族は「手術をしてもらえない」と不満。「手術出来ない」は諦めることではなく、より良く生きる為の賢い選択なのだ
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どんな素晴らしい医療に頼っても必ず人は死ぬ。つまり人生の最終章に近づけば近づくほど「いい医療」は無力になり、むしろ治療、入院、我慢、、、という「辛さ」につながる。そこに気づけた人たちは人生の最終章を楽しめる。気づけなかった人たちは辛い。いや、本人でなく家族が気付くかどうかなのだ。
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医学部の学生の実習。成績が良い学生ほど「医師の提案する治療方針に従わないのはおかしい」「医学の発展のためにも治療すべき」と本気で思っている。患者が「何を希望しているか」より、「正しい医療?」が優先されるようだ。これでは患者は満足する事は無いだろう。これが「お医者様」の現状かも。
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認知症は病気ではない。脳の老化であり、生きていられればいつかは誰でもなる状態だ。認知症という恐ろしい病気が流行っているのではない。医療の進歩により認知症になるまで生きられるようになっただけ。日本の医療が目指した素晴らしい成果。国民全員が認知症になれるようにと医療は頑張ってます!
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日本の看取り文化はまだまだ遅れている。本人の意思より家族の意思が重視されている。「食べられなくなり、亡くなっていく」という本来の辛くない死への道は、餓死として拒絶される。そして延命治療(家族はそう思ってない)が行われ、結果として「辛そうだった」となる。これが日本の看取り文化だ。
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人間はいつか必ず食べられなくなる時が来る。それが本来の寿命だ。しかしそれを受け入れられない、諦めたらかわいそうと考える家族は結構いる。「これでは餓死だ。栄養を入れてあげないのは見殺しだ」。こうして点滴や胃瘻による栄養が行われる。家族は延命治療とは思ってはいない。そんなものなのだ。
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元気がなくなり、動かなくなり、食べなくなり、眠ってるばかりになり、目覚めなくなり、亡くなる。これは餓死ではない。誰もが通る、苦しくなく亡くなる道なのだ。だけど家族はそれじゃいやだと回り道させようとする。その道は正当な道でないから辛いに決まっている。辛くなく長生きの道なんてない。
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「抗癌剤をやめましょう」。と言われると「突き放された」と受け取る患者家族が多い。抗癌剤はあくまで延命治療、最初から途中でやめると決まってる。抗癌剤治療は、ちょうど良いところでやめるのが最も延命出来るのだが、やりすぎれば命を縮めるもの。続けないと命が短くなるような治療ではない。
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「抗癌剤をやめましょう」。それは「残された時間を治療だけに使って死んでいって欲しくない。治療で命を縮める可能性があるからして欲しくない」という主治医の気持ち。そう理解してくれる患者家族もいるが、「治療法がないと言われた」「酷いこと言われた」「突き放された」と受け取る患者家族が多い
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ジャニーズは写真サイン握手なし。一日の取材中櫻井翔さんの注文は、「飲み物下さい」と次の二つだけ。自分の判断で、その患者さんと自分の(俺もいれてもらったが)写真を撮らせ、患者さんに(俺には?(汗))渡すように指示(お願い)してました。 さ、す、が、♡ファンになってしまった。
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そこに櫻井翔さんの取材依頼が来た。なんたる偶然!そして櫻井さんが訪問診療に同行。もちろん彼女は号泣でした。そして、、、医療用麻薬の使用量を増やし、痛みも落ち着き、、以前の生活に戻れた。いつもの様に腹水を抜きながら 「もう、十分でしょ?」 「ダメッ! 勿体無いから、もっと生きる!」
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1年以上、数週間ごとに外来通院で腹水を抜いていた患者さん。数ヶ月前、「残りの人生でやりたいこと」の話の中で「櫻井君にあわせて♡」とお願いされた。もちろん「そんなの無理に決まってんだろ!」と終わった。 ずっと症状は安定してたのだが、数日前から痛みが増悪し体調落としていた。
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神様のカルテ2(3/21公開) の櫻井翔さんがいっぽに取材に来てくれました。 3/27(木曜)NHK総合8:15-9:00 朝イチ という番組で地域医療の取り組みとして10分くらいですが取り上げられます。櫻井さんがレポーターとして登場、萬田の訪問診療に同行取材する形です。
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日本以外では「人間は食べられなくなる時が老化の最終形、つまり寿命」。日本ではそこからが勝負。進んだ日本の医療はそこに使われる。近年は救急医療も投入される。老化も救急車で運ばれる。大抵本人は乗りたくない(汗)。死(老化)を知らない(病院で看取ってもらうから)ツケが回ってきただけ。
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終末期とは「あと何ヶ月という状態」ではなく、「治療をした方が命を縮める状態」。しかし家族は、その状態になってからも「治療をして一分一秒でもいいから生きて欲しい」となる。死を目の前にしてからも医療に期待する家族の勝手な幻想です。本人は必ず家族より先に気づく。「治療はやばいな」って。
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余命を言われても気にしないで下さい。死の現場にいる私達ですら、余命1週間が読めないのです。余命1ヶ月とか1年とか言われても、それは命の診断じゃありません。「その位短いかもしれないから、後悔の無いように生きて下さい」っていう主治医の愛情です。言われた数字は具体的な数字じゃありません