51
出生率1.36、4年連続低下。利権に癒着ばかりで老後含め国民の不安に何も対応できない政治。労働時間含め雇用者の人生を大切にできない経営者。男性の1ヶ月以上の育休取得率1%といった信じられない差別的な状況。こんな近視眼的な自分本位の社会では当たり前の数字ですが、
52
日本に特殊なのが、ツイッターなどネットの一部で見られる女性差別に繋がる発言を現実でもガンガン聞く点です。対してここ9年住んできた欧米の土地では、現実に同僚や知り合いが話す内容とネットの一部に見られる内容は明らかに違います。日本の社会への視野の狭さに多様性の弱さの現れだと思います。
53
これ話したら差別的と見られるかなという慎重さが感じられず、驚くような内容を悪気なく流れるように話す場面に度々出くわします。もちろん深く考えている人もおられますが、差別的な言動を社会の中で表現するハードルがおそろしく低い。この問題意識が低さは今すぐ変えなければいけないと思います。
54
例えば日本では、ポルノや風俗などの性産業の前向きな利用を公言したり、料理ができる女性やマネージャーのように支えてくれる女性を嫁に欲しいなどと話したり、同僚や知り合いに対する下ネタを男性同士で言い合ったり、挙げればキリがないですが、ネットの世界が特殊ではないという特殊性があります。
55
大坂なおみさんへのバッシングについて、海外で生活し子供を育てている立場から心から絶望的な気持ちになっています。日本人は外出自粛を頑張っているのに黒人差別というアメリカの話を日本に持ち込んで感染リスクを高めるデモを煽るな、こんな信じがたく悲しい意見が日本で飛び交っています。
56
どれだけ大きな事を背負い戦っておられるか。男性が他人事な訳がなく、男性こそが向き合うべき現実だと思います。
#わたしは伊藤詩織氏を支持します
57
安倍政権はコロナ対策に特別に失敗してるのではなく、遥か昔からずっと同じ政治を続けていて、コロナで国民の多くが政治に関心を持ったのでようやくそれが知れ渡っただけです。つまり、安倍政権が変わろうがコロナが終わろうがこの先もずっと今と同様に政治に関心を持ち続ける必要があるという事です。
58
民主主義はそれを前提としており、それが面倒なのであれば、自分の思う自由で生きやすい社会は望んでいないという事を意味します。社会や政治に関心がないなら政治が自分を考慮しない事を受け入れる、つまり理不尽な政治も受け入れて耐えるという事です。どちらかです。自由と責任とはそういう事です。
59
浮気は男の本能、という不倫を正当化する謎の言葉がありますが、少なくとも私は妻だけを10年以上好きなのでそんな本能はありません。性欲が低い訳でもありません。また、仮にそんな本能が私以外の多くの男性にあったとして、で?、でしかありません。本能で法を破っていいなら法は必要ないでしょう。
60
何度かツイートしてますが、私が約20年前にアメリカの研究所を訪れた際には、教授からいい研究者になりたければまずいい妻を見つける事だと言われましたが、今はそんな差別的な事を言う研究者はかなり少ないでしょう。でも日本には女性が男性を支える、そんな価値観が未だに溢れています。
61
日本が後退してるのでなく、世界が一歩一歩進んでいく中で日本が停滞してしまっているんです。特にネットの普及後は、多様な価値観が広まり世界の変化が速まっている中、日本は日本語情報に縛られてしまい変わらず停滞し続けてしまい、結果、相対的にどんどん遅れていってしまっているのだと思います。
62
もういい加減、ただ苦しむ人を無視しているだけで、日本は平和、安全、差別はない云々を言うのはやめましょう。まずは社会に確実に存在している問題を認識する、最低限そこからスタートしないと何も始まりません。
63
水原さんへの差別、本当に酷い。私の子供の学校ではオーストリア生まれでない事で他の子から揶揄されたら大問題になります。個人のアイデンティティに関わる重大な事態だからです。文化を跨いで育つ苦労も素晴らしさも知らない立場からルーツに言及して中傷するなど、あってはならない卑劣な行為です。
64
また主語が大きいとの反応があると思いますが、職のある男性の皆さん、今の立場がある理由の一つに「男性だから」が少しもないと言い切れる人は非常に限られるのではないでしょうか。少なくとも私は、運が強く努力もしましたが、研究者としての今の立場には、男性、この要素が確実に働いています。
65
研究活動でも学会でも事務的な仕事でも、え、男性?という反応は受けた事はないですし、男性というだけでナメられるという経験はないですし、会議に出たら自分だけ男性で周囲から不必要に目立った事もないですし、育児休暇を取った後に、そのまま復帰しない可能性を問われた事もありませんでした。
66
日本にいた時から家の食事を担当し定時で帰り家事も育児も夫婦で平等を目指しやってきて、多くを女性に押し付ける周りの男性研究者より仕事時間は短く、冷たい態度も取られたりもしていますが、それでもやはり、男性だから、例え意図しなくてもそれによって履かされる下駄がある事は間違いありません。
67
そしてその差別により、就職から家事育児に介護とあらゆる場面で性別による不平等が起こっています。私はその意味で、この下駄を軽視し放置する事は、もはや差別への加担だと考えています。日本の差別がここまで強いのは、下駄を履いている事を軽視する男性が多すぎる事が主要因の一つだと思います。
68
私なんかが知る範囲でも数え上げればきりがありません。男性だから、この下駄は、特に日本ではほぼ全ての男性が日常的に履かされていると思います。そして多くの男性がこの下駄に気づかず下駄を履く状態を当り前として過ごす事と表裏一体で、女性だから、という直接的な差別が確実に存在しています。
69
さらにこの下駄は、男性自身を下駄の上にある小さな世界に閉じ込め、人生の視野を狭め、柔軟性を奪い、生きにくさを与える危険も多く含んでいます。どの方向から考えても日本では、この下駄からの脱却を求める声が男性からもっと強く出る事が必要だと思います。
70
欧米は個人主義。この曖昧な言葉を批判的に使う人がいますが、例えば先日、子供の通う学校の先生とのメールのやりとりの中でアジア人が差別を受けている話題が出ると、差別への批判と共にオーストリア人という立場からの謝罪がありました。単に個人でなく社会の中の個人、この感覚を持つ人は多いです。
71
政治には社会を大きく変えられる力があります。その意味で、公約が注目され当選した政治家がその公約を果たす努力をしなくても次の選挙で勝ててしまう今の日本はとにかく危険。その努力をしなければ政治家としてやっていけないという投票側の抑止力が働かないのであれば、政治は国を簡単に破壊します。
72
「男として」。これを「自立して仕事のできる人として」という意味で使う人が未だに多く、影響力のある立場の人もこういう極めて古く差別的な表現を公の場で疑いなく使ってしまう。日本の現在地です。いい加減、変わらないといけません。
nikkansports.com/entertainment/… nikkansports.com/entertainment/…
73
女性が男性を「キモい」と言う。それに反発をするのであれば、女性が「キモくない」事を男性以上に強要されてきいる現状とも向き合わないといけません。女性には化粧に服装に自分が見たいビジュアルである事を求めているのに、女性から自分のビジュアルを評価されるのは許せない。この上ない矛盾です。
74
美しさは個人の感覚であり、それを求めるも求めないも個人の自由であり、その自由は性別に関係なく尊重されるべきです。またこれはもちろん見た目だけに関する事ではありません。女性は男性以上に、人格を無視して性的に求められている現状があります。これらの偏りの先に「キモい」があると思います。
75
「キモい」を加害性のある言葉だと感じるのであれば、人に選択の自由を無視して美しさを強要してはいけないですし、人を人格を無視して性的な対象と見てはいけないという事です。それをするのに「キモい」に反発するのなら、それは女性は自分の為にいるべきという差別主義である事は自覚すべきです。