204
夕暮れは時は、誰もの心がやわらかく感傷的になるようで感情の狭間の時間を汲みとるようで好き。
205
インスタ映えって冷笑する昨今。すんげぇ人混みで、すんげぇ天候悪くて、すんげぇ大変な中で、すんげぇ順番守って、それなりの写真撮るのがフォトグラファーの仕事だから黙って見とけ。
207
行きと帰りぐらいは独りになれ。考える時間もあれば操作されることも視野が狭くなることもない。
208
孤独こそ自由なんてのはいらない。
おはよう。って身体の上にのっかられて、しかめっ面しながらもなんだか平和な朝がよき。
209
SNSには本気の写真出さないって言う奴はそもそも言わなくてもいいこといっちゃうチキンだし、解説だけうまくて写真がイマイチなのは上から目線で居場所確保するのに必死だし。あと、そのパン賞味期限切れてっから。
210
誰もいない昼下がりの無音の目覚めは、妙に胸がざわついて孤独な気持ちになる。温もりを感じれる夜を心待ちにしながら。
214
青春はおとなになってもできるけど、学校の廊下を走ることはもうできない。あのキンモクセイの香りが遠い記憶を呼び起こす。
218
写真は、透けて、透けて、心まで投影させることができれば本望。欲望だったり、刹那的だったり、誰にでもあるありふれた悦びや哀しみだったり。
222
戯れて勤しむ昼下がり。水のように透明な水があふれる刹那。表も裏もあるから人間はおもしろい。
224
誰にでも物語はあるし、幸せの尺度もそれぞれである。比較するから苦しいのであって、常に自分の心に赴けば硬い心もやわらかくなって穏やかになる。戯れながら一杯600円のラーメン食べてる時が幸せであるように。高級寿司食べてる奴が全員幸せなわけじゃない。
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ほどよく濡れて、ほどよく湿り気に包まれたなら、それはよい写真になる。
これからはじまるのは、或る物語。
｢毒と蜜と妄想｣