日経 校閲(@nikkei_kotoba)さんの人気ツイート(いいね順)

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「よくってよ」「いやだわ」などの「てよだわ言葉」。実は明治時代には身分の低い女性の言葉遣いを女学生がまねた下品な言葉と批判されました。しかしやがて中流以上の若い女性の言葉遣いとして定着し、今ではお嬢様をイメージさせる役割語になりました。お嬢様言葉に歴史ありです。(笠)#お嬢様言葉
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私、僕、我が輩、朕(ちん)、小職、それがし、など日本語には自分を指し示す言葉が多くあります。先日読んだSF小説では、人型の警備ロボットが自らのことを「弊機」と言っていました。人間以外の存在が言葉を操るようになれば、一人称の種類も増えていくのかもしれないですね。(絢) #弊機
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「来阪」といえば大阪にやってくること。では「来寧」は何県だかご存じですか。これは奈良県で、万葉集に見られる奈良の異表記「寧楽」からきています。「来+地名」について、47都道府県の一覧表を作ってみました。まだまだ不完全なため、みなさんの使用状況をぜひ教えてください。(門) #来寧
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令和なコトバ「動脈ピース」 決めポーズ、次に来るのは : 日本経済新聞 nikkei.com/article/DGXZQO…
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関西弁、最後に「知らんけど」 笑い絡ませ表現に奥行き : 日本経済新聞 nikkei.com/article/DGXZQO…
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仕事や趣味で文章を書く人にとって漢字と仮名の使い分けは気になるところ。SNSでも表記のあれこれが話題になっているのをよく目にします。業界や組織などによって様々な表記ルールがありますが、新聞のルールは比較的簡単で「常用漢字表」(内閣告示)にほぼ準拠しています。(埋) #表記ルール
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JR新宿駅には粘着テープで文字を書いた案内が多くありました。この文字は、警備員の佐藤修悦さんが作っていることから「修悦体」と呼ばれ、独特の味があると人気です。最近は駅の工事が一段落したためか、修悦体の掲示物はずいぶん減っているようです。(笠) #修悦体 =写真は2018年撮影
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失恋の対義語は「得恋(とくれん)」というそうです。「へぇ」と思い調べてみたら、手元の辞書の多くに載っていました。失恋に比べてマイナーなのは、それだけ恋がかなうことが少ないからでしょうか。(埋) #得恋 =写真左は精選版日本国語大辞典、右は新明解国語辞典7版(「辞書by物書堂」から)
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「もっと軽率に参加したい」 軽率は主に「軽はずみ」ということを表しますが、近年は例文のように「気軽」といった意味で使うこともあります。この使い方を、みなさんはご存じでしたか。 #ことばリサーチ
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【會・曾】 常用漢字の字体は全く似ていないのに、旧字ではそっくりなのが「會」と「曾」。會は「会」の、曾は「曽」のそれぞれ旧字体です。画像の文字に新字を当てはめると「株式曽社」になってしまいます。旧字にしなければ間違わなかったのに……。 #そっくり漢字
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代々木などの「々」に呼び方があることを知りました。カタカナの「ノ」と「マ」が合わさったように見えることから「ノマ点」。同じ漢字の繰り返しを表す符号です。パソコンなどの機種にもよりますが、「のま」や「おなじ」と入力すると変換候補に出てくるため、覚えておくと便利です。(穂) #ノマ点
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NHK大河ドラマ「どうする家康」に登場する地名「岡崎」。松本潤さんら出演者がドラマ内などで地元と同じアクセントで話していることが話題になっています。一般的には「恐らく」と同じ3拍目で下がる中高型ですが、地元では「折り合い」と同じ平板型。愛知出身者としてうれしいです。(香) #岡崎
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校閲作業中に見かけて思わず手が止まったのが「已己巳己(いこみき)」という語。「已」「己」「巳」の字形が似ていることから生まれたとされ、互いに似ているものを例える際に使います。主に固有名詞で混同が多く見られる3種の字で構成されており、校閲者として教訓になる語です。(有) #已己巳己
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「ありがとう(ございます)」は「ありー」や「あざっす」など若者言葉中心に略語もよく耳にします。江戸時代にも「ありが」という略語が使われていました(東京堂出版「江戸語辞典」)。「これは、ありがありが」と繰り返すのが通例だったとか。これも読んでいただき、ありがありが!(酎) #ありが
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幕末から明治にかけて、漢字が学習の妨げになるなどとして、日本語を仮名やローマ字で書く「漢字廃止」が盛んに議論されました。廃止論者たちは団体を作り仮名やローマ字だけで表記した雑誌も発行しました。戦後は米教育使節団からローマ字使用の勧告もありましたが、漢字の廃止には至りませんでした。
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先日、「わけわけする」という表現を耳にしました。みんなで分け合うことで、主に関西で使われる方言です。2014年にフェイスブックの表示設定で「関西弁」が選択できるようになった際には「シェア」が「わけわけ」に変わると話題になりました。語感がかわいく、使ってみたい言葉です。(笠)#わけわけ
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東京・神保町にある1955年創業の喫茶店「さぼうる」。店名の由来はフランス語のsabotage(労働争議の戦術の一つ)が語源の「サボる」ではなく、スペイン語のsabor(味)だそうです。さぼうる2でナポリタンを食べながら、大学の食堂も似た名の「さぼおる」だったのを思い出しました。(門)#さぼうる
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個性的な字や「ギャル文字」などの流行が紹介された「たくさんのふしぎ」2月号は手書き文字特集。新聞記者の取材メモの走り書きについて「いけないものを見るような気持ち」とありました。人それぞれ異なる字形でも正確に読み解くことは校閲記者の重要な仕事の一つだと感じました。(実)#手書き文字
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渋沢栄一が主人公の大河ドラマ「青天を衝け」が始まります。「衝け」は表外訓のため新聞では通常「突け」としますが、本来は意味が異なります。「漢字源」(学研プラス)によれば、突の「つき出す」に対し、衝は「ぶち抜くような勢いで物に当たる」こと。劇的な人生を予感させます。(穂)#青天を衝け
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あるSF小説ではロボットの一人称が"弊機"で、日本語の柔軟性に驚いた「翻訳者が優秀すぎる」 togetter.com/li/1948253 #Togetter
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「弱る」の反対語は何でしょう。強まる? それは「弱まる」と対のような。ずばり「強る」ということばがあって、古語辞典や大きめの国語辞典には載っています。「弱る」は今も頻繁に用いられるのに、なぜ「強る」は使われなくなったのか。そんなことを聞かれると弱りますね。(埋) #強る
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正倉院収蔵の香木「蘭奢待(らんじゃたい)」は天下の名香とされ、東・大・寺の字が隠れているため別名東大寺ともいうそうです。権力者たちを魅了したとされる香りがとても気になります。次回の大河ドラマ「麒麟がくる」では織田信長が切り取る様子が描かれるとあり、放送が楽しみです。(実)#蘭奢待
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渡邊という名字の人から聞いた話。「邊」は「辺」の旧字体ですが、誰かに説明するときは「じゃないほうのナベ」と言っているそうです。「邊」の字のつくりは「自」「穴」「方」でできています。「じ・あな・ほう」なので「じゃないほう」。難しい字でも一度聞いたら忘れません。(埋) #じゃないほう
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たい焼き店の看板に「天然」の文字を見かけました。「たい焼きなのに天然?」と疑問に思い調べると、重さ約2キロの鋳型で1匹ずつ「一丁焼き」するのを「天然」、複数用の鋳型で同時に焼くのを「養殖」というのだそうです。天然のたい焼き店、今は何軒ぐらいあるのでしょうか。(門) #天然たい焼き
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【崇・祟】 思い込みなのでしょうか。名前で崇(たかし)を祟(たたり)と間違う事例が見られます。字を分解すると崇は山と宗、祟は出と示。祟のほうは常用漢字でも人名用漢字でもないため、現在は命名に使えません。 #そっくり漢字