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昨日若い記者のインタビューがあり、あえて意地悪な言い方をしますが角幡さんの探検は社会の役に立ってないのでは、との質問を受け絶句した。
自分たちの世代は行為や人生そのものが社会への還元の観点からしか価値づけされておらず、そういう思考を強いる圧力を感じる、との話が印象的だった。
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たとえば私が集英社で連載させてもらえるのは完全に鬼滅のおかげなわけです。鬼滅の莫大な収益で私のような売れない書き手が食わせてもらっている。ありがたや。妻も娘も私の本は読みませんが、鬼滅は熟読しますから。角幡家はこの社会の縮図です。
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すごい話だ。私の娘は小1だが、道徳の教科書見ても公共心教育みたいものばかりが前面に出てて、一人一人の内在性や独自性をいかに育むかという観点があまり感じられず、偏ってるなぁとの印象。私が若い頃には想像もできなかった。時代が変わったな、おっさんになったな、とつくづく思う。 twitter.com/moment_gloria/…
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ちなみに私は探検や冒険は脱システム、つまり行動による批評なので、社会に迎合的な視点をもってしまった時点でそれは批評ではありえず、もう存在意義がないんじゃないかと思ってます。
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入国の際は何種類もの書類をばたばた渡され、大量の職員がいたるところで目をとおす。迷路みたいにあちこち引きまわされ行く先々にチェックする人がいる。十メートル歩いたら、違う人がさっきと同じ書類をチェックする。そのために人が配置されている。この国でワクチン接種が進まないのもよくわかる。
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私は会話の反射神経が鈍いので、社会のためにって発想自体、ちょっと不純すぎないですか、との返答しかできず、もっと面白い切り返し方があったなぁとちょっと後悔した。
取材をうけると自分の知らない世間の価値観にふれることができてじつに面白い。
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それにしても旅の間に世界は一変したらしい。昨日、妻に電話して詳細を聞いたが、マスクなしでは咎められる社会になっているという話に驚いた。完全に浦島太郎の気分だ。
どうやら帰国はできるらしいが、いまだにコロナ以前の世界にいる身としては、コロナ後の世界に行くことが非常に憂鬱である。
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ワイドショーを見てると、自分で行動判断するのがしんどいから行政に強権を発動してほしい旨、司会者やコメンテーターが叫んでいるが、恐ろしい。要するにこれは、緊急事態のときはいつでも自由を投げ捨てて当局に命を預けますよって、ことなわけで。一抹の抵抗感すら感じてないことにゾッとする。
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提訴は当然。「迷惑」だから旅券を発給しないなどという、こんなことがまかり通れば、何がただしい行動で何がただしくない行動か、政府が選別する暗黒社会になりかねない。6割くらい、もうなっているけど。
news.yahoo.co.jp/pickup/6348023
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先日ちょっと盛り上がった、社会の役に立つこと論に関する文春オンラインのインタビュー。社会の役になど立ってたまるか、ということをひたすら話しつづけた。
角幡唯介「あなたの探検や本は社会の役に立ってないのでは」に言いたいこと #文春オンライン bunshun.jp/articles/-/390…
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ホテル待機が終わると成田にまた護送されるらしい。羽田にいるのになぜかまた成田。なんかまだ手続きがあるのかと訊くと、ないという。じゃあホテルまで家族に迎えに来てもらっていいのかと訊くと、ダメだという。理由を訊くと、みんなにそうお願いしているからだという。馬鹿じゃないだろうか。
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わざわざ解散するためだけにまた成田にはこぶらしい。それにより家までの距離が倍になる人もいり、かつ意味がないのに、例外になるからというだけでフレキシブルに対応できない。細かい話だけど、こういう国民性だからコロナみたいな突発時に対応できるわけがない。
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ここで私が申しあげたいのは、もし皆さんがこれからも私に本を書きつづけてもらいたいと少しでも思ってくださるなら、私の本なんか買わずに鬼滅を買っていただきたい。そうすれば私はいつまでも本を書きつづけることができるのです。
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ある編集者からは角幡さんは人類史最後の旅人になってしまいました、といわれた。来年もここに来るつもりなのだが、甘いのだろうか…。
とにかく帰国まであと3週間ほどあるので、アッパリアスでも獲って竜宮城気分を満喫するしかない。
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安倍が正直で公正ではないと自民党の連中が認めているようんもんだな、これは。
それにしても最高権力者の恒常的な虚偽答弁への批判が個人攻撃とは、中学校の学級委員選挙レベル。
石破氏、キャッチフレーズ「正直、公正」を封印へ:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASL8T…
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現役のときはOB会にくる諸先輩方の姿を見て、レールから外れても人生って何とかなるもんなんだなと学んだ。
ただ、本当に何とかならなかった人はOB会にも来てなかった、という事実に、当時の私は気づいていなかったのだが…
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娘と一緒にぼーっとプリキュアを視聴していたら、とあるプリキュアの父が長期間家族を放置して探検して本を書いているという設定。これ、完全に俺がモデルじゃんと思わず興奮したが、直後に探検の内容を知ってがっかり。南米でUMAを探しているというのだ。私じゃなくて高野さんだった。
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無意味に複雑なシステムをつくりあげていて、ガラパゴス状態だ。
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新幹線で十分。数十年前のカビの生えた夢を追いかけられても民衆にとってはただの迷惑だ。JR東海以外、リニア開通など誰が望んでいるのだろう?静岡県は徹底的に計画の問題点をあぶりだしてほしい。
リニア、27年開業困難に 静岡知事、準備工事認めず:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASN6V…
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ヒマラヤ遠征する現役探検部員と会ったが、同情した。村役場からは国立公園でキャンプするなと締め出しをくらい、遠征企画を出すと大学当局から安全なのかと管理圧力をくらう。今はどこもあれやるな、これやるな。世間からの批判を恐れ責任逃ればかり考えるバカな大人どもが若者の可能性をつぶす。
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