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最初期のアニメ版『サザエさん』では動かし方に特徴のあるシーンが散見されるのだが(動画参照)、担当したアニメーターが気になる。前番組『カムイ外伝』の流れを継いでいて、良いセンスだなと思う。
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インディペンデント系アニメーションの商業的需要を長年にわたって供給し続けたのはNHKなんだよな。Eテレが多様なアニメーションのスタイルの存続に貢献している事実。
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もし『みんなのうた』『おかあさんといっしょ』『プチプチ・アニメ』が存在しなければ埋もれてしまったであろう作家も数多いだろうし、その映像を観て何かを志したクリエイターも存在しなかっただろう。
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ジャズに傾倒し、20代にしてフライシャー・スタジオの中心的存在に上り詰めたWillard Bowskyというアニメーターがいた。若くして戦死した彼の名は残した業績の割にあまり知られていない気がするので、彼が作画したと思しきシーンを集めてみた。
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『Swing You Sinners』(1930)の音楽と映像のシンクロが本当に素晴らしいのだが、検証してみると1小節をベースにとんでもなく正確な作画が行われていて驚嘆した
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3年後の『The Old Man of the Mountain』('33)ではもっと複雑なリズムの同期に成功していて、卒倒してしまう
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フライシャーのジャズカートゥーンとしては末期作にあたる『I Heard』('33)はビートの刻み方こそシンプルだが、フライシャーらしいタイミングの集大成で非常に見ていて楽しい!
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日本でも古典的な演出技法として知名度の高い「アイリスアウト」。閉じかけている画面をキャラクターが押し戻したり、一旦閉じた画面が再度丸く開いてキャラクターが何かする、といったギャグもお馴染みだが、ここではその初期の例をまとめてみた。
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『Koko the Kop』(1927)の場面転換が書き割りのように連続して行われる素晴らしいシークエンス。
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ちなみに演出は『少女革命ウテナ』のコンセプトデザインや『蟲師』『惡の華』の監督を務めた長濱博史さんによるもの。ただ「市井の人々の実在性」を強調するだけでなく、レイアウトもしっかり練られているのが肝だよなぁ。
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今回の炎上に関しては「倫理的にヤバい奴」の戯画化を介して社会批評を行っていたという構図があるので(いわばモンティパイソンやサウスパークに近いもの)、他者に直接危害を加えていた(かつそれを後に武勇伝として語っていた)アーティストと同列にされて燃える展開はちょっと恐ろしさを覚える。
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「オールドアニメーションを語るマガジン TOONY」『フライシャー・スタジオの世界』鋭意制作中です。フライシャーのカートゥーンを観る際、手元に置いておくと便利になるような本を目指しています。(表紙・本文は仮デザインです) twitter.com/kane_hisa/stat…
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「天カス学園」は恐らく「クレしんらしさ」と「映画としての完成度」をクレしん映画史上最も完璧に近い形で両立させた作品だった。エンタメ映画として手堅くまとめつつも、クレしんの様式美から一切逸脱することなく最後まで「らしさ」を貫き通す手腕に脱帽!
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資料用に分析した、『ベティの山男退治(The Old Man of the Mountain)』('33)のタイミング。ほぼ全ての動作サイクルが拍子に基づいていることがよくわかる。エクスポージャー・シートとバー・シートを活用してタイミングの計算を突き詰めたからこそ達成された、恐るべき音楽とアニメーションの同期。
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同人誌「オールドアニメーションを語るマガジン TOONY」『フライシャー・スタジオの世界』の編集作業に取り組んでいます。9月初頭をめどにWeb上での頒布開始日と詳細内容をお知らせする予定ですので、しばしお待ちください。
twitter.com/kane_hisa/stat…
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【お知らせ】
『TOONY~オールドアニメーションを語るマガジン~』「特集 フライシャー・スタジオの世界」の頒布日が決定しました。
★2021年9月24日 BOOTH上にて頒布開始
・A5/表紙フルカラー/本文モノクロ
・66ページ(本文62ページ)
・頒布価格:1000円
・表紙イラスト: かおりゅ(@caoryu_YS)さん
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『バビル2世』OPの「ッチャーンチャチャチャ」というイントロの、「"ッ"チャーン」で毎回鳥肌が立つよねという話に共感してくれる友人が欲しい。
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みんな好きな物は全肯定していこう、好きな物を否定する人間は面倒な奴なので叩こう、のオタク構造は冷笑主義やポピュリズムとやたら相性がいいのでどんどん地獄ができあがっていく