この本、とても良かったです。江華島事件から植民地支配、そして現在の歴史修正主義の問題まで、専門家が各テーマ数ページで解説する入門書。日本ではこういう本を読むと左翼とされるけど、右左以前に誰もが知っておくべき基本的史実はだと思う。
予想はしてたけど、話題のひろしまタイムライン、朝鮮人被爆者が治療や火葬で差別されたこととか、日本人の加害に対する側面がすっかり抜け落ちていて残念。加害に触れない広島の平和の祈りというのは、究極的には靖国の歴史観と地続きでは、広島と靖国は加害性忘却の両輪ではという疑念が拭えない。
オリンピックに無謀に突入する様子をみてると、このクニがどういう風に戦争に突入するのかがよくわかる気がする。マスコミが太鼓を叩き、茂木健一郎みたいな知識人も太鼓を叩き、でも責任の所在はあくまで曖昧に。1937年の南京陥落で提灯行列に馳せ参じた人々の群れ。
日本は植民地にダムや鉄道を作ったり、良いこともしたという人がいる。だが実態は現地の人々を過酷な労働で搾取、資源を収奪するためにやったのだ。日本が侵略していなければ現地の人々がより良いものを作れたかもしれない。恩着せがましく言うのは絶対に違う。以下良記事。 gendai.ismedia.jp/articles/-/883…
ヘイトクライムがここまで来てしまった。これは加害の歴史を隠蔽し嫌韓レイシズムを側面支援してきた政治と、自らの植民地主義を直視してこなかった日本社会の責任でもある。私も日本人の1人としてこのような社会を作った責任がある。申し訳なく言葉を失う。 news.yahoo.co.jp/articles/b1629…
サイゼリヤデートが炎上したのは、女性を試そうとする上から目線の発想が女性を対等に見ていないからであって、「もっと高い飯奢れ」ではないでしょう。後者はホモソーシャルな価値観を前提としていて、少なくとも批判の中心はそこではなかったと思います。 twitter.com/satori_Lv35/st…
毎年この時期は「戦争の恐ろしさ」を啓蒙するような言説が数多く流通するけれど、あまり好きではない。日本人は自らの加害行為を直視したくないから、戦争一般の残虐性に逃げ込んでいるように感じる。人類史上屈指の残虐行為を行った私たちの祖父祖母たちという観点が抜け落ちているのではないか、、
そうした国は他にもあるだろう。でも日本の生き辛さって権力がろくでなしなだけじゃなく、人々まで自発的に権力の片棒を担ぐところ、それも強制されてじゃなく自発的にやるところ。マナーがどうとか、そういうオブラートに差別的価値観を包んで、本人たちも自覚なくやっているところ。
仕事で香港やシンガポールの人と話すことが多いけど、日本に何十回も旅行に来ている人が多い。でも日本が大好きというわけではなく、日本は簡単に行ける国、ヨーロッパやハワイが好きだけど時間もお金もかかるからと。日本は物価が安くてちょっとレトロで飯が美味いと。日本人は勘違いしない方がいい。
ショッキングな虐殺映像に心を痛める方は、どうかその想像力をほんの数世代前の日本人が加害者として行った桁違いの大量虐殺のことも想起して欲しい。日本は加害の事実を改竄する人間(政治家を含め)が大手を振って歩いている最低のならず者国家だということも。
熊谷俊人の千葉市長時代のツイート。美術展に日本軍「慰安婦」の絵があることを理由に朝鮮学校への補助不交付を決定したと。補助金を歴史修正主義のために利用する典型的な排外主義ポピュリストの手法。これだけで公職者として人間として一発アウト。千葉県民はこんな人が当選していいの? twitter.com/kumagai_chiba/…
日本人の自意識では、ロシアよりもウクライナに自己投影しがちだと思うんだけど、近代史を学ぶとそれがとんでもない勘違いだと気付く。外国が攻めてくるという恐怖を中国韓国をはじめ、アジア中の人々に与えていたのは、他でもない大日本帝国。しかも虐殺略奪強姦に明け暮れた素行も最悪な軍隊。
安倍の8年間はこういう極右チンピラがのさばった時代だった。安倍以前からこういう人たちはいたわけだけど、社会のメインストリームに躍り出たのは安倍政権になってから。彼らが一様に安倍を絶賛しているのは、安倍がこうしたチンピラと同じ価値観を共有していたから。 twitter.com/aichikentjirec…
だから何かと闘おうとしても「空気」に対して闘っているような絶望感がある。うまく説明できたかわからないけど、それが私にとっての生き辛さの正体。
日本人は正義を冷笑する。今の日本の経済的基盤が侵略戦争や植民地主義という不正義の上に成り立っていて、大部分の人はその不正義の受益者だから、正義を直視することは自分を抉ることでもある。日本の民主化のためには、やはり苦しくても過去の加害の歴史を直視することから始めるしかないと思う。
日本ってタマネギ男云々といった韓国を嘲笑するネタだけはワイドショー総出で騒ぎ立てるけど、肯定的なニュースには急にトーンが下がる。欧米にはこういう悪意に満ちた扱いは絶対ないし、ましてや自国には… こういう報道が当たり前に消費されていることが差別だと思う。ヘイトスピーチだけじゃなく。
広島タイムラインの件、鈍感な日本人は抗議する当事者に「韓国人はすぐムキになる」「韓国人は執念深い人々だ」といった差別的表象を投げつける。当事者はそうした不利益を被ってもなお声をあげざるを得ない不条理を抱えているのに、日本人は差別への抗議さえも差別に利用する。
感謝と絆には御用心。特に国家や国民に対して使われるときは、差別と排除の同義語だと思った方がよい。
権力にパンをよこせと叫ぶのに、国の倉庫には十分なパンがあるだろうかと心配する必要などない。それを心配したり必要な説明をするのは国の責任。市民が頼まれてもないのにそういう心配をして、権力を甘やかす必要はない。
イタリアには「極右政権誕生」と書くのに、日本の自民党のことを「極右政権」と書かないのはなぜ。
韓国や中国の人々を蔑視し、虫けらのようにみていたから、そういう残虐行為を何とも思わなかった。だから今の日本人は自国の加害を学び、その根本的な原因となった差別意識が自分たちの内部にもないかいつも点検する必要があると思う。
日本がアジアの国々に沢山悪いことをしたのは分かった、でもいつまで悪い悪いって言われ続けないといけないのと私に言ってきた人がいた。でもいつまでという問いを発する前に、まずあなたが本当にどれだけ日本の加害を知っているのかを自分自身に問うことが先ではないかと思った。
またいい本を見つけた。小中学生向けの日本の加害侵略についての概説書。義務教育で絶対に教えるべき内容だけど、こういうことを知らない人は多い。いつか日本の加害侵略の本だけを置くブックバー兼サボテン屋を開きたい。
ついでにちょっと思ったのが、日本企業で出世する女性って、あのオッサン役員みたいなのを軽く受け流せるタイプが多いということ。支配層のオッサンを敵に回さない女性。だけど、ああいう発言に真正面から物申す女性が正当に評価されるようでないと、本当の機会平等とはいえない。
「武漢ウイルス」なるハッシュタグをつけて戯れてみたり、中国の陰謀だといったガセネタを流してはしゃいでいるネトウヨは、かつて日本軍がコレラやペストのような生物兵器を開発、その人体実験に無数の中国人の命を奪い、また実戦でも使用した事実を知らない。