烏賀陽 弘道(@hirougaya)さんの人気ツイート(古い順)

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三浦瑠麗さんがそうだとは言いませんが、芸能事務所はそうした「フェイク言論人」を民放テレビの求めに応じるよう多数ストックしております。頭が弱くて失敗して顰蹙を買っても、話題になればそれで良いと考えるのが民放テレビです。その程度の信頼性しかないという前提で見るものでしかありません。
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勝間和代、西原理恵子、岩下志摩子など、過去にもそうしたなんら特筆すべき見識も知識もないフェイク言論人が現れては馬脚を現し、チューインガムのように吐き捨てられてきました。そんなものでも民放テレビは1、2年視聴率が持てば良いと考えていますので彼らに問題はありません。
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「学者」として世に出る長くて苦しいトレーニングを積み、学識や見識を育てた人は、テレビなど出なくても著作や論文が自然に評判になります。それを読めば「なるほど、この人の言うことなら傾聴に値する」と納得できるエビデンスでもあります。三浦瑠麗先生にはそうしたものが見出せません。
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あえて語調を強めるなら「タレント学者」ですらなく「タレント」です。 タレントは日本のテレビ・マスコミ業界にしか生存しない特殊業態です。 ゆえに英語になりません。テレビ、雑誌、ネット、広告などマスメディアを横断して自由に使えるメディア・キャラクターに過ぎません。
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三浦瑠麗先生に関するツィートを拝見していて苦笑するのはみなさんが「国際政治学者なのに大喪の礼が読めないのはおかしい」と非難することです。 「テレビが国際政治学者だというから、三浦瑠麗は本当に国際政治学者なのだ」という前提が誤りです。つまり民放テレビごときを信用している。
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私は反対に「なんの知的実績もないのに民放テレビが出してくる自称国際政治学者など、どうせタレント、フェイクだろう」という前提でみます。そして本や論文を探し、読んでみて、確かめる。フェイクではない、こちらの見当違いであれば、さらに読み進める。それだけのことです。
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三浦瑠麗先生が大喪の礼が正しく読めない、ワシントンポストとワシントンタイムズの区別ができない「フェイク学者」であったとしても、民放テレビにすれば、そうやって「おかしい」「ニセモノだ」「けしからん」と世論が沸騰すれば大成功なのです。彼らは注目、知名の商人で知性の商人ではない。
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私のように正統の国際政治学のど真ん中で勉強した人間は、最初から三浦瑠麗先生の言説など関心を持ちません。「三浦瑠麗は国際政治学者なのか?」という議論に熱中している人たちこそ、正統の国際政治学の文献なんか一度も読んだこともない人なんだろうなと苦笑してしまいます。
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日本の大衆がなぜこうしたフェイク知識人に延々と騙されるのかというと、本物の知性に触れた経験がないからです。一度でも触れた経験のある人は、フェイクの知性はすぐにわかります。
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私にとって最近の日本外交で最大の謎は、小泉純一郎総理が北朝鮮を訪問した時、それまで日本人拉致をガンとして認めなかった北朝鮮がなぜ突然態度を反転させて被害者返還に応じたのか?ということ。同行した官房副長官が安倍晋三氏。よほど平壌中枢に強いコネがないとあの離れ業はできないはずだ。
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統一教会の支援をもらってる議員は潔く「統一教会党」と改名して離党すれば良い。「文鮮明・鶴子党」でも良い。有権者にわかりやすければ良い。 あるいはもらっていない議員が団結して「新自民党」「潔白党」とか名乗って離党すれば良い。 いずれにせよ今のままでは有権者に害悪である。
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①朝日新聞の現役社員らと面談。 今の編集幹部たちはSNSはじめネットでの炎上や抗議を過敏に恐れ、少しでも物議、異論を醸しそうな記事は「社内検閲担当」みたいな役職者が事前に原稿を目を皿にして調べ上げ、潰してしまうか無難に修正する、との由。
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②若い世代の記者はそうした上層部がつくる「社風」を日ごろ先読みする習慣がついていて、そもそも議論するの起きない、無難な記事しか書こうとしない。すると問題発見能力が育たないので、現実から問題を見つけ、発問する思考ができない記者が大量に出来上がる。
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③現役社員によると、朝日新聞社の編集幹部、経営者たちは、ネットでの炎上や抗議を本気で怖がっているのだそうだ。体面が悪いとかそう言う心理的な理由ではなく、あたかも業務上の失敗であるかのように怖いのだと言う。
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④私は朝日新聞の社員だった頃から、賛否両方どちらも起きる記事、議論が起きることで読者に思考を促すような記事こそが本望だと考えていた。しかし今の朝日新聞の編集幹部(社長の中村史郎君が私と同期なので、幹部はみんな私より若い)はネットの炎上や批判、異論が耐えられないらしい。
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⑤実は、新聞記者をずっとやっていた編集幹部たちは、読者の反応などキャリアの中でほとんど触れたことがない。取材先の官僚や政治家、会社内の同僚や上司の反応がその受け取る「読者の反応」の大半である。 私は週刊誌に10年いて、売上部数、メールやファクスで普通の読者の反応が毎日名指しで来た。
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⑥読者は意外に思うかもしれないが、朝日新聞の新聞部門育ちの記者というのは「読者の反応」とはほぼ無縁のまま記者生活を送っていた。例外は取材先だけ。つまり読者そのものと無縁、その存在を意識しないで記事を書いているのが通常運転だった。
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⑦そこにネット、特にTwitterはじめSNSは読者のリアルな反応を、読者とは無縁の生活を送っていた新聞記者たちにダイレクトに流し始めた。これはぬるま湯育ちの彼らには劇薬だった。あたかもエアコン付きの部屋でずっとぬくぬくと過ごしていたおぼっちゃまをいきなりシベリアにぶち込むようなもの。
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⑧SNSはじめ、ネットの声が書いた人の真性の内面の発露であるとは限らない。擬悪や露悪趣味もあるし、人を不愉快にして楽しむ心を病んだ人もいる。SNS世論対策屋すらいる。しかしネットに疎い新聞社幹部たちはそうした思考ができないらしい。
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⑨私の朝日新聞社内外で気づいたのは、そうした記者上がりの編集幹部たちのメンタルが弱いこと。東大京大早稲田慶応と言った偏差値上位校から来たガリ勉上がりばかりなので、褒められてばかりの人生である。自分を褒めてくれない、それどころか罵倒する他者の群れをどうして良いのかわからない。
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⑩こうしたガリ勉上がり、受験勉強勝者の心理的な特徴は、自己愛(コフート以降の精神分析学の言葉)が肥大していることである。「自己愛の傷つき」にものすごく弱い。「自己愛憤怒」(同)を起こして他者に苛烈な言動や行動を起こす。
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11)自己愛憤怒を起こさなくても、理性的な思考が停止する。ただただ狼狽する、どうして良いのかわからずフリーズする。パニックの心理である。
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12)こうした無批判・褒め言葉ばかり聞いていたガリ勉上がりたちは、非暴力紛争を解決(conflict resolution)する能力に乏しい。そうした対立的局面の経験が乏しい。俗な言葉で言えばケンカ慣れしていない。だからネットに流れる異論、抗議、炎上、罵声に対応できない。言論コンフリクトだからだ。
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13)昨今の朝日新聞社のネットの批判や炎上への社内の反応を聞いていると「お客さまクレーム対応」の出来の悪いバージョンと言う印象を受ける。
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14)またこうしたガリ勉上がりの編集幹部たちのネット対応の誤りは「相手をしなくても良いネットの声」にまで過剰に反応して逆にクライシスレベルを上げてしまうこと。なんでもマジメに仕事しなくちゃと言う優等生マインドが働いてしまう。「朝日川柳事件」など典型だろう。 bunshun.jp/articles/-/564…