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フジロックの会場を歩いていたら、お客さんから「ユザーンさんですか!?」と声をかけられたので、思わず振り返った。
「あ、違うわ。すみません」と言われた。
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おかあさんといっしょの曲を作ったんだー、とハナレグミ永積崇くんに話したら「え、お母さんと一緒に曲作ったの?! ほんと仲いいね」と言われた。
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マッサージ屋さんが「お客さん、なんか音楽家のレキシの人みたいな髪型ですね」と言うので「あー、レキシ知ってるんですか。たまに言われるんですよ」と答えたら「はい、バッハとかベートーベンとか」と言われ、そっちの歴史の人かと思った。
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待ち合わせをしている鎮座DOPENESSから「じっくり向かわさせていただいております」という意味深なメールが来たが、ただの遅刻だ。
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母親から「なんかそこにうどんがいっぱいあるから帰るときに持って行きな」と言われた。これは僕がツアー先の香川県から送ったうどんだ。
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モーションブルー横浜という、有名なジャズ系のライブハウスに行ったら誰かの手形がふたつ飾られていたので、マイルス・デイヴィスやビル・エヴァンスのような伝説のジャズメンの手形なのかなと思いながら近づいてみた。
舘ひろし、柴田恭兵と書かれていた。
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レキシの池ちゃんは、僕のことを「ユザーン」ではなく「ヒロユキ」と呼んでくれることが多い。親しい友人から下の名前で呼ばれるのは、なんとなく親密な感じがして嬉しいものだ。
ただ、僕の名前はヒロユキではなくヒロノリだ。
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大家さんから「いま君の家の洗面所が壊れて軽く洪水しているけど、ノープロブレムだ」という連絡が来たが、それは絶対にプロブレムだ。
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早朝に迎えにきたハナレグミ永積崇くんが、よく通る声で「湯沢さん! 借金返してください! ねえ湯沢さん!」と玄関の扉を叩くのは、近所の目があるのでやめてほしい。
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待ち合わせ時間を過ぎたけれどなかなか来ない小山田圭吾さんに、テイ・トウワさんが「まあ、小山田くんを5文字で表したら "不思議ちゃん" だからね」と言っているのを聞き、それ6文字だなとおもった。
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お寺の催し物に呼ばれて演奏をしてきたあとの帰宅中、共演したシタール奏者の武藤景介くんが突然「しまった! さっきお坊さんから持ち込み音響機材を "いい音ですね" って褒められた時、"BOSEですから" って返せばよかった」と残念そうに言っているのを聞き、言わなくて本当によかったと思った。
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タブラ奏者は右手と左手で全く違う動きができるようになる必要があるのだ、と先生が以前おっしゃっていたのはこういうことなのだろうか。
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新大久保のアジア食材店のベンガル人から「この魚買っていかない? 骨が多いから食べるとき楽しいよ〜」と言われ、斬新な勧め方だなと思ったが購入は見送った。