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僕は農家に生まれたが親が読書をする習慣があったから作家業をしている。あの頃は本屋があった。学校帰りに本屋に寄った。その蓄積は小さくない。だから田舎から書店が消える今、田舎ら作家がもう現れない可能性がある。そうなると日本の小説は都市の人間の体験がベースになる。田舎は存在しない。
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「鏡よ鏡」
「はい、お妃様」
「王国の森に鉱山があると聞いたが知っているか?」
「はい、ウラン鉱山が。白雪姫がドワーフに掘らしています」
「ウラン鉱山……白雪姫は、ウランで何をしているのだ?」
「よくわかりませんが、先日、濃縮率を上げる方法を尋ねられたので、ガス拡散法を教えました」
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ナイチンゲールはいわゆる理系少女であった。看護婦になる前から数学の知識があった。
なので感染症が微生物で起こることがわかっていなかった時代に、前線の病院の惨状からデータを取り統計的推論から衛生環境の改善と殺菌消毒が感染症予防に効果的なことを割り出し、実行し、結果を出した。
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→その人から電話があったのが三日前。ついに女の子は自宅にいましょうと言ったという。そしてその人は今、自宅療養中で連絡がつかない。女の子が警告を出す守護霊か死神か、来週その答えがわかる。
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「明石海峡大橋封鎖なの?」
「パソナの荘園から誰か逃げたらしいよ」
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ハイアールの洗濯機は使いやすくて重宝しているのだが、開発の中心がサンヨーの白物家電エンジニアだという。この辺の話、単純にシェアを奪われましたでは済まされないのではないだろうか。 twitter.com/my_ruma/status…
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「咳が続くんですが」
「一応、他の検査もしますが、PCRは陰性なので、安心してください」
後日
「あぁ、先日の検査結果ですが、結核でした」
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あの結婚が叩かれるのは、実は皇族の問題ではなく、親ではなく娘が自分で考え、決断し、実行したことへの反感ではないのか。
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中国のテニス選手のことを日本の報道機関は盛んに報じているんですが、東京五輪で経理責任者が自殺した問題にはここまでの熱意は感じられないのはなぜでしょう。
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ベレンコ中尉が日本にミグ25で亡命してきたときには、彼は手土産が豪華なので厚遇されたが、同時期に、旧式複葉機でソ連からイランに亡命したおじさんは、即刻、強制送還されたそうで、亡命するなら手土産が大事。
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冷戦時代。あるTVで北欧の民兵訓練を取材していた。射撃訓練中の兵士にインタヴューすると、「核戦力の時代に小銃の射撃訓練なんか無意味だろう。市民の義務だからするけどよ」と返答。その上官にこれをインターヴューすると、「この場でこうした発言が自由にできる体制を守るための訓練です」と返答。
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日本が侵略されたら銃を持って戦うか?という質問をあちこちで見かけるが、まずあなたに渡せるほど銃も弾薬もありません。それよりもより現実的な設問は、あなたの町が占領されたとき、占領軍に不服従を貫けるか? ではないか。
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「今の食材って、化学肥料とか調味料のせいで美味しくない」
「そうかな」
「そうだよ、なんの味もしないじゃないか。しかも熱は出るし、咳き込むし……」
「体温測って保健所に電話して!」
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「弊社では、社員全員に経営者目線で物を見るように言ってます」
「どうなりました?」
「誰も仕事しない」
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「ライバル社を降すために、奴らの中枢を誘拐することにした。我が社の科学班のAI分析はどうか? 」
「はい、庶務の吉田さんは17時に退社して子供を学校に迎えに行きますのでそこを襲撃すれば……」
「ちょっと待て、中枢は社長じゃないのか?」
「いえ、本当の中枢は庶務の吉田さんです」
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「復活の日」は南極に残った1万人から人類は文明を再構築してゆくが、この1万人は、南極越冬隊に選ばれる水準の高等教育を受けた人間ばかりで、当時の世界を考えれば異常なまでに教育水準が高い。それが意味する思想はこの作品で一番怖い部分だろう。
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勝負に負けたときに、もうやりません!と言っていたのにまた勝負にでて、また負けたという、勝負に弱い人たちがカジノ推進って怖いわねえ
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進化の系統樹なんか見せられると、人間に向かって進化しているように錯覚するが、カブトガニ視点で見れば、霊長類はなんであんなに迷走してるの?ってなるわけよ。進化に方向性はないのだから。
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何年か前にスパコン京の成果発表会が理研であった。文科省側の代表の挨拶は見事に中身がなかった。しかし、気象庁の研究者の発表は違った。「日本に世界一のスパコンが有れば、世界から一流人材が日本に集まる!」と海外留学の経験もある彼は語った。一番であることの意味でこれ以上の発言を知らない。
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どの候補者にも言えるが、エピソードではなく、政策の話をしてくれ。 news.yahoo.co.jp/articles/3c077…
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→夢を見た三日以内に、女の子の口にした土地で事故や災害が起こる。むろんその人は女の子が口にした土地に行く用事もないので、行ったことはないのだが、記憶を辿ってゆくと、だんだん自分の住んでいるところに接近してるように見える。
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→ある日の夢で女の子が告げたのが、隣町の駅。その日はそこに用事があったのだが、気になったので日にちをずらした。するとまさにその駅前で大きな自動車事故があった。彼女は危険を警告してくれたのか、それとも自分を殺そうとする死神なのか?
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WBSを観ていて思ったが、日本の経済評論家の多くは、人権というものを本音では経済の障害と思っているようだな。
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で、木材削ってるだけの日本人たちが棟上げ式で半日で建物の輪郭を組み上げると赤軍将校は「奇跡だ!」と泣いて喜んだという。スターリン時代ですしね。この一件以降、大工仕事に口を挟まれることはなかったという。
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中近東の諺に「ロバが旅をしても馬になって戻るわけではない」というのがあります。 twitter.com/mustafaalyaban…